作文小論文講座

苦手な作文を得意に。小学生から受験生まで、文章上達のコツを項目別に解説。作文検定試験にも対応。

求めない

2012-08-30 | コラム
求めない  すると簡素な暮しになる

求めない  するといまじゅうぶんに持っていると気づく

求めない  するといま持っているものがいきいきとしてくる

求めない  それでも案外生きてゆけると知る

求めない  すると改めて人間は求めるものだと知る

求めない  すると心が静かになる

求めない  すると楽な呼吸になるよ

求めない  すると体ばかりか心もゆったりしてくる

求めない  すると心が広くなる

求めない  するとひとに気がねしなくなる

求めない  すると自分の好きなことができるようになる

求めない  すると恐怖感が消えてゆく

求めない  すると心が澄んでくる

求めない  すると悲しみが消えてゆく

求めない  すると時はゆっくり流れはじめる

求めない  すると心に平和がひろがる

「求めない」(加島祥造)より抜粋


 人が、常に求める存在であることは当然のことです。決して求めることが悪というわけではありません。求めて得ることは、人間にとって大きな喜びであることは事実です。でも、それ以上に、求めることによって、自ら不幸を作り出していることもまた事実だと思います。

 自分の内側ではなく、自分の外側に何かを求め、それが満たされないとき、人は絶望します。それは、ただ空しい絶望です。なぜなら、自分の努力ではどうにもならない絶望だからです。なぜ、そのようなことが起こるのでしょう。それは、そもそも自分の外側に何かを求めたからなのです。

 求めるのをやめてみると、自分がただいるだけで、非常に満たされた存在であることがわかります。これまで外側に向いていた目が内側に向くようになります。そして、本当に大切なものが見えてきます。

 もちろん、求めるのことを完全にやめてしまうことはむずかしいでしょう。でも、求めようとしたときに、ふと立ち止まって、求めずに済むことではないかと考えてみるだけでも心の在り様は大きく変わってくると思います。


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謙虚さ

2012-08-24 | コラム
 日本人は、謙虚な国民だとよく言われます。みなさんの周囲にも、何に対しても積極的で、ときには傲慢だと思われるような人より、もっと自信を持ってもいいのにと思うような謙虚すぎるくらいの人の方が多いのではないでしょうか。確かに、謙虚であることはよいことです。しかし、自分から一歩を踏み出さない限り、進歩がないということも事実だと思います。誰かが率先して何かをしなければ、新しいことは生まれません。いつも引っ込んでばかりいては、自分自身も成長しないでしょう。また、過度の謙虚さは、他人に不快感を与えることもあります。

 言葉の森の中学生の課題長文に、香港の会社の求人の話が出てきます。「日本語のできる人を求む」という広告に、あいさつ程度しか日本語を話すことのできない香港人が殺到したというのです。もし、日本で、「英語のできる人を求む」という広告が出されたら、応募するのは、流暢に英語を話すことのできる、英語にはかなりの自信がある人だけでしょう。あいさつ程度の英語では、「英語ができる」とは言えないというのが日本人の認識だからです。そんな日本人に比べると、香港人は、非常に果敢であると言えます。

 もちろん、この香港人の行動には、賛否両論あるでしょうが、見習うべき点も大きいと思います。「あいさつしかできないのに、万が一採用されたら大変なことになってしまう。だから、当然、応募なんてできない。それに、他人から、あいつは傲慢な奴だと思われるに違いない。」というのが日本人の感覚でしょう。一方、香港の人は、「今は、あいさつしかできないけれど、もし採用されたら、どうにかなるものさ。話をせざるを得ない立場に置かれたら、勉強して話せるようになればいいのだ。」という大きな気持ちを持っているのではないでしょうか。そう考えると、香港の人の方が前向きで、この先の成長が期待できます。

 「謙譲の美徳」という盾の陰で、自分の殻にこもることは自分の可能性を狭めてしまいます。自分の良い点は素直に認め、良い点を前面に押し出していくことも必要ではないでしょうか。もともと謙虚さが身についている日本人なら、きっとスマートにさりげなく自己アピールすることができるでしょう。まずは、自分の良い点を認め、自分を成長させていこうという前向きな気持ちを持つことが大切だと思います。そうすれば、自ずと積極的な態度が身につき、少しずつ世界が広がっていくでしょう。謙虚さとは、自己を押しとどめるものではなく、自己を押し出すバネになるものなのです。


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大阪・神戸でも講師資格講座を開催します。

2012-08-15 | お知らせ
 言葉の森講師資格講座を大阪と神戸でも開催する予定です。

▼ 大阪 2012年9月30日(日) 9時30分~16時30分

 エル大阪(大阪府立労働センター)研修室4(6階)
 (大阪市中央区北浜東3-14 電話06-6942-0001 京阪・地下鉄谷町線「天満橋駅」より西へ300m、
 又は、京阪・地下鉄堺筋線「北浜駅」より東へ500m)


▼ 神戸 2012年10月21日(日) 9時30分~16時30分

 神戸市産業振興センター会議室906(9階)
 (神戸市中央区東川崎町1丁目8番4号 (神戸ハーバーランド内) 電話078-360-3200 JR「神戸」駅より徒歩約5分)

 詳細は、下記のページをご覧ください。

家庭で子供たちに作文を教える作文講師資格講座

講師資格講座参加者募集中!

2012-08-12 | お知らせ
■日程と会場

▼ 東京 2012年8月26日(日) 10時~17時
  きゅりあん(品川区立総合市民会館)小会議室(6階)
 (東京都品川区東大井5-18-1 電話03-5479-4100 JR「大井町駅」徒歩1分)

※今後の日程と会場は、随時ウェブ上でお知らせします。
※参加を希望される方は、お電話で予約を受け付けております。
※海外の方向けには、ウェブで受講できる講座を計画中です。

■講習費振り込み先

 三井住友銀行 港南台支店 普通 6599615 株式会社言葉の森
 資格講座講習費 49,800円(振込手数料はお客様負担でお願いいたします)
※お振込みをされる前に、お電話で予約をご確認ください。

■タイムテーブル

10:00~10:30
 今日の社会情勢と作文指導の意義
10:30~12:00
 指導マニュアルの説明
・全学年共通事項
・小1から小6の各課題と指導項目
12:00~13:00
 休憩(昼食は各自でご用意ください)
13:00~14:00
 実際の教え方
14:00~15:00
 生徒募集の仕方
15:00~16:00
 家庭での自習の仕方
・暗唱 の仕方
・付箋読書 の仕方
・問題集読書 の仕方
・構成図 の書き方
・読解問題の解き方のコツ
16:00~17:00
 資格試験と解説
・講習をもとに資格試験を行います。合格するまでフォローします。資格認定証は後日お送りします。

■資格取得後の流れ

 自宅などで作文指導をする際の各種登録をウェブ上でしていただきます。
 自分の子供、近所の子供などを自由に教えられます。(受講料などは自由にお決めください)
 講師資格を取得するだけで、当面子供を教える予定がないということでも結構です。
 指導や運営に関する質問や相談などは、掲示板、facebook、メール、電話などで随時受け付けています。
 今回の資格は、自宅や自宅の近くなどで通学の教室を開くための資格です。通信による指導はできません。
 ご自分の教室を開く場合は、「言葉の森教材準拠」という言葉を使うことができます。ただし、「言葉の森」が直接作文指導をしていると思われる名称は使えません。
 今回の資格は小学校コースまでです。中学生コース、高校生コースはそれぞれ別の受験が必要になります。


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講師資格講座の料金表 2012年8月

 2012年8月より、料金体系の変更を行いました。
 ホームページなどでまだ変更が反映していないところがありますが、このお知らせが最新のものですのでご了解ください。

■小学生コースの講習料

一般の方 59,800円(キャンペーン期間中につき)49,800円
言葉の森に在籍していた生徒の保護者 49,800円
※小学生コースの講習料には、受験料も含まれています。

■中学生コース、高校生コースの受験料

中学生コースの資格試験 10,500円
高校生コースの資格試験 10,500円
※中学生、高校生コースを受験するには、小学生コースの資格を取得していることが条件になります。

■運営にかかわる費用1、教室料

1教室あたり、2,500円。
ただし生徒を指導しない月は、料金は発生しません。

※自宅で教える場合、自宅が教室になります。
※カルチャーセンターやボランティアで、低料金又は無料で指導する場合の教室料は相談に応じます。

■運営にかかわる費用2、生徒料

生徒1人あたり、500円。
ただし生徒を指導しない月は、料金は発生しません。

※生徒料が、通常のフランチャイズシステムなどのロイヤリティに相当します。
※カルチャーセンターやボランティアで、低料金又は無料で指導する場合の生徒料は相談に応じます。

■運営にかかわる費用3、教材費

3か月ごとに1冊の課題フォルダ。自分で印刷する場合は無料。
言葉の森による印刷と郵送を希望する場合は1冊500円。

■具体的な費用と収益の例

▼他の作文通信教育などとの比較

 大手の作文通信講座では、3,000円の月謝で月1回、5,000円の月謝で月2回など、実際に文章を書く機会が少ないので作文力がつきません。また、書いたあとの事後的な赤ペン添削が中心なので、間違いは直りますが上達するコツがつかめません。
 言葉の森の作文指導は、月4回のペースで書き慣れる力がつきます。また、毎日の自習と予習が学習の中心になり、事前指導に力を入れるので、作文力が確実に向上します。

▼自宅で自分の子供1人を教える場合(教材はウェブから自宅でプリントする場合)

・教室料 2,500円
・生徒料  500円
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 費 用 3,000円
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▼自宅で自分の子供2人と近所の子供2人の合計4人を教え、近所の子供から月謝5,000円を受け取る場合(教材はウェブから自宅でプリントする場合)

・教室料 2,500円
・生徒料 2,000円
---------
 費 用 4,500円
 月 謝 10,000円
=========
 収 益 5,500円

▼近所の集会所などで自分の子供2人と近所の子供8人の合計10人を教え、近所の子供から月謝5,000円を受け取る場合(教材は3か月に1回、言葉の森から郵送してもらう場合)

・教室料 2,500円
・生徒料 5,000円
・教材費 1,667円(500円×10人÷3か月)
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 費 用 9,167円
 月 謝 40,000円
=========
 収 益 30,833円

■安心できる相談体制

 講師資格を取得し、実際に指導を始めたあとの運営も、言葉の森が全面的にバックアップします。
 具体的には、掲示板、facebook、メール、電話などの方法で、随時ご相談を受け付けています。

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お電話でのお問い合わせは、0120-22-3987(045-830-1177)

●Online作文教室 言葉の森

詳細はこちらをご覧ください。
作文教室 言葉の森 講師資格講座

現実

2012-08-09 | コラム
 「マインド(創造的思考力)なくしては宇宙は存在し得ないことが量子物理学によって発見されています。さらに、マインドが、実際に知覚するすべてのものを形作っているのです。」

 量子物理学者アランウォルフの言葉です。人間の思考がすべてのもの、宇宙をも形成していると言っています。にわかには信じがたいことですが、私たちの思考が現実のものに作用することは、科学的に確認されているのです。1927年、ハイゼンベルクという学者は、素粒子の研究で、対象を観察すること自体が粒子の状態に影響を与えてしまうことを発見しました。観察者の意識によって、粒子の状態が変わってしまうというわけです。

 私たちは、一日に十万回思考すると言われています。その思考がどの程度現実に影響を与えているかは定かではありませんが、影響を与えていること自体は事実だと思います。一つ一つの思考を細かく確認し、コントロールするのは不可能でしょうが、大雑把に考えて、プラスの影響を与えているか、マイナスの影響を与えているかを判断することはできそうです。

 そのものさしになるのは、感情です。それが強い感情ではなくても、なんとなくいい気分でいるときには、ちょっとした幸せをいくつも発見できるものです。逆に、ぱっとしない気分でいるときには、ついていないことが重なったりします。もちろん、すべてが簡単にそう言い切れるわけではありません。表面の感情とは裏腹の潜在意識の力が働いたり、他者の感情の影響を受けたりすることもあるからです。

 しかし、少なくとも、現実を創造しているのは自分の思考なのだという認識を持つことは重要です。思いも寄らないことが起きてしまったとき、目の前の現実になすすべもないとあきらめるか、自分の力で切り開けると信じるかによって、人生は大きく変わってきます。人間の感情は絶えず揺れ動いているので、それをすべていい方向にコントロールするのは難しいでしょうが、ここぞというときに、前向きになれるかなれないかは、自分の決心次第なのです。冒頭に紹介したアランウォルフの言葉は、そんな前向きな決心を下すための後押しになるのではないでしょうか。

 思考が現実を作っているのだとしたら、漫然と毎日を過ごすことは実にもったいないことだと思います。創造したい現実を思い、なりたい自分を心に描いていたら、そして、それを深く信じ、わくわくした気持ちでいれば現実は動き出します。自分の行動も変わっていくはずです。目の前の現実は、自分の心の内の反映に過ぎません。現実とは、自分の外側にあるものではなく、自分の内側にあるものなのです。


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