最近、娘が髪を洗ってくれる。
ちっさい手のひらに
ギュウ~とたっぷり(多すぎるくらい)のシャンプー液をとり、
丁寧に丁寧に泡立ててから
(っていうか、原液のままなので泡立ってない)、
私の髪をグルグルグルと洗ってくれる。
リンスまでしてくれる。
嗚呼、ありがたやありがたや♪
昨日のことであった。
いつものように髪を洗いながら、ふと娘が言った。
「おかあさん、ありがとう」
…え?なんと言いまし . . . 本文を読む
桜が散り始めた。
地面が花びらで真っ白に敷き詰められた、近所の公園。
娘が、まるで、水面を行く様に歩いている。
そおっと、そおっと。
…その時、ふいに、風が起こり、
はらはらと、花びらが、彼女の髪に降ってきた。
何かを感じたのか、空を仰いで、見えぬ誰かに問いかける。
「なあに~?なあに~?」
花を愛でることなんて、すっかり忘れていた。
(ホントは花が大好きなのに。)
この子がいなかったら、
桜 . . . 本文を読む