子羊を憐れむ歌…などない 2008年03月27日 01時19分18秒 | 日記 哀れな子羊は 生贄にされてさめざめと泣けば良い それは来たるべくして訪れた帰結 不安や心細さを遠ざける為に 甘んじた日々が妥当なフィナーレに 辿り付いたに過ぎない すでに残された選択肢はないし 世界は必要以上に優しくはない
夢一滴 2008年03月22日 14時43分20秒 | 日記 どこへ行っても組織構造があって その中に派閥が発生して ああ、クソ忌々しい ああ、クソ煩わしい オレをその輪の中に入れてください! 内側から引きちぎってやるからっ ガルルルルルッ やっぱり押し込めても爪やら牙やらが時として疼く 何食わぬ顔をしてやり過ごしているうちに 本当に日和って来てんじゃないかとハッと気づいて それらが一斉に切っ先を突き出し始めると しばらくは胸のうちがザラザラして始末が悪い 真実はない まばゆい壁の一寸先には闇が広がっている ただその先が続いていると思いたいだけ 思わないと立っていられないだけなんだよ 思い出せ キサマはどこまでいっても道化だという事を 与えられたステージでやれることは知れている ファンファーレが鳴り響いて最高潮 ド派手にコケて笑いを誘いやがれ ファーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーック! 気が済んだ。
背伸びしてたかが知れる 2008年03月20日 12時39分16秒 | 日記 意識というものは 意識するという事を意識できないヤツには 未来永劫できないわけで 気を使うという行為は 気が利かないという内省から発生するとするなら 言ってもわからないバカに言ってやる親切は 成果をなすかわからんがやる他あるまい とはいえ、情報化社会 誰が言い出したか空気読めだとやかましいので 上辺だけは意識の膜を張ってるヤツを見かけるが 所詮、上辺の意識は深層の無意識の所作をとらえることはできず そこかしこにボロが散乱して尚のこと見るに耐えない バカなヤツ程それを隠そうとする その行為がどれ程愚か且つ迷惑かを理解しない それを全て許容するほど暇ではないから どうかどうか気づいてくださいと思い願う日々 けれども願いは叶わないほうが儚く美しいという エンターテインメントのお約束…知るかそんなもん
暗中模索するのが世の常だ 2008年03月15日 10時09分52秒 | 日記 うら若き彼らは キミとボクだけの盲目的な世界で幸福を模索する 凄く単純な問題と凄く単純な回答との間で 安っぽい悩みを抱いては慰めあってを繰り返して 気がついたらもう若くはないって寸法だ 稚拙な価値観と関係と 100人の人がいれば100通りの選択を迫られて その中に正解はどれくらいあるだろう… かつて自分が選択したであろうそれはどっちだっただろうか 幸運にもアタリを引き当てる人 何度やってもハズレばかり引く人 時には望んでハズレを引くような人もいたりして もどかしいったらありゃしない すっかり若くないボクらは面倒くさい問題を抱えて 何を模索していったらいいものか… ああ、煩わしい煩わしい
年輪 2008年03月09日 01時11分32秒 | 日記 傷ついた宝石を抱きかかえて少女はさめざめと泣く まるでその心が傷つけられたかのように 傷ついた宝石を慈しんで老女は静かに目を閉じる その中に刻まれた歳月を愛おしむように 少女は美しいものしか知らない 美しいものだけが美しいのだと信じて止まない 柔らかいものだけが優しいのではない事や 痛みが時に新しい扉を開く事も 年輪を重ねることでわかることは 年輪を重ねなければわからないことで さて、ボクらはそれをどれだけわかる位置にいるのか 何を知った気になっているのか いずれわかって痛烈に恥じてまたそれを繰り返す それがそれを重ねるということか… 少女は宝石を箱の奥へ仕舞いこむ それをいつかまた手にとった時には それの放つ輝きは違った色に見えるに違いない
悲鳴を上げても時間は増えない 2008年03月08日 17時45分14秒 | 日記 ああ。また更新が滞る。 新しいものを入力する為に 古くなったものを出力する。 物理的な容量がないのではない 時間的な容量が限られているのです。 あれもこれもやってたらあっという間に日が暮れる。 あのさ、大人になるにつれて 一日あたりの時間を増やすというのはどうだろう。 いや、誰に言ってんだって話だけど…
今、忌々しい今が過ぎる 2008年03月06日 05時27分06秒 | 日記 ずる賢い大人たちは年齢を言い訳にして重荷を振りほどく 愚かなる子供たちは若さを過信して泥沼に足をとられる 選べないオマエラは煮え湯を飲んで腹を焼け それでも忌々しい選択などしたくないのなら それはきっと間違ってない
春風 2008年03月02日 14時52分49秒 | テキスト 窓を開けると春の陽気をのせて 春風が舞い込んできた 揺れるカーテンが光を柔らかく遮って乱反射する 聞こえてくる鳥の囀りは 窓の向こうから届いているのか 記憶の向こうから届いているのか どっちなのか判然としない テーブルの上で携帯電話が着信があったことを告げている ハチミツ入りのコーヒーを一口啜る 甘ったるい口当たりとは正反対に 苦い重いばかりが胸の奥ではマーブル模様に渦を巻く 余計なレシピだけがここに残って 大切な何かだけ何処かへ行った すぐそこまで迫った春が 答えを出せと責め立てるように 部屋の中をかき回す