優しい絵と淡々とした日常の物語。
だが、薄皮を一枚剥がせば、そこにはしっかりと消えることのない深い傷跡がある。
決して、声高に主張しているのではないけれど、決して繰り返してはならない事への警鐘が込められている。
話が綺麗すぎる、と言う人もいるかも知れない。
だけど、それでも十分に読む人の心を揺さぶると言うことは、それがどれだけ恐ろしい事であったかの証しとなるのではないだろうか?
ありきたりだけれど、戦争を知らない世代、子供がいるのなら子供と一緒に読んで欲しい一冊である。
ところで、おいらが最初に書店でサンプル本を読んだとき、ネームが手書きだったような気がしたのだけれど、それは気のせいだろうか??
評価:★★★★☆ 星四つ
夕凪の街桜の国こうの 史代双葉社このアイテムの詳細を見る |