作文小論文講座

苦手な作文を得意に。小学生から受験生まで、文章上達のコツを項目別に解説。作文検定試験にも対応。

言葉の森作文講師資格講座 表記指導レベル2

2010-04-26 | 作文
●漢字を使う、ていねいに書く

 習った漢字を使い、字をていねいに書くよう指導します。
 特に男の子の場合、面倒くさがって漢字を使わずにひらがなで書いてしまう子供も少なくないので、漢字を使うように指導します。

●段落三文

 低学年のうちは、段落はつけず、文をつなげて書いていく練習をしましたが、小3か小4になったら、子供の様子を見ながら段落指導をしていきます。最初のうちは、句点三つで一つの段落というように形式的に段落をつける練習をし、慣れてきたら意味の変わるところで段落を変えるように指導します。形式的な段落の練習をしなくても自然に意味段落をつけられるようなら、句点三つで一段落にこだわる必要はありません。


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言葉の森作文講師資格講座 項目指導レベル2(4)

2010-04-26 | 作文
●三文ぬきがき

 「三文ぬきがき」とは聞き慣れない名前だと思いますが、要約の前段階として、文章全体から三文を選んで抜き書きするということです。重要なところを選んで抜き書きするように指導することは4年生では難しいので、文章の「始め」「中」「終わり」から一文ずつで合計三文の抜き書きをするように指導します。
 長文全体を三つのかたまりに分け、それぞれから一文ずつ文を選び、選んだ文に線を引きます。最初のうちは、大事な文ということにこだわる必要はありません。また、三つの文がうまくつながらなくても気にする必要はありません。どこでも好きな文に線を引けばOKです。また、最初の数回は、生徒に選ばせるのではなく、先生の方で見本を示します。全体の感覚をつかみ、抵抗なく三文抜き書きができるようになってから、徐々に大事なところに線を引くように指導を発展させていきます。場合によっては、四つ以上の文を抜き出しても構いませんが、基本は三文ということで指導した方が生徒も混乱しないと思います。


●心の中で思ったこと

 口には出さなかったけれど(出せなかったけれど)、心の中で思ったことを書きます。作文に書かなければ誰にも言うことのなかったはずの感想なので、かなり個人的、個性的な内容になるはずです。心の中のひとりごと、心の中だけのつぶやきのようなものですが、指導するときは、「心」という言葉を入れて思ったことを書けばよしとします。初期段階では、「心の中で思いました」「心の中でつぶやきました」など、内容はともかく、形ができていればOKです。


●動作情景の結び/作文

 これまでは、作文の最後を感想でしめくくってきましたが、感想の後に、さらに動作や情景を表す一文を入れて結ぶ練習です。感想以上に、書き手の思いが伝わるような余韻のある結びを工夫します。あえて感想は入れずに、誰かの動作やその場の情景だけをさらりと書くのがポイントです。色や音などを入れて印象的な結びを工夫します。慣れるまではむずかしいので、最初のうちは先生が具体的な文を示します。


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