SENgoKU anD VISIon -乱世を追う-

【図録録】3 大徳川展

過去の展覧会を図録で振り返る企画の第3弾。
今回は 

大徳川展
東京国立博物館
開催年:2007年

徳川将軍家、尾張・紀州・水戸の徳川御三家、徳川家所縁の寺社に伝えられた宝物を初めて一堂に会する、『大』徳川展。
とは言え紀州徳川家の展示は少なく、散逸したのが非常に惜しまれます。

注目の展示は
太刀 銘 来国光
鎌倉時代末期、山城の刀工・来国光の作。
徳川家康の指料で、以降は徳川将軍家に伝来した。
短刀 無銘 貞宗 (名物 寺沢貞宗)
鎌倉末期~南北朝期、相模の刀工・貞宗の作とされる。
秀吉に仕え肥前唐津城主となる、寺沢広高が所持した事から名付けられた。
その後は秀吉、織田有楽、徳川秀忠と渡り、秀忠の遺物として紀州徳川家初代・頼宜が拝領。以降は紀州徳川家に伝来した。
唐物茶壺 銘 弾正
名物。底部に「貞和二七月」の墨書があり南北朝期には既に渡来していた事が分かる。
「弾正」の名は所持した浅野弾正長政から。
伝来は、秀吉、浅野長政、家康、水戸徳川家初代・頼房、以降水戸徳川家に伝わった。
唐物文琳茶入 銘 秋野
名物。なだらかなまろみのある姿の茶入。赤土色の釉に黄飴釉が一筋なだれとなっている。
利休の弟子・日野輝資が所持し、幕府老中・阿部忠秋、そして紀州徳川家に伝わった。
竹茶杓 銘 虫喰 小堀遠州作
白竹、節上に虫喰があり、節下にソゲがある。
筒は追筒で本阿弥光甫が「遠州公むしくひ 空中斎」と墨書する。水戸徳川家伝来。

 

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