鱈鍋会2008

2月4日。
毎年、立春のこの日、秋田県にかほ市の金浦町では
「掛魚まつり」が行なわれる。
掛魚（かけよ）とは、漁から帰った漁師が
氏神様や恵比寿様にお供えする魚のこと。
鱈（タラ）を奉納することから、
「鱈祭り」の名でも親しまれている。
重さ15kg以上の大鱈を、荒縄に吊るしてかつぎ、
金浦山神社に奉納する。
神事のあとは勢至公園で、金浦神楽の演舞が披露され、
大鍋の鱈汁が振るまわれる。
元禄年間以来、350年以上の伝統を持つ祭りである。

厳冬期の鱈は、実に美味い。
先日、早速、我が家でも『鱈鍋会』をした。
ゲストは、夫の会社の上司と同僚の4名。
鱈は、夫が、にかほ市の象潟漁港近くの魚屋に注文。
漁で鱈があがったら、即日送ってもらうように手配をしておいた。

刺身用・鍋用に身を切りわける。（今回は料理も夫がすべてやった。）
刺身用のは軽く塩をして置いておく。そのあと『昆布締め』に。
鍋用のは食べやすい大きさに切り分け、日本酒・昆布だしで大鍋で煮る。
（臭み消しにショウガも入れる。）
湧いて来たアクを丁寧にとり、仕上げに味噌を投入して味付け。
最後に、ネギを放して鱈汁鍋の出来上がり。
味見をすると…味噌が鱈の出汁と相まって、
コックリとした深い味わいとなり、非常に美味しかった。
そして、今日のもうひとつの主役、鱈のダダミ（白子）！！
これは、獲りたてでなければ生では食べられない。
思いっきり新鮮なダダミ（白子）なので、半分は生食（ポン酢）にて食べることに。
残り半分は、片栗粉をまぶし、油で揚げて。
…テーブルに並べてみると、かなりな量になった。（6人分。）

ゲストの皆さん、美味しい美味しいと喜んで食べてくれた。
特に、ダダミは絶賛で、まるでクリームでも食べているようだと
お褒めの言葉を頂戴した次第。笑
今日半日、仕込みに追われた夫も、満足な様子で、
課長さんの御土産の日本酒『越の寒梅』をぐぴぐぴ呑み始めた。
（この名酒が、あとで悲惨な結果を引き起こすことも知らずに…）

午後11時ころ、『鱈鍋会』はお開き。
美味しいお酒＆鱈づくし料理で、皆すっかりいい気分になり、
帰って行った。喜んでもらって良かったあ～。
日本酒を呑み過ぎた夫は、布団につっぷして
グウグウいびきをかいて眠ってしまった。
食器等の後片付けをして、アタシも布団に入ったのだが…
悲劇はそこから始まったのであった…（さて、続きは明日更新。笑）