アオクジラ-Bluepain-

日々徒然に思ったことを書き記します。ワッショイ!

サヨナラノツバサ

2011年04月15日 08時33分27秒 | 映画
マクロスの集大成的全部載せシリーズFの
集大成であるところの劇場版後編を先日観てきました。

ここまででちんぷんかんぷんな人は
こっから先の空力限界高度からその彼方までちんぷんかんぷんなので
第二宇宙速度で全文すっ飛ばして下されば幸いです。

まさか、懐かしい声と懐かしい台詞が聴こえて
YF-19が一瞬ちら見するだけでぐっと来る時がくるとは思ってませんでした。
ランカの似非バックバンドが某銀河系バンドのコスプレ姿で十分ニヤニヤしてたのですが
そのあと緊迫した場面にお茶目にどこぞからフォールドしてきた
シリーズでもっとも好きな機体にはぐらっときた。
そして、その隣にはもうYF-22は並んでいないのだというような
余計な事まで思い浮かんでしまって鳥肌ものでした。

テレビシリーズでは平和的な落とし所で迎えたエンディングも
別の可能性として再構築された劇場版では
きっちりとそれぞれの気持ちが描かれてそれを迎えました。
シェリルファンやきもきランカファンやきもきの結末。

個人的には・・・ミシェルの悲劇が回避されたのは良かったかと。
三人の迎えた結末に対してはやきもきですが異論はございませんでした。

前半、これでもかというくらい歌全面のシーンも前作同様よく出来ていて
ステージ設定とか演出とか改めてBDで楽しみたいと思います。

あと2日待って劇場に行けばフィルムの特典がもらえたのに
絶妙にタイミングが悪かったのが惜しまれます。

ソーシャルネットワーク

2011年02月23日 22時55分40秒 | 映画
人の入りも落ち着いてきた頃合なので
仕事帰りにゆったり見てきました。

ひっきりなしに言葉として溢れる情報量に
退屈する余裕すら奪われる映画。
そんな感じでした。

フィンチャーが実話を基にした作品を作るのに関しては
ゾディアックの記憶からちょっと不安でしたが
今回の作品は前述の通り退屈しませんでした。
とはいえ、やはり創造的な作品で手腕を発揮して欲しいとも思います。
脳天打ち抜かれるような衝撃は今作にはなかった。

それでも叩き込まれた情報量は余韻として
これを書いてる今に至るまでぐるぐるぐるぐると脳内を巡っているので
非常に見て良かったとも思います。

今作を見た人は何処に焦点を当ててみているのだろうか
フェイスブックに興味を抱くのか、人間関係に見入るのか、或いは…
特に中心人物であるマーク・ザッカーバーグを嫌って見るのか好いて見るのか
その辺の傾向にも興味が湧きました。
個人的には彼の性格は嫌いではない。
些か不足するものが在るものの、それを補足できない、というより
補足しない理由も凡そわかるので終始ストレス無く彼らのやり取りを楽しめました。

現在、ユーザー数は全世界で5億人だとか。
それが示すのはこのmixiにしても誰かに知って欲しいけれど
誰にも知ってもらえてない平凡な人がそれだけいるということなんでしょうね。

何しろ、当のマークは自らのSNSに登録などしなくても
5億人以上に知られているわけですから皮肉にもならん皮肉です。

ダメ人間賛歌

2010年12月03日 03時47分21秒 | 映画
山田洋次ここにあり。
「おとうと」はそんな映画でした。

鶴瓶扮する弟のダメっぷりは
冒頭の式場の長いシーンで途中に見るのが嫌になるくらいで
けれども、そこを我慢して観ることで
それ以降のシーンへ強烈な布石となりました。

安定感のある役者とその演技に支えられて
まぁ後半はぐいぐいと感情移入してしまいました。
吉永小百合もさることながら
鶴瓶卑怯だわ~・・・

あの前後半のコントラストは泣かざるを得ません。

会いたい会いたい言い倒しで噂のJ-POPとか
助けてください助けてください言いがちな三文恋愛映画には
到底、描けないものが全部あった感じがしました。

ただ、2度は観たくないというか観るべきではない作品だなと思いました。
一回きりで受け止めておく映画。そんな作品でした。

使い捨てのオッサンパーティー

2010年11月03日 14時47分46秒 | 映画
先週末にエクスペンダブルズ観てきました。

スタローンを昔っから好きな自分としては
それだけでホイホイされがちなんですが
今回はキャストが豪華なんてもんじゃないので
出来なんか無視してもこの競演でお腹いっぱいになれる印象。

ストーリー自体には複雑さはなく
これぞアクション映画という具合にアクションスター達が乱舞し
ド派手に爆発が巻き起こり
表現上、受け付けない人でなければ爽快感のある出来栄えでした。

桟橋のシークエンスとか素敵なぶっ飛び具合だし
スタローンの必死に走る姿って個人的に凄く好きなんですよね。
恐らく本人も意識的にそのシーンを撮ってるし
まぁあの年齢を考慮するとやってる事はとんでもない。

また、現実の彼らのポジションを作中の会話に絡めて
非常にユーモラスなやりとりもあって
特にスタローン、シュワルツェネッガー、ウィリスの三つ巴は
その絵だけでもなんか嬉しくなるんだけど
まぁ会話のやり取りがニヤニヤしてしまう。
隣の席では外国人が見ていたんだけれど爆笑してました。

ジェット・リーのぼやきも面白いし
ステイサムの若々しいアクションはカッコイイしで
とても満腹感を味わうことができました。

客層もかつてのアクションスターで育った世代と
今彼らに興味をもつ世代が混在していて
それぞれの会話も聞き耳を立てると中々に面白い。

ここにセガール先生なんかが混ざる事はあるのだろうか
もし実現したらよりカオスな作品が出来そうで少し期待してしまいます。

最近観た映画など

2010年11月02日 02時50分52秒 | 映画
先日、「十三人の刺客」観てきました。

三池監督の得意分野といった感じで
いい具合にグロな表現と派手なアクションとが融合してました。
十三人と入ってもスポットライトの当て方にはちゃんとメリハリがあって
某レッドクリフのようなだるいシークエンスがなかったのが好印象。
半世紀以上の年輪を刻んだおっさん達の存在感の強烈な事といったらない。
特に松方弘樹の殺陣は群を抜いておりました。
TAJOMARUでの出演もそうだったけれど
やはり刀を持たせたら伊達じゃありません。
伊原剛の迫力もほとばしってて堪らんものがありました。

劇場で観る価値ありですが前述の通りグロな表現でR12なので
その辺が平気な人にはオススメします。

他にも映画の秋っつーことでDVDを短期集中的に観ました。

◆イングロリアス・バスターズ
いかにもタランティーノといった感じ。
兎にも角にも演出ありき。
クライマックスはまぁ煽りに煽ってる感じ、嫌いではないです。

◆レギオン
神様が人間に失望し人類の殲滅に動く中
それに抵抗するミカエルと天使軍団とのバトルもの。
可もなく不可もなくといった作品です。

◆タイタンの戦い
神話をお勉強しながらアクションとファンタジーを楽しめる
お得な作品でした。
役者の造形が結構それぞれはまっているのも好印象。

◆パーフェクトゲッタウェイ
これが意外に面白かったです。
前半は結構ダレますけど後半は一気に楽しめます。
これ観ててつくづく思ったけど
見た目が美人でも無理なもんは無理だわぁ
ってタイプの女をミラ・ジョボビッチが好演してます(笑)

アリエッティ、他、映画善し悪し

2010年09月03日 01時15分55秒 | 映画
こないだアリエッティ見てきました。
ゆったり観られる様に集客が落ち着いた頃合の
平日レイトショーの時間帯に行くのですが
運悪く隣の席にいちゃいちゃバカップル4人組がいて
くちゃくちゃお菓子を食うという有様で少し気を削がれました。

作品は非常に良かったです。
良くも悪くも程ほどの味付けといった感じ。
小さな生き物からの視点によって
ありふれた世界が全く新しい世界として成立していて
気づきを楽しめる作品でした。

個人的には猫の絡むシークエンスは好きだったな。
特にラストの猫の振る舞いは素敵だった。


DVDも何本か観まして。

蟹工船が中々良かったです。
SABU監督の作品はヒリヒリした空気があってよろしいですな。
これを観て容易く共感するのはどうかと思うんだけれども
言わんとしている事には大いに賛同するというか
まさに日ごろ自分が抱えてるジレンマが描かれていると感じました。


それから、もう押井守はいいやと結論付けさせてくれたのが
実写最新作のアサルトガールズでした。
もはや、制作意図も意義も測りかねるというか
この監督の悪いところが全面に出た作品でした。
エンターテインメントを作る気がないんじゃなかろうかと
常々思いながらもこれまで作品を見てきたけれども
まだ、こんなことをするのなら今後の作品は観なくてもいいとつくづく思いました。

先日亡くなられた今敏監督とは対照的に
全く、観客を意識していない傲慢な作品でした。
クオリティの面でもかなり詰めが甘くて困惑すらしました。

踊らない大走査線

2010年08月12日 00時26分56秒 | 映画
前評判がイマイチよろしくなかった今作。
役者間の軋轢とか観る為に不要な情報が悪戯に飛び交っていて
純粋な期待感を持って劇場に迎えなかったのですが
心の隅ではそれをスカッと裏切ってくれることを願っていたのです。

けれども、残念な事に和久さんを欠いた湾岸署員は
無残な迷走振りを露呈してしまっていました。

踊る大走査線3~ヤツらを解放せよ~
副題が付いている事はこれまでの踏襲だけれども
今回のそれについては果たしてヤツらが何を指すのか
皮肉めいたことを考えずにはおられませんでした。

まるで素人棋士が手に余る駒を全て盤面に投入して
戦局を醜く荒らしてしまうような
そんな完成度の低さを全体を通して感じてしまいました。
これは監督の問題なのか脚本家の問題なのか
或いは役者たちの問題なのか
作中に連携と呼べるものがほとんどないように
スタッフ役者間にもそれがなかったのだろうかとか
余計な事ばかり考えてしまいました。

唯一、青島の大事を知って不安や葛藤を抱え込む
すみれさんの表情はそのワンシーンだけで感動できるものがあった。
もう、それ以外は台詞も表情もどれもこれもが上滑りしていて
見ていられないという気持ちにさえなりました。


いや~なんだかんだ言っても面白いよ。
そんな風に人に伝えたかったのですが
小栗旬が観たかったら観にいったら良いですよとか
安っぽいトレンディドラマのオススメみたいな事しか言えないッス。

本広監督、次回作は痛快なのお願いしますよ。

大変よく出来ました

2010年08月08日 16時51分54秒 | 映画
「ゴールデンスランバー」
とても気持ちの良い作品でした。

主演の堺雅人は完全に旬が来てますね。
このところ、まぁ外さないという印象があります。
整った顔立ちが笑ったりするとくしゃっと歪むあたり非常に良い。

全編を通して落とした布石をまぁ丁寧に回収してくれて
その辺が気持ちよさの要因ですが
またくだらない布石だらけなのがにっくき伊坂ワールド。
くだらなさが最後、見事に効果的に熟成するから悔しいです。

特にとどろきやーの件は良かった。
エンターテインメントってこういうことだよというシーンでした。
劇場で観ておくんだったと悔しくなった。

こういう痒いところに手が届いた感動味わうために
小説読んだり音楽聴いたり映画観たりしてんだよなぁ。

色んなところにニヤニヤする機微が散らばっていて
何度も観たいなという気にもさせてくれる良作でした。

ザ・ウォーカー

2010年08月08日 02時18分50秒 | 映画
「ザ・ウォーカー」観てきました。

デンゼル・ワシントンXゲイリー・オールドマンなんてキャスティング
内容そっちのけで観ると決めてしまいますが
それはそれ、良作感がプンプンする世界設定じゃないですか。

荒廃した世界を断った一冊の本を守りながら旅する一人の男。

きっとどの時代もどの世代も少なくとも男どもは
この手の仕掛けでワクワクしてしまうんですよ。アホだから(笑)

ストーリーや人物像は余計な複雑味なく潔いつくりで
そういう部分に気を揉まなくて済む分
スタイリッシュな殺陣や舞台を堪能できました。
デンゼルもゲイリーもかっこいい歳のとり方をしていて
そこにいるだけで画面が持つのが素敵だったし
周りを固める役者も同様の雰囲気をかもし出していて
見事なキャスティングに拍手を送りたい。

しかしながらこの作品の本の存在について
何の抵抗もなくエンターテインメントとして見られるのは
日本人の良い意味でのいい加減さなんだろうなと。
お国柄によってはその本がそれであるというだけで
全く楽しめない人たちもいるのかと思うと
ボクらは娯楽に特化した民族なのかもしれないです。

南極料理人

2010年04月14日 09時32分54秒 | 映画
南極料理人という映画を見ました。
最近、堺雅人はハズさねぇなと思っております。

大きな波はないけれど
静かに良い波が寄せてくる作品。
結局南極、胃袋が大事ってシンプルなお話です。
そんな古いダジャレは出てきやしませんが…

胃もたれのするから揚げのシークエンスが
大変ツボでした。

ハズさねぇと思った矢先ですが
ラッシュライフはハズレでした。
いろんな意味で拙い作品という印象。
伊坂作品て素直に撮ることが一番だと思うんだけど
みんな頑張ろうとして残念な出来になる傾向がある気がする。

アヒルと鴨のコインロッカーは良かったんだけど
同じスタッフ陣が作ったとされるフィッシュストーリーも
なんだか平凡な出来だった。

まぁまぁ、基本的に原作を超える事は
難しいという当たり前の事になるんだろうか。