不条理み○きー

当面、きまぐれ一言法師です

「大水木しげる展」に行く

2004年11月29日 00時01分53秒 | Entertainment
 「江戸東京博物館」で開催されている「大水木しげる展」に行って来た。

 内容は、水木しげる氏の半生とその作品を、自筆のマンガにあわせて紹介するパートと、有名な妖怪関連の資料を水木氏ご本人の収集物を含めて展示してあるパートに分かれていて、なかなか見応えが有った。
 ただ、そういう内容なので、どちらかと言えば「年配」の見学者を意識した内容だったので、鬼太郎の家の再現など、いろいろと小物はあるのだが、小さな子にはちょっと辛い内容かもしれない。
 
 こういう展示は、行ってなんぼのものなので、内容に触れても問題ないと思うが、例によって「何の先入観もなく」ご自分で判断したい方は、以下、読み捨ててください。

 私個人の感想は、前パートと後パートで分かれる。
 前パートは、自筆の原稿、原画、まぼろしの紙芝居、貸本などは、貴重な展示物であったけれども、どうしても話の中心は、水木センセ自身のお話に中心がおかれているため、絵の方に興味のあった私としては、物足りない感じがした。
 それでも、ある意味、私が偏った水木センセしか見ていなかった事に気付かされる部分も有って、若い頃の「画家を目指した頃の習作」とか「絵本」とかのタッチは、新しい発見であったし、福音館の小学生1・2年生向け月刊誌「おおきなポケット」の1996年1月号[46号]に掲載された「この絵」には、すっかり参ってしまい、この絵が掲載されている「大水木しげる展 図録」を2000円で買ってしまったほどである。

(※画像は、朝日新聞社刊 「大水木しげる展」図録 より部分抜粋)

 さて、後半の資料展示であるが、今回はこれが気に入った。
 妖怪図の原典であり、水木センセも参考にしている「百鬼夜行図」や「稲生物怪録(いのうもののけろく)」の原本が展示されていて、また、他にも様々な妖怪関係の古文書が置かれていたのである。
 まあ、今日は水木センセの話を書くつもりなので、詳細の能書きを言うのは止めるけれども、結構見応えのある展示であった。
 その分、この辺りの展示が、前半と分離してしまい、小さい子にはつまらなく感じる要因であるかもしれない。

 この展示会は、1月10日までやっているので、もし、興味のある方は、どうぞ。
 最後に、今日の収穫を二つ。
 一つ目は、この子。

 なかなか仕草もかわいかったので、握手してもらっちゃいました。^^
 後もう一点は、水木センセの水彩である。
 実は、この「絵」が、先ほどの「絵本」以上にほしかったのだが、残念ながら「図録」には収録されていないようである。
 その絵は・・・
  夕闇の中を、かっぱ達がちょうちん(?)を照らして田んぼの畦を歩いている絵である。
  全体に水色が貴重で、なんともいえない味わいがある。
  今日は、午後の予定があったので早々に帰ってしまったけれど、いつまでも眺めていたくなる、そんな絵である。
 是非、行かれた方は、探してみてほしい。
 大きい絵なのでスグ解ると思う。
 ただし、あくまで「私の好み」なので、文句は言いっこなしね。

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