今日見た夢。
でも、それはないと思う。
395cal
落札してしまった。
『〇〇〇〇道の駅新築工事設計委託業務』。
落札金額は1000万円(税別)。
ライバルには自分が取ると宣言していたもののいざ落札したら青ざめてしまった。
あまりにも大きい。
期限に間に合わせる自信がない。
なんで取る前にそのことを考えなかったのか。
いまさら後悔しても遅い。
まてよ。
なんか変だぞ。
別の民営の道の駅はすでに私が計画している。
それなのに今度の入札は公営の道の駅。
まったく違う物件とはいえ、道の駅の設計がこうも重なるものかいな。
もしやこれは夢?
話が不自然すぎやしませんか。
いや、いや、いや、夢にしてはリアルすぎる。
床にばら撒いたこの入札用紙の紙屑を見たまえ。
これほどまでに鮮明な夢があろうか。
これはどこをどう見ても紙屑である。
念のため、紙屑を手に取って質感を確かめてみる。
まちがいない。
これは正真正銘の現実である。
さあ困った。
どうしよう。
ただでさえ仕事に追われているのに、そこに大きな道の駅が二つ。
ぜったい無理だって。
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結局夢だった。
一本目。
安倍総理と会食に行った。
バイキング形式だった。
人が多すぎて料理を取るのに苦労する。
結局とれたのはご飯と唐揚げ一個だけ。
なぜか総理の皿にはいっぱい料理が盛られていた。
要領がいいのだろう。
私は頭にきたので大声で、
「料理がないぞ!」
と、叫ぶ。
一瞬、会場がシーンと静まり返る。
気まずい雰囲気がしばらく続した。
あきらめて、ご飯と唐揚げ一個を食べる。
会場を出る際に厨房の中を覗く。
橋下さんが皿洗いをしている。
なぜかスーツ姿である。
「スーツで皿洗いですか」
と、話しかけると、
「皿洗いも公務ですからね」
と、強い返事が返ってきた。
もう辞めたくせして。
二本目。
家に帰るとリビングに藤井フミヤがいた。
うちのリビングの中を勝手にいじくっていた。
壁の一面にフミヤ自慢の大きなスピーカーが4台並んでいた。
私のオーディオは部屋の片隅に追いやられていた。
フミヤが自慢げに自分のスピーカーを鳴らしてみせる。
ドォーーーン。
と、大きな音が響き渡る。
たしかに迫力はある。
だが、ぜんぜん音はよくない。
鳴っているだけの音楽である。
私は不満げに自分のスピーカーを元の状態に動かす。
動かしながら、フミヤに聞く。
「このスピーカーいくらとしたと思う」
フミヤが答える。
「15万」
こりゃまたずいぶん安く見られたもんだ。
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12月19日の夢より
ここは東京の大隈重信邸である。
東京とは思えないほどの山の中にある。
四方を深い緑に覆われている。
大隈重信公はたいそう田舎が好きだったという。
そのせいか家の造りは驚くほどにみすぼらしい。
草葺の屋根に、穴だらけの板張りの壁。
馬小屋のような粗末な家である。
現在はだれも住んでいない。
隣りの家をのぞくと知人の作家N氏が住んでいた。
N氏に聞く。
「知ってましたか、ここ大隈重信公の家なんですよ」
N氏は初めて知ったという。
N氏は早稲田を卒業している。
大隈重信公とは少なからずの縁である。
私とN氏は大隈重信公の家の前に立って深々と合掌をする。
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またも変てこな夢を見た。
大隈重信公があんなボロ家に住んでいたわけがない。
渡辺の祝賀会に行った。
渡辺が大勢の人たちに祝福されていた。
祝賀会の帰り、会場で顔を合わせた友達と飲みに行った。
メンバーは私と木村と三好とA子さんの4人。
久々に会ったので打ち解けるのに時間がかかった。
酔いも回ってきて会話に熱がこもり始めたころ、私は我慢しきれずに言った。
「渡辺って死んだよね」
木村と三好の顔が固まる。
眉をひそめるも否定も肯定もしない。
A子さんは部外者だからキョトンとした顔をしている。
なぜか触れてはならないことのように思えたが、黙って見過ごすわけにはいかない。
私は承服できない疑念を二人にぶつけた。
「30年以上前に渡辺は死んだ。私は葬式にも行ったし、渡辺が火葬場で焼かれるところも見た」
木村も三好もなにも反論してこない。
わかっているくせになぜ口を閉ざす。
ぜったいありえんことだろう。
渡辺は死んだ。
まちがいなく死んだ。
なのに渡辺がいる。
この事実をどう説明する。
答えはふたつにひとつしかない。
火葬場で焼かれた渡辺が偽物か、あるいは今日見た渡辺が偽物か。
そのいずれかだ。
しかし、これほどの謎なのに、これほどの奇跡なのに、なぜだれも疑問に思わないんだ。
いったいどうしたというんだ。
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また変な夢を見てしまった。
杭工事の設計入札に参加した。
仲間の設計事務所とのベンチャーだったが私の独断で入札を決行した。
この入札物件にはいわくがあった。
いちど設計が終わっている物件だった。
工事発注間際になってその設計に大きな不備があることが発覚した。
詳細は不明だが、設計者による構造データーの偽装が行われていたようだ。
その後、この設計は破棄され、再度設計者の選定となったのだ。
私は前設計時の落札金額を知っていた。
550万円だった。
そこからはじき出して、400万円を入札金額にすることに決めた。
少々自信のある金額だった。
これなら落札できるという勝算があった。
だから仲間には一切相談しなかった。
次の日、設計事務所6社による競争入札が始まった。
一回の入札で落札業者が決定した。
落札金額は150万円だった。
私の予想を大きく下回っていた。
普通、ここで落札業者以外は一斉に退場になるのだか今回は少し違っていた。
まず、各社の入札金額が発表された。
次に、落札金額から一番かけ離れている設計事務所から順次退場になった。
その一番手は私だった。
ダントツで高かった。
ひどく恥さらしの状態になった。
私は逃げるようにすごすごと入札場を出た。
出た先には仲間の設計事務所の面々が待ち構えていた。
すかさず集中攻撃を浴びる。
「400万は高すぎやろ」
「杭の設計なんてすぐ終わるやろ」
「なんで相談せんやったとや」
みんなからブーブー文句を言われた。
なにも言い返す言葉がなかった。
たしかに杭の設計に400万円は高かぁ。
自分、なんば考えとったんやろう。
◆
夢だった。
モチーフは「旭化成杭データー偽装事件」であることはほぼ間違いない。
隣りの空き地が騒がしかった。
荒れ果てた土地にテントがいくつも建てられてた。
背の高い一人用のテントだ。
インディアンテントのような形をしている。
全部で10個はある。
テントの中には人がいる。
立って三脚の付いたカメラを覗いている。
テントの外にも人がいる。
10人近くいる。
みな、三脚を立ててカメラを覗いている。
カメラの方向は上空を向いている。
空に何かがいるのだ。
彼らに聞くまでもなかった。
肉眼でも確認できた。
空には奇妙な物体が浮かんでいた。
地上から見るより、うちのベランダから見る方がよい。
まじかに見ることができる。
私は家の中に入った。
階段を上る。
何十階も上る。
高いピルだった。
屋上に出る。
風が強い。
日差しも強い。
相当な高さに違いない。
雲が近い。
体をくの字に曲げて恐る恐る屋上を歩く。
周囲を見渡す。
いた。
大きい。
物体はすぐそばにいた。
これは地球上の産物ではない。
あきらかに・・・
(昨夜の夢の話より)
高校の同窓会に行った。
大坪と久しぶりに会った。
大坪と最後に会ったのは10年以上も前。
あのときの大坪は劇太りしていた。
体重は90キロくらいあったと思う。
それが今日の大坪はウソみたいにスリムになっていた。
高校時代のひょろひょろしていた大坪に戻っていた。
大坪がいうには60キロ痩せたのだと。
計算に疑問はあったがそこは気にかけないことにした。
驚異的に痩せている事実だけで十分説得力がある。
では、なぜ痩せたのか。
あるいは、どうやって痩せたのか。
大坪がいうには、病院で特殊な治療を受けたのだと。
それは、胸部の四隅に小さな金属を埋め込む治療だと。
金属を埋め込んだ後は、普通に生活してベストの体重に落ちていくのだと。
運動も食事制限もまったく必要ないのだと。
実に怪しげな話だったが病院の治療ならインチキってことはないだろう。
治療費はいくら掛かるのか大坪に聞いてみた。
「保険がきかんから300万円掛かる」
驚いて、
「そんなに掛かるとや!」
と、いうと、
「安かよ、一回すると一生太らんとぜ」
と、大坪はいった。
私があきれた顔をしていると、近くにいた徳島が口を挟んできた。
「おいも、したばい」
そういえば徳島も痩せていた。
徳島とは今でもちょくちょく会う仲だが先日会ったときよりもかなり痩せていた。
「10キロ以上痩せたばい、あんたもした方がよかよ」
しかし、300万円は高い。
病気でもないのに、とてもじゃないが・・・
ただ。
そう、ただ。
これがオーディオならば、と考えると、300万円はそれほど高い壁ではない。
一生分の運動と考えるとむしろ安いくらいだ。
本来なら、オーディオなんぞに貢より、こちらを選択すべきなのかもしれない。
人間、健康が第一である。
気持ちが少し揺らぎだしてきた。
それからしばらく同窓会は続いた。
どこで目が覚めたかは覚えていない。
我に返ると、すべてが夢だった。
寝転んで音楽を聴いていた。
鳴っているのはバロック調のクラッシック。
壁の上部、天井と接するあたりに壮大なる音像が浮き上がっていた。
寝転んで聴いてもこの迫力、この臨場感。
さすが我が家のオーディオだ。
と、思ったら、ただのテレビの音だった。
と、いう夢を見た。
私の夢にはなぜか「落ち」が多い。