いつも寝不足 (blog版)

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「魔法少女系の作品」とは?

2005年08月31日 | マンガ・アニメ
米国でさらに人気を集める日本製アニメ (HOTWIRED) - goo ニュース

真ん中あたりにある「ライセンス保有者は、熱狂的なアニメオタクにしか受けないような魔法少女系の作品に対して、あまりにも高すぎる金額を要求している」という米アニメ業界紙記者(?)の言葉はなかなか興味深い。

ここで言う「魔法少女系の作品」が、いわゆる東映魔法少女ものを指しているのか、それとも、大きなお友達をメインターゲットにしている作品群を指しているのかで、アメリカの市場の特性がかなり異なったものになる。

例えば、前者であれば、小倉千加子『「赤毛のアン」の秘密』(岩波書店、2004年)なんかの冒頭で述べられている「赤毛のアン」が英米の少女には支持されなくなっているという事情と共通するものがあると思うし、後者であれば、まだまだ萌え市場開拓の余地があるor道のりは遠い、ということになる。

換言すると、プリキュアはハードかつクール働く女性を夢みる米国の少女には子供っぽ過ぎて非現実的なのかもしれないし、abp.animeあたりでウケている作品群を受容している人たちは依然として少数派であるということなのかもしれない。

なお、『「赤毛のアン」の秘密』は書名にもかかわらず、「赤毛のアン」のことはそれほどまともに扱っていない本なので要注意。「『赤毛のアン』の作者であるルーシー・モード・モンゴメリの評伝という形をとって、日本人女性の結婚観・仕事観・幸福感の特異性を考察したものである」という著者の言葉が的確。「赤毛のアン」が好きなだけの人にとっては無用の長物。と言うか、毒。

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