事件が起こる前から“連続殺人事件”であることが
ほのめかされているというのは、どうなんだろう(笑)。
いや、結局カバーの裏とかにも書いてあるし、
もう既に、周知の事実ではあるのだけれども。
読む方だって、連続殺人事件だと分かっているからといって
それで興味が削がれるわけではないのですが、
でも、次の事件を予告されながらストーリーが進んで
いくのって、なんかやっぱりちょっと違うと思う(笑)。
鮎川哲也の長編は、実は「黒いトランク」以来。
ちょうど1年くらい前に読んだんじゃないかな。
言い回しが古いというのは、仕方ないし、気にもならない。
要はやっぱり中身、ということですね。
芸術大学の学生7人が「りら荘」に滞在したその日から
次々と起こる凄惨な殺人事件。最初の被害者の傍らには、
トランプのスペードのAが…。そして、次の悲劇に見舞われた
のは学生の1人。その傍らにはやはりスペードの2が…。
探偵は、もったいぶってはいけない(笑)。
かといって、間違ってばかりの探偵もヤだけど。
一つの事件ごとに、たくさんの伏線が張られます。
これでもか、これでもか、というように起こる事件。
それに比例して、ちゃんと伏線も見えている。
もちろん、それは解決をみてから分かることなのですが、
謎の解き方というよりは、伏線の張り方が上手いと思いました。
「りら荘事件」鮎川哲也
ほのめかされているというのは、どうなんだろう(笑)。
いや、結局カバーの裏とかにも書いてあるし、
もう既に、周知の事実ではあるのだけれども。
読む方だって、連続殺人事件だと分かっているからといって
それで興味が削がれるわけではないのですが、
でも、次の事件を予告されながらストーリーが進んで
いくのって、なんかやっぱりちょっと違うと思う(笑)。
鮎川哲也の長編は、実は「黒いトランク」以来。
ちょうど1年くらい前に読んだんじゃないかな。
言い回しが古いというのは、仕方ないし、気にもならない。
要はやっぱり中身、ということですね。
芸術大学の学生7人が「りら荘」に滞在したその日から
次々と起こる凄惨な殺人事件。最初の被害者の傍らには、
トランプのスペードのAが…。そして、次の悲劇に見舞われた
のは学生の1人。その傍らにはやはりスペードの2が…。
探偵は、もったいぶってはいけない(笑)。
かといって、間違ってばかりの探偵もヤだけど。
一つの事件ごとに、たくさんの伏線が張られます。
これでもか、これでもか、というように起こる事件。
それに比例して、ちゃんと伏線も見えている。
もちろん、それは解決をみてから分かることなのですが、
謎の解き方というよりは、伏線の張り方が上手いと思いました。
「りら荘事件」鮎川哲也