365日の空

空を見ていると会いたくなる人は居ませんか?空は その人の所まで繋がっています。
そう思って私は今日も空を見上げています

ありがとうございました

2004年10月20日 | 今日な日々
10月19日火曜日(雨) 21:44
全ての仕事を終えてきました。
誰も居なくなった売り場の外に立って全体を見回し、
「ありがとうございました」と頭を下げて最後の挨拶をしてきました。

初めてこのお店に来たのは私が22歳の時。
そして今は、もう26歳になりました。
今でもハッキリ覚えている面接の日。
私が着ていた洋服はOLIVEdesOLIVEの黄色いワンピに黒のカーディガン。
遠回りになりながら、お店に着いたら、レジに立っていたのは凄く背の高い男の人(店長)で、ビックリして、そのまま面接せずに帰ろうかと思った。面接入る前、値段も見ずに一番高いドリンク頼んじゃって後から焦ったり。(笑)
採用されたはいいけど、1週間で辞めたくなった事、
1ヶ月の研修か終わる時点で、「やっぱり、私には向かないようです・・・」と言ったら、「そんなに直ぐに、向き不向きが分かる訳無いだろぉ」とギョとした顔で言われた事。自分で辞めたかったら辞めろと言ったくせにさ。(笑)
辞めるつもりだったのに、可愛い顔を子供達が毎日見せてくれるのが嬉しくって、
お客さんと一緒になって洋服を選ぶのが楽しくって、
「お姉さんまた来るよぉ」って行って貰えるのが、やりがいになって、
「こんにちは」って笑顔でいつも来てくれるお客さんが出来て、
何も話しかけてはこないけど、この前一緒に遊んだ事を覚えているのか、目の前に立ってきて私の顔をジーっと見上げて笑ってくる子達が何人も居て皆大好きだった。
だから、今日までやってこれたんだね。

この間の面接で今の仕事の事を聞かれた。
別に脚色して話した訳じゃないのに、私の職務経歴書と話を聞いて
「ホントに好きなんだね、凄く情熱を感じるよ」と言われた。
ビックリした。情熱?私、情熱持っていたのかな?ただ単に好きだっただけで情熱なんて言葉が出てくるなんて思いもしなかった。
でも、その時初めて思った。そうなのかもしれないなぁ、全く気付かなかったけど、好きでやってた事が夢中を通り越して、情熱になってたんだなぁって。
なんか嬉しかった。今まで私がしてきた事って決して無駄な事じゃなかったんだなって思えた。
今日は、出勤するのに少し緊張していた。毎日毎日通っていた所なのに、今日だけはちょっと遠い場所に来たようなそんな気がした。
本当は早番だったんだけど遅番に代わって貰った。「最期の日なんだから、遅番であがるなんてダメだ」って前に言われたけど、先にあがって見送られるのなんて嫌だし。
だから、代わって貰ったんだ。
今日は爽やかに去ろうって決めてたんだ。でも、お店の子が泣くんだよ。
私の為に涙を流してくれるんだよ。ほんの一滴だけ私も涙を流してしまった。でも後は堪えた。
私の方が先輩だからね!励ましておいた!その子の姿を見送った後、渡された手紙を読んだ。堪え切れなかった。お店に立っている時は、笑顔で居なきゃいけないのに涙がポロポロこぼれた。歳のせいかなぁ、最近涙もろい。(笑)
私なんかの為に悲しんで涙まで流してくれる人が居る事が、凄く嬉しくもあり何だか申し訳なかった。
一人になってから、商品を畳みなおしていた。1枚1枚丁寧に畳み、靴もマスコットも正面に綺麗に向くように整理して、上から下まで棚の掃除をした。
やりながら“ありがとう”って心の中で呟いてた。
私は、ココに来て成長した。
仕事の面では胸を張って、そぉは言えないけど、それでも自分で分かる。初めの頃の私とは全然違うって言うのが分かる。それで成長したの?って驚かれるかもしれないけど、変わったんだよ。大きくなった、いろんな面で。ココで学んだ事、ちゃんと私の身になっています。
今日まで、一緒に働いてくれてありがとう。
いつも笑顔で迎えてくれてありがとう。
病気になった時、心配してくれてありがとう。
困った時、助けてくれてありがとう。

3年4ヶ月間、こんな私を迎え続けてくれて本当にありがとうございました。
私、頑張りますからね!