日々の独り言

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ようやく外の人間の本音が聞こえてきた

2007-04-26 18:39:12 | 褒めることの少ない野球話
これでもまだ、「西武だけの問題」として片付けるつもりなのだろうか。

livedoor ニュース - 「プロ野球界、汚い世界の側面出てきた」と調査委委員長=西武球団裏金問題

(記事引用は本文最後に)

裏金問題調査委員の意見を丸ごと載せてくれているのはPJニュースだけですな。
新聞各社は旧経営陣、スカウト陣の名前が出たってことばかり書き連ねているが、大事なのはこういった意見の方ではないだろうか。
偏った考え方をしない野球ファン・スポーツファンは、もう何年も前からこういった内容の考え方を多かれ少なかれ持ち続けています。
(3)(4)(5)あたりは私も常々このブログで述べている内容です。
もっと広くこの意見の方を報道すべきです。

またPJニュースでは、別記事にて清水・木村両名に関する発表内容も克明に記されています。
正直、清水に関する内容はかなり衝撃的でしょう。
西武の関係者だけからの事情聴取だと思われるのでもしかしたら偏りが大きいかもしれないが、今更嘘をついてまで保身に走ることは思えないし、発表内容を鑑みて調査委員の追求が手ぬるかったり西武寄りの意見をまとめただけとは考えにくいです。
と言うことは、裏金・精算方法・口止めの件等々、清水の関係者からの働きかけが大きく作用していたと考えられます。
先日、高野連の腐れ某氏が「夏の大会にはさわやかに参加してほしい」などと口走ったが、アマチュア側のさわやかとは言い難い今回の件についてはどうとらえるつもりなのだろうか。

ちなみに、裏金問題から波及した高校の特待制度だが、また今日も新たにやれ平安だ東海大翔洋だ日本航空だと名だたる高校が続々公表されました。
先日はPL学園も特待制度があると発表されてましたな。
これが実情な訳よ。
建前だけで「実」がまるでない日本球界。
いい加減に目を覚ませって…。orz


 西武球団裏金問題で、西武ライオンズ調査委員会は25日、西武球団に最終の報告書を提出した。同委員会は、同日午後5時から記者会見を開き、この問題の調査の過程で識者などから聞いた所感について報告した。さらに、同委員会の4人の委員らが、それぞれ自身の所感を述べた。

 同委員会委員長の池井優氏は「プロ野球界のモラルの欠如、汚い世界であるという側面が出てきた」と、表情を曇らせた。矢田次男氏は「ルールを作り、厳正に守ることを徹底してもらいたい。西武球団だけの問題ではなく、野球界全体の問題として受け止め、夢のある野球界になってほしい」と、今後の野球界の再生を期待した。

 ジャーナリストの蔦信彦氏は「いかに協約とかルールというものと、実際の建前とがかけ離れていることをあらためて実感した。そして、そのことは、いろんな人に聞くと、かなりみんなに知れ渡っていたにもかかわらず、その野球に関係する人たちが、今まで何もそのことを言ってこなかった。そういうことが、こういうことを温存させる結果になったのではないかと思う。球団が親会社の広告塔であるのではなく、球団が自立した経営をすることが大事」と、球団の経営面の問題点を指摘した。

 吉永みち子氏は「みんな、何となく根が深いだろう、何となく裏があるだろうと、ファンの方たちの口から出てきてしまうというのが、それが、野球の現状ということを、深く付き合わされた。ルールがないわけではない。憲章まである。今まで、いろんなことがあったのに、根本的に断ち切れなかったということが問題」と球界の現状に疑問を呈した。

 西武ライオンズ調査委員会が識者から聞き取った同問題の所感はつぎのとおり。

識者から寄せられた意見
 (1)ファンあってのビジネスであるから、ファンの信頼を裏切ったり、フェアプレー精神やジェントルマンシップが疑われたりするようでは、本来のスポーツビジネスとは言えないので必ず衰退する。したがって、徹底して公明正大で透明性のある経営を行うべきである。また、リアリティーあふれるスポーツビジネスは十分将来性もあるのだから、様々な工夫・研究をして新しいビジネスモデルを作り出すことによって、自立できる球団経営を行うべきである。親会社の広報的役割に甘んずることなく、球団の企業会計を公表し、自立を目指すべきだろう。

 (2)ライオンズ球団としては、スター選手を育て、真摯なプレーをし、ペナントレースを盛り上げることこそがファンの信頼回復につながるのであり、今後の問題はコミッショナーに委ねるべきである。

 (3)10年後、20年後の野球の望ましい姿などが真剣に議論されたことはないのではないか。場当たり的で、自分の球団のことしか考えないような視点では、メジャーリーグとの魅力の差が大きくなるばかりである。

 (4)学生、社会人、プロなどの各ルールに矛盾や抜け穴があるのではないか。曖昧なルールや制度に不正を育む土壌が生まれることから、一度ルールを全部分かりやすく整理すべきである。その際、例えば、他のスポーツとは異なり、野球だけが学生野球憲章により奨学金等も禁止されていることには、妥当性があるか検討すべきである。球界全体の基金として透明性のある奨学金制度を作ったらどうか。

 (5)日本の制度だけ厳しくすると、メジャーが中・高校生からよい選手に目をつけて直接アメリカに引っ張っていく可能性があるし、逆に日本はアマ規定に関係なく海外の選手を自由に日本に連れてきている。グローバル化にふさわしい海外球団も含めたルール作りを考えるべきである。

 (6)現代は、ゼネコン、金融、自動車、電力等のあらゆる業界で過去に遡りウミを出して再出発を図っている。みんなが噂でそれとなく思っていたことをはっきりと確認していく意義は大きいので、今回のような調査は西武球団のためにはもちろんのこと、ファンのためにも球界のためにもいいことであった。

 (7)各球団の戦力が均衡して、ワクワク、ドキドキするようなプレーや優勝争いがあって盛り上がるものであり、球界発展のため、他のスポーツ、例えばサッカーやアメフト等の実情や問題点もよく研究して、できるだけ盛り上がるような方向性になるルールを採用すべきである。

 (8)選手のセカンドキャリアーサポート・年金の充実等を整備するなど、選手の現役引退後の生活に対しても意を用いるべきである。

 (9)今後、裏取引の実態とイメージをなくすため、球団スカウトとプロ入り志望選手の面接日や交渉内容を公表したらどうか。

 (10)ルール違反の球団には罰則を厳しくする。少なくとも、違反金額の数倍の罰金を課すことや、場合によっては除名処分をすることなどもあってよい。

 (11)誰が金をもらったと暴露合戦をしても球界が得るものは少ない。むしろ、これを契機に不正をいち早く見つけ、間断なく監視し、不正があれば厳正なペナルティーを課すシステムが大事。