いや、どこかの本で読んだことをふと思い出した。
ダレだったかなぁ?
「頭の体操」だっけな
もし、「ああ、この話は、誰それの話さ」と思い当たった方がいれば、教えていただけると幸いである。
わたしを含めて、人は結構、「ひとつの見方」を発見してしまうとそれから離れなくなることがある。
ある時は、それは「先入観」と呼ばれ、また、別なときは「誤解」とも呼ばれる。
その一つの例が、のこトップの立方体の線画である。
いや、もう、この一言で、読んでいる人は「先入観」を植え付けられたわけだ。
それまでは、何かのマークかデザイン、はたまた何なのか見当も付かない人もいたのだろうが、「立方体」と書かれたことで、もう、そういう風にしか見えなくなっていると思う。
しかし、この時点でも、まだ、2通りの見え方をしているのである。
一つは、この立方体の右下の面を正面にした、右図の様な見え方をしている人。
もしかすると、この見え方をしている人が過半数かもしれない。
しかも、この図を見てしまったことで、
「あれっ?さっきは別な風に見えていたのに、もうこういう風にしか見えない」
と思っている人もいるだろう。
これもまた、ひとつの「先入観」の例である。
そして、もう一つの見え方は、左のように左斜め上の面を正面と見る見方だ。
こうやって図示させると、「ああ、確かにそうも見える」と納得する人も多いと思う。
こんな感じで、人はふとしたことで「先入観」を植え付けられたりするのである。
まあ、人に対する「先入観」や「誤解」は、こころの問題もあって、なかなか見方は変えられないが、この図形の場合は違う。
意志により、柔軟に視点を切り替える訓練にも使えるのである。
やり方は簡単。
(1)まず、上の全部黒枠の四角形を見つめて、青枠の四角形であると想像する。
(2)上の四角形が、そう見えてきたら今度は赤枠の四角形に変わったと想像するのである。
最初のうちは、なかなか視点が切り替わらない。
だが、何度か試みるうちに、自分の考え方一つで、四角形の見え方が、赤、青相互に自分の意志により、入れ替えることが出来る。
そうなったら、第一関門通過である。
訓練次第で自由に赤枠、青枠の見え方を切り替えることが出来る様になるのだ。
それだけでなく、この「練習」で、結構見方を変える練習になると共に、能も活性化されているのだそうだ。
最近、もう、何もかも同じに見えて仕方がないあなた。
是非、お試し下さい。
ちなみ、今度はこの図形をマッチの軸で作って、真っ黒に塗ってから、同じように視点の切り替えをしてみると・・・なんど、この四角い箱が、くるくる回り出したように見えるというのだが。
さて、どうでしょう??
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