空中遊泳 2007年07月23日 01時12分06秒 | テキスト いつかの空の下 繋がれた手は幻だったか…? 人が人を選んで 乖離していくのがもどかしい 抽出される現実と 切り捨てられる現実と そのどちら側に転がったかという ただそれだけの無慈悲さに空を仰ぐ 空の手を生ぬるい風が撫でる 胸には穴が開いている
プロミス 2007年07月21日 01時59分12秒 | テキスト 夢を追って大海に出た男は 一度だって女を振り返らない 生涯男を待つと大地に留まった女は 瞬く間に別の男と恋に落ちる そこには善も悪もない ただある人にとっての白が ある人にとっての黒であるという 人の営みが錯綜しているに過ぎない それを大空から見下ろして鳥が舞う 星が幾度も巡って 果てただけ生まれるものが在って 際限なく広がり続ける宇宙が それに飽きた頃 無限にも思える三千世界は ゼロにも等しい存在になっている
大人の嗜み 2007年07月17日 00時23分59秒 | 日記 空気読めとか 偉そうなことは言わないけれども 最低限の抑えるところは 抑えてくださいよねって事が多い 悪意がないとか無意識だとか そんなものは何の言い訳にもならない そうやってボロボロこぼしていく 大事なものが空っぽになってから 必死になっても手遅れなのだから そうなる前に気づいてください 発言や行動に責任持つのが大人って生き物ですよ多分。
平和指南 2007年07月15日 23時55分26秒 | 日記 世界がこれだけ平和を望んでいるのに 一向にそれがやってこないのは何故か それは世界が平和を望むからに他ならない 価値観の違う平和が 同じ天秤の上で釣りあう筈もないのだから つまり 皆が皆、それぞれの持つ 「今以上」を放棄すれば済むんだ 無理な話だろう? 平和なのでそんな事を不意に考える
涙雨 2007年07月14日 21時44分17秒 | テキスト 遅れてやってきた梅雨が 今日も憂鬱に雨を降らす。 長引いたそれは 知らぬ間に胸の奥に入り込んで 余計なものを湿らせていく。 守りたいものなんてないのに 傘を差したアタシは何をかばっているんだろう。 足元の水溜りで小さな波紋が 隣の波紋と重なって大きくなる。 ほんの些細な記憶が連鎖して肥大して それは描きたくもないいつかを描き出す。 そして時間が流れて記憶が薄れても 決してそれを忘れてはいないのだと知る。 線路沿いに咲いた紫陽花は 沈んだ景色の中で唯一彩を増し 青々とした葉から葉へカエルが飛び移る カタツムリでさえゆっくりと前に進んでいく。 自分だけがそこに取り残されている。 そんな錯覚にとらわれて 無理やり笑ってみようとするのだけれど… ああ、ダメだ。 ダメなアタシは傘をたたんで 急いで雨でそれを誤魔化した。
シューティングスター 2007年07月10日 01時47分43秒 | テキスト 健全なカラダで 睡眠だけが最愛の伴 なけなしのポジティブを 火であぶって朝を焼き払う 喧騒は耳で跳ね返り 不愉快な静寂と 入れ替わる人の波 ヤニのこびり付いた笑顔に 使い捨てのビジネストーク なぁ、だから愛はどこへやった? 瀬に打ち上げられたくらげを見て アスファルトでのたうつミミズを見て なぜ憧れを抱くのか 終わりの見えない継続に 不安と期待を混ぜ込んで 淀んだマーブルで下手糞な絵を描く 賽の目がどの数で止まろうとも 「フリダシへ戻る」のマスは見当たらない。
ゾディアックXグエムル 2007年07月05日 10時51分39秒 | 映画 デヴィット・フィンチャーの 最新作「ゾディアック」 http://wwws.warnerbros.co.jp/zodiac/ 従来のフィンチャー作品を想像して見に行く方には その期待、裏切られるので注意を促します。 まして、ココ最近のお気に入り ジェイク・ギレンホールが主演だったりしたのもあって 全体的に残念な気分で会場を後にしました。 彼らしいスピード感とか独特のカメラワークとか そういうものはあまりないように感じました。 とはいえ、しばしばとウトウトしてしまい はっきりとは明言できないのですが… 何か特別な思い入れがあったのか 意図的に手法を限定したのか ただただ起伏のないストーリーテリングな上 2時間を超える上映時間では モチベーションを保つのは難しいと思いました。 ツタヤにて「グエムル-漢江の怪物-」をレンタル。 こちらはなんともいえない奇妙な映画。 怖さと暖かさと滑稽さが絶妙なバランスです。 だから、何が良かったと特筆しづらいのです。 これこそ韓国人の感性が活かされた作品だと思う。 とはいえ、それは日本人との「ズレ」が 良い方向へ作用しているということなのですが。 無茶すんな~という印象を 終始、色々な部分で楽しめます。 それにしても日本人ならブレーキを踏むところを 思い切りアクセル踏み込む姿勢は ツボにはまるとホントに異様で面白い。 長女役のペ・ドゥナは最近良く見かけるので注目したい。
嘘つきの流儀 2007年07月03日 00時33分02秒 | 日記 嘘をつくなら最後まで それが嘘つきの流儀 後になってそれを明かしたり それを詫びたりなんてのは 自分の罪悪感すら引き受けられない 卑怯者のすることだ それまで相手につき合わせるなんて 無礼にも程がある そしてそういう姑息なヤツに限って 見え透いた安っぽい嘘をつく
どうにかなる日々 2007年07月01日 01時37分04秒 | 日記 むちゃくちゃに抉りこんで むちゃくちゃに形成する 純度の低い鉛だって 型にはめちまえば それなりの形を成すもんだって そういう無茶を繰り返して 自分の限界引き伸ばして とはいえ醜いアヒルの子は 間違っても白鳥になるはずはないのだけれど 思うように空を飛べる日は来るんじゃないかとか 例えて散らして例えて散らして 今日も日が暮れて夜が更けて どうにかなるんだって