「微 熱」 2005年06月15日 23時35分36秒 | Story 「待って!熱っぽいんだろ?」 あたしは、アパートを飛び出してすぐの階段で、追ってきた彼に捕まる。 「離して!」 あたしは、彼の手を振りほどく。 「でも・・・。」 呆然とする彼。 「いい加減にして! 嫌いなら嫌いって、言えばいいのに! どうして、あたしに優しくするの?」 彼は黙っている。 「わがままばかり言うし、あなたの都合は考えない! 約束は破るし、嘘もつく! 今日だって . . . 本文を読む