電王戦第四局。
今日はいろいろあってまともに見る時間がなかった。
中盤あたりで昼寝して、起きたときには大差をつけられていた。
-2900。
終わっているに等しい。
解説の木村八段も負けを宣告。
一方的に差が開いてる上に、Puella αは大ゴマ四枚を所持。
ポイント的に待将棋に持ち込むのは相当困難。
投げるのは時間の問題と思われた。
塚田九段の懸命の粘りを尻目に食事に立つ。
食事を終えて盤面をのぞくと異変がおきていた。
不可能と思われていた塚田九段の駒数が引き分けポイント24に近づきつつある。
あと2ポイントで持将棋に持ち込める。
この待将棋模様にPuella αは明らかに手を焼いている。
入玉の攻防は理解していても、駒数の競い合いには対応しきれていない。
Puella αの唯一の弱点が露呈された。
塚田九段の強靭な粘りも大きい。
「投げない男」の異名をとるだけのことはある。
並みの棋士なら完全に投げているところ。
執念としかいいようがない。
刺し違えてでも敵を道連れにしてやろうという気迫を感じる。
その粘りが奇跡を生んだ。
まごつくPuella αを翻弄して駒数ポイント24を獲得した。
持将棋成立。
引き分け。
技術論を超えた魂の引き分けである。
これで分かったことは、人が鬼に勝つには刺し違えるしかない。
ほんとうにそうなのか。
それしかないのか。
その答えは、一週間後、三浦九段が証明してくれる。
ミウミウ。