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1410 昭和美術館 良いかたち、美しい色

お次も名古屋から
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昭和美術館
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下期展「良いかたち、美しい色」
期間:9月13日(土)~12月7日(日)
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小倉山荘和歌五首切 本阿弥光悦筆 
「蓮下絵百人一首和歌巻断簡」と呼ばれる内のひとつ。金銀泥による色変わりの料紙に蓮の一生が描かれており、これは俵屋宗達の下絵とされる。光悦の書は太細の線がリズミカルに書かれており慶長後半から元和期の最も充実した時期の作品とされています。
若草の記 近衛信尹筆
田村某の尺八に「若草」と名を付ける内容の歌入文章。信尹がまだ若い頃の書だそうですが十分上手いです
草花文下絵巻 松花堂昭乗筆
前半に「阿房宮賦」後半に「古今集」より秋の十八首を金泥で四季の草花を描いた下絵に書く。
私が行った前期は「古今集」の部分が展示。細字で流麗な書となっています。
関東海山道名所歌書 細川幽斎筆
三河から下総・那須にかけて歌に詠まれた地名と歌を
三条西実枝と共に書写したもので、展示箇所は駿河の富士山に関する慈円と人麻呂の歌。
三条西実枝と幽斎と云えば古今伝授の逸話が知られています。子の幼かった実枝は三条西家に伝わる古今伝授が途絶える事を憂い、中継ぎ役として幽斎に伝授。後に幽斎は実枝の子・公国が若くして亡くなった為、孫にあたる実条に伝授しています。この間当の幽斎も関ヶ原の合戦期に田辺城で西軍に包囲され危機に陥りますが、この時は後陽成天皇が働きかけ講和を命じています。一説には古今伝授が途絶える事を憂いた為とされています。
 
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