作文小論文講座

苦手な作文を得意に。小学生から受験生まで、文章上達のコツを項目別に解説。作文検定試験にも対応。

花の絵を描き始めるとき

2014-08-10 | 作文
 今週の小学校5年生の課題は、「花の絵を描き始める時、心は画用紙のように真白でありたい……」で始まる星野富弘さんの文章についての感想文です。

 知識や先入観を持って物事を見ると、その物事の真実から離れてしまうことがあります。

 思い込みをなくし、真白な心で物事や人を見ることは、自分の世界を広げることにもつながるでしょう。

 この文章の似た話として、チューリップのことを書いてくれた生徒がいます。

 「ぼくは、ずっと、チューリップの花びらは6枚だと思っていた。でも、理科の授業で、外側の3枚はがくであることを知った。」

 (恥ずかしながら初耳でした。^^;)

 さらに、「このことは、一石二鳥の役割を果たしている。」と続けています。

 つまり、外側にある3枚のがくは、がくとして内側の花びらを守ると同時に、花を一層美しく見せるためにも一役買っているというのです。

 なるほどと感心しました。一つの真実が新しい発見につながっています。だからこそ、まずは、真白な心で物事を見ることが大事なのですね。

 子供は、本当に純真な心を持っています。(^^)


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痛かった思い出

2014-08-03 | 作文


 小学校5年生の8月最初の課題は「痛かった思い出」。

 みなそれぞれに痛かった思い出について書いてくれています。お父さん、お母さんにも痛かった思い出について取材をし、まさに痛々しい作文を仕上げてくれます。

 私は痛みに弱いので、毎回、心の中で「ああ、痛そう。」と悲鳴を上げながら読んでいます(笑)。

 そんな中で、ふと心が温まったのは、身体の痛みだけではなく、心の痛みにも触れられている作文でした。

 お母さんが大学生のころ、自転車でバイト先へと急いでいたとき、車にはねられてしまったという話なのですが、「お母さんは体が痛かったと思うけれど、車の運転手さんは心が痛かったと思う。」と書いていました。

 スピードを出していたとは言え、お母さんは被害者、車の運転手さんは加害者になるわけですが、そんな相手の気持ちを想像することができるというのはすばらしいと思います。

 また、痛みについてもマイナスにとらえるのではなく、注意した方がよいと知らせてくれるものとまとめていました。

 できれば痛い思いなどしたくはありませんが、痛みは自分を守ってくれているとも言えるわけです。痛みにも感謝しなければいけませんね。


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