ソウルを旅するひとりのアメリカ人男性が、
ヤバイくらいにトイレに行きたくなった。
だが、あちこち探してはみたものの、公衆便所が見当たらない。
仕方ないので、裏通りに入って用を足すことにした。
そしてジッパーを下ろしているまさにそのとき、
ソウルの警察官がやってきてしまった。
「おい、おじちゃん、なにしてるんだ?」警官が尋ねた。
「すまん、」アメリカ人男性は答えた。「どうしても我慢できないんだ」
「ここではダメだ、」警官が言った。「さあ、私についてきなさい」
警察官は、男性を素晴らしい庭園に連れて行った。
そこでは草が生い茂り、綺麗な花が咲き、生け垣はちゃんと
刈り込まれていた。
「ここで、」警察官は言った。「小便しなさい」
アメリカ人男性は肩をすくめ、向きを変え、ジッパーを下ろすと、
花に小便をかけ始めた。
「あー、」ホッとした男性は言った。
そして、警察官のほうを向き、こう言った。
「あんたはとても親切だ。これは韓国の好意かい?」
「いや、」警察官はぴしゃりと言い返した。「ここは日本大使館ニダ」