アオクジラ-Bluepain-

日々徒然に思ったことを書き記します。ワッショイ!

悪食

2007年03月24日 03時58分41秒 | 日記
ある時期「リスペクト」という言葉が
世の中を席巻した。

誰も彼もがそれに手を伸ばし
我が物顔で口々に声にする。

その輝きに対して、戸惑うオマエラには
それは格好の餌だった。

誰かを尊敬し認めるという行為は
所在無き劣等感を都合よく優越感に変えてくれた。

その行為は妬みに比べればさも崇高で清潔に見えるものな。

親の脛をかじり続けるクソガキどもが
せっせと父へ母へリスペクトを歌う。
世界平和もロックも大安売りで渦巻いて

案の定

瞬く間にその価値はゼロに等しくなった。


今や、「リスペクト」の権威は見事に失墜し
笑いの種になるに至る。


ガキどもが食いついたのは結局
言葉でもその意味でもなくてただのオモチャであり
飽きれば次のオモチャを探してさまようだけ。

構造は変わっていない。


ここ最近、新たに台頭してきたのは
「ありがとう」

相変わらず、上辺に食いつく輩は耐えないが
前者に見る、派手さがない分、幾分かその価値を失わず
上手く浸透しているような気がしている。

何が違うのかといえば品なのかもしれない。
「品格」という言葉も今もてはやされているが
つまり食い荒らされる言葉というのは下品なのかもしれない。
それに比べると「ありがとう」は上品。
クソガキどものひ弱なアゴでは噛み砕けない。