作文小論文講座

苦手な作文を得意に。小学生から受験生まで、文章上達のコツを項目別に解説。作文検定試験にも対応。

講演会「書く力は一生の宝 書く力をつけるために家庭でできること」

2015-07-24 | 日記
 先日、千葉県船橋市の小学校で、「書く力は一生の宝 書く力をつけるために家庭でできること」という演題でお話しさせていただきました。
 作文嫌いにさせない方法、入選する読書感想文の書き方、読解力のつけ方、読書について、公立中高一貫校対策などの話をさせていただいたのですが、みなさん、熱心にメモを取りながら聞いてくださいました。
 PTA役員の方々、ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。<(_ _)>

寺子屋オンエア講師養成講座の無料説明会

2015-07-22 | お知らせ
 子供たちのこれからの勉強は、自学自習の家庭教育です。
 それを勉強だけではなく、生活面も文化面も教えられるように、社会経験の豊富な人がインターネットを通じて教えるというのが寺子屋オンエアの新しい教育システムです。
 単なる点数だけの競争に流されない、真の実力を育てる教育を、親と先生の二人三脚で実現していきたいと思っています。

「新しい教育方法の提案、寺子屋オンエア講師養成講座の募集開始」
 http://www.mori7.com/index.php?e=2386&za=2

 7月23日(木)午後1時半より
 港南台教室で寺子屋オンエア講師養成講座の無料説明会

入選する感想文の書き方

2015-07-03 | 感想文
 感想文というと、本を読んだ感想を書くものと考えてしまいがちですが、感想だけで字数を伸ばすのは至難の業です。その結果、感想は最後の数行のみ、ほとんどが本のあらすじというような感想文になってしまうのです。

 では、どうすれば内容の濃い感想文にすることができるのでしょうか。そのポイントは、「似た話」です。本の内容と似ている話を自分の体験やお父さん、お母さんに聞いた話から見つけて書いていくのです。

 この「似た話」が入ることによって、感想文が書き易くなるわけですが、書き易くなるだけではなく、感動的で面白い感想文になります。単なるあらすじや感想が並べられているだけのものとは違い、オリジナリティのある内容になるからです。

 というわけで、まず、この「似た話」が書き易い本を選ぶことが大事です。読んで面白い本と、感想文が書き易い本とは少し違います。似た話を思いつきやすい内容、想像をふくらませやすい内容の本を選んでください。

 入選を目指すなら、似た話のポイントは、「個性」「挑戦」「感動」「共感」です。「個性」とは、他の人とは違うオリジナリティのある話、「挑戦」とは、敢えて挑戦したというような話、「感動」とは、自分自身が感動して書けるような話、「共感」とは、自分の弱みを出すことによって共感が得られるような話です。

 本を読むときは、似た話を思いついた箇所に附箋を貼るなどしながら読んでいくとよいでしょう。

 具体的な書き方ですが、まずは、本のはじめの方から一か所、似た話の書けそうな場所を選び、その部分を引用します。そして、自分の似た話を書きます。似た話を書いた後は、その似た話についての感想を書きます。感想を書くときは、「たぶん」「きっと」「もしかしたら」などという言葉を使いながら書いてみましょう。

 次は、本の真ん中くらいから一か所、似た話の書けそうな場所を選び、同様に「本の引用」→「似た話」→「感想」という順番で書いていきます。

 最後に、本の終わりの方から一か所、似た話の書けそうな場所を選び、「本の引用」→「似た話」→「感想」という順番で書いていくのですが、最後の「感想」の部分は、本全体の内容についての感想を書きます。低中学年の場合は、本全体について思ったことを書けば十分ですが、高学年の人は、その本から学んだことや「○○は(人間にとって)……である」というような一般化した大きな感想が書けるとなお良いです。また、高学年の人は、続けて、「私はこれから」などという言葉を使い、この本から得たことを自分のこれからの生き方にどうつなげていくかを考えてまとめます。

 お父さん、お母さんの役割は、自分の子供時代を振り返って、似た話を提供してあげることと、書いている途中でも、書き終えたあとでも、子供の書いた内容のいいところや面白いところをたっぷりほめてあげることです。子供の意欲をそぐことのないように、未熟なところを指摘したり、書き直しをさせたりしないようにしてください。

 さらに具体的な感想文の書き方については、こちらをご覧ください。
 「桃太郎」を例にした感想文の書き方 


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