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BankART Life II 「心ある機械たち」展

2008-10-19 20:59:54 | 美術[は]
BankART Life II「心ある機械たち」@BankART 1929 Yokohama+ぴおシティB2ギャラリー

 横浜トリエンナーレと同じ期間開催されているプログラムのひとつ「心ある機械たち」はBankArtのB1~3Fまでと、ぴおシティB2に展開している。トリエンナーレのチケットを見せたら300円でチケットが買えて、64ページのちゃんとしたガイドブックがついてくる。このチケットは会期終了まで何度でも入場できる。

 高橋啓祐 《a part of the world》:B1の空調室では、行進する人型の小さい映像が空調機やパイプの表面で踊っている。本来殺風景なはずの空調室一面に、元気良く行進している映像が踊っている違和感が妙に心地よい。

 1F中央で時折立ち上がったりしゃがんだりしているヤノベケンジの巨大な赤ん坊の周りには、なにやら怪しげな機械がポツリポツリと置いてある。田中信太郎の作品は、薄汚い人形の生首が入ったヤカンがピアノの上にたくさん積み重なっているキモイモノで、音が出たら何が起こるのかちょっと気になったが、調整中だった。

 気に入ったのは川瀬浩介 《ベアリング・グロッケン》:スタートボタンを押すと、精巧なベアリングの玉がサーカスのように順番に転げ落ちて、綺麗な音楽を奏でる。ぴょんぴょんはねる玉がまた面白い。これはなかなかスゴワザだ。

 桜木町駅前のぴおシティでは3部屋使って展示している。ぴおシティはテナントが侘しい塩梅になっているので、部屋と言っても、以前は中華料理屋だったスペースとか、以前は喫茶店だったスペースなどを使っている。高橋永二郎作品を4つ展示している古びた喫茶店は、内装が喫茶店のままで、椅子やテーブル、観葉植物なども並べてあって、喫茶店そのものである。入口を通ると「いらっしゃいませ」などと声が出るのも昔のままみたいで面白い。面白いんだけど物悲しさを感じる、かつての店内。

 「機械たち」の展覧会というだけあって、ユルキャラよりも、ハードキャラがひしめいていて、けっこうおもろいかも。

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