365日の空

空を見ていると会いたくなる人は居ませんか?空は その人の所まで繋がっています。
そう思って私は今日も空を見上げています

一番大切なもの

2015年01月06日 | 今日な日々

ちょうど窓の向こうがピンク色に染まり始めた頃
機内のヘッドホンからは松任谷由実の“春よ、来い”が流れていた。

14年振りに肌で感じた茨城県の冬は とても寒く
沢山の久し振りな出来事に胸が踊った。
24年振りに再会した小学校の級友達は皆元気だった。
外見こそ変わった人も沢山居たが
全く変わらない友人も多く、どの仲間も笑った顔は あの頃のままだった。
新婚だった担任の先生は、今年で銀婚式を迎えるそうだ。
この先生が母校に帰ってきてくれたお陰で
私達は再び集まろうという気持ちになった。
思い出す。
小学校6年生だった私達は、何をするのも一生懸命だった。
勉強も遊びもスポーツも。
いつだって全力だった。
あの時の事を思うと、今の自分は何なんだっ。
手を抜く事を覚た大人になってしまった自分を情けなく思う。
皆に再び会えて本当に良かった。
殆どの仲間が地元に帰ってきている事に驚いた。
遠い人でも、車を一時間走らせれば着く場所に居る。
私が一番遠い所に居るようだ。
そのせいか、両親に益々申し訳ない気持ちになった。
決して口には出さないが、年も年だし寂しくない訳がない。
父は随分前から私の為に東京に家まで用意してくれていた。
それにも関わらず、私はあっさりと石垣島で仕事を決めた。
今回の事で、さすがに父も私が東京には住まないと言う事を確信したようだった。

“普通”が何なのかは分からないけれど、
同級生達がしているように
両親の近くに居て孫の顔を見せてあげたいと心の底から思いながら
私は今も沖縄行きの飛行機に乗っている。