八重山に越してきてから、おばぁちゃんに電話をする回数が増えた。
私が石垣島での仕事を終えて、竹富島に渡ってくる ほんの少し前に
おばぁちゃんは、一人 京都へ移り住んでいた。
私は何も知らず、石垣島でぬくぬくと毎日を過ごしていた。
この話を電話で聞いた時、心臓が紐で縛られたようにギュッとして苦しかった。
携帯片手に“うんうん” と頷きながらも、
母に気付かれないように静かに涙を流した。
そして、小さなバルコニーから夏の空を見上げていた。
おばぁちゃんは、今も相変わらず家から一歩も出ようとしないそうだ。
元気なのに、引きこもっている祖母の事だけが気掛かりで仕方がない。
そんな おばぁちゃんが、私にも年賀状を出してくれたらしい。
石垣島に出したのか、竹富島に出したのかを尋ねても覚えていなかった。A ̄▽ ̄;)
そこで、改めて今の住所を伝えた。
沖縄県八重山郡竹富町…。
じゃー、おばぁちゃん繰り返してみて!
“神奈川県・・・・・”
( ̄□ ̄|||)□ ̄|||)□ ̄|||)
END(笑)