365日の空

空を見ていると会いたくなる人は居ませんか?空は その人の所まで繋がっています。
そう思って私は今日も空を見上げています

竹富島の現状

2009年06月09日 | 竹富島
本日の竹富島、晴れ 気温29度。


季節はすっかり春から夏へと移り変わり
私の肌の色も、見事な小麦色になっている。

いつもと同じ毎日のようだが、季節が少しずつ変わっているように
島の様子も、島に居る人の顔触れも少しずつ変わっていた。


島の人達が集まる場所に顔を出したのは何ヵ月ぶりだろうか。
また今年も、数か月に及ぶ踊りの練習が始まろうとしている。
このせいか、集会場の空気に私はどうしても落ち着けない。

この時、隣に座っていたお婆ちゃんの声が耳に入ってきた。
「もぉ、お薬貰えないの?」




旅行者の人によく聞かれる。
“こんな小さな島に住んで大変ねぇ、不便じゃない?”

スーパーもコンビニも、病院もない島だけど
私は、この竹富島に住んで不便だと感じた事はなかった。

けれどもこれは、私が健康体だからなんだなっ。

竹富島には、小さな診療所がある。
やさしい笑顔で事務をしてくれている女性が一人、
友人であり、なくてはならない信頼できる看護婦さんが一人、
皆が頼りにしている先生は、、、居ない。

今は、週に一度木曜日に石垣島の病院から先生が一人来てくれているのだが
それも、今月18日の診療で最後らしかった。

私は、これまでに2回 竹富診療所にお世話になった事がある。
ちょっと前に、足の骨を折った時と・・・
ダニに噛まれた時・・・ A--;)

足の骨を折った時、診療所の入り口で直ぐに肩を貸してくれた先生が懐かしかった。
とてもいい先生で、どんな時だって、遅い時間だって、島の人の診療にあたってくれた。
ホントにいい先生が来てくれたと皆が口をそろえて話していたものだ。


医師不足かっ・・・。
ドラマじゃないいんだなっ。
作り話でもないんだなっ。
きっと、こういう問題を抱える地域は他にも沢山あるのだろうと感じた。


先日カイジ浜に、“自分は医師だ”と名乗る人が来た。
お供を二人引き連れて。
この島も今、医師がいなく困っていると話してみたが
その人は、自分の話をあれやこれやと語っていっただけだった。
期待していた訳ではないが、私の語りかけには何も聞こえなかったかのように無反応だった。
悲しかった。
あの日私に肩を貸してくれた先生とは違う気がした。




医療機器は揃っていないけれど、
離島生活は、大変な事ばかりじゃないですよっ。

空と同じ色をした青い海と
シロハラクイナの楽しげな唄声と
風が運んでくる潮の匂いを感じながら過ごすこの島での暮らしは
どんなに便利な都会の生活よりも
ずっとずっと素晴らしいものだと私は感じているけどなっ。




 


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