SENgoKU anD VISIon -乱世を追う-

特別展 雑兵物語の世界

4月の頭、ちょいと関東へ。

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埼玉県立歴史と民俗の博物館 特別展「雑兵物語の世界」
「展示では、戦の表舞台に立ちながら歴史を蔭で支えた雑兵に焦点をあて、雑兵の姿と彼らの生きた時代の美意識を浮き彫りにします。」とのことで展示内容も雑兵(足軽)を中心にしているが、その他変わり兜等も結構な数を展示してました。
圧巻だったのは足軽胴(簡易鎧)をピラミッド型の大ステージに展示したところ。その数140領!!!
足軽胴は武将クラスの甲冑に比べて非常に簡単な作りで1つ1つ見るだけだと非常に地味なのだが、集合展示する事によって威圧感を受ける。
さて、その足軽胴すべてを紹介する事は不可能なので主なところをあげると
仙石(永楽通宝)柳生(二枚笠)榊原(源氏車)石田(大一大万大吉)真田(昇梯子)細川(九曜)小早川(違い鎌)毛利(一文字三星)
続いては変わり兜を中心に兜が30頭ほど。最後に武将の甲冑を紹介しておきます。
秩父孫次郎重国所用 関東五枚胴具足
兜は黒漆塗八間筋兜、胴は黒漆塗横矧桶側五枚胴。孫次郎は鉢形城主北条氏邦の家臣。鉢形城には秩父孫次郎が守備した秩父曲輪があったそうです。私も鉢形城を訪れたときにその伝秩父曲輪を見学しました。
上杉謙信所用 銀箔押兎耳形兜
変わり兜の一種。ウサミミだがかわいさよりも前立の三日月と合わせて結構クールな印象。
上杉景勝所用 鉄伊予札萌黄糸綴両引合具足
前立の瑞雲や二重錣等上杉家の甲冑らしい特徴がみられるそうで、今回が初公開の資料だそう。

さて埼玉から東京に移動し東京国立博物館へ寄りました。

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結城秀康所用 朱漆打刀拵・刀 長船元重
徳川家康次男秀康愛用の刀。「朱鞘元重」と呼ばれているそうです。刀は南北朝時代の作。
加藤清正所用? 肩脱ぎ二枚胴具足
展示解説には書かれていないが、一部で「加藤清正所用」とされている具足。
名前のとおり片肌脱ぎの様に見える一領でかなり手が込んでいる。異様なまでの存在感のある具足。
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