作文小論文講座

苦手な作文を得意に。小学生から受験生まで、文章上達のコツを項目別に解説。作文検定試験にも対応。

作文講師のひとりごと(1)

2013-06-29 | お知らせ
 作文が書けない子供はいません。

 原稿用紙を前に、手が止まってしまって、何も書き出せないというのは、必ず何か原因があるはずです。上手に書かなければいけないというプレッシャー、何か書いたら笑われるのではないかという緊張などなど。(実際にそのような経験をしたためにすっかり自信を失ってしまったというケースも少なくありません。)

 そういう敷居を取り払えさえすれば作文が書けないことはありません。

 ただ、一度そのようなトラウマを抱いてしまった子供には援助が必要です。そばにいる大人が寄り添ってあげればよいのです。

 決して笑ったり、叱ったりせず、十分な援助をしながら少しでも書けたらその努力をほめてあげればよいのです。たとえ、その作文が口述筆記でやっと書いたものであったとしても、自分の字で作文を書いたことをほめてあげるべきです。

 そんなことを繰り返しているうちに、子供は必ず自力で作文を書けるようになります。少しずつ自信をつけて、表現を工夫するようになります。最初は、そばにいる大人を喜ばせたいとか、びっくりさせたいとか、そういう気持ちで取り組むかもしれませんが、そのうち作文を書くことの面白さに自ら目覚めるでしょう。

 作文に苦手意識を持ってしまった子供を作文好きにし、自信をつけさせるためには、周囲の大人の態度が大きく影響します。決して焦らずに、他の子供の作文とは比べずに、その子供なりの進歩を見守り、一緒に進歩を喜んであげることが何より大切です。

 と、言葉で言うのは簡単ですが、実際には、一行も書けないことを嘆き、他の子供の作文と比較して、せっかく書いた作文にあれこれ注文をつけてしまう大人もちらほら……。気を長く、目も長く(長い目でということね)、見守ったり、寄り添ったりしながら、子供を励まし続けてあげてほしいと思います。(^^)



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