作文小論文講座

苦手な作文を得意に。小学生から受験生まで、文章上達のコツを項目別に解説。作文検定試験にも対応。

言葉の森作文講師資格講座 表記指導レベル3

2010-04-27 | 作文
●常体で書く

 小学校5年生からは、常体(~である。~だった。)で統一して書く練習をします。最初のうちは、敬体(~です。~でした。)が混在してしまう場合も少なくありません。読み返しをして、敬体があれば二本線を引いて直すように指導します。

●一文百字以内

 一文が百字をこえてしまうと読みにくくなるので、一文は百字以内にます。百字をこえてしまう場合は、文を分けて書くように指導します。

●1200字以上を90分以内で

 小学校6年生の目標字数は1200字です。また、この1200字を90分以内で書き上げるのが理想です。作文の勉強には時間がかかりがちですが、ある程度時間を区切って勉強していくことも大切です。


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言葉の森作文講師資格講座 項目指導レベル3(2)

2010-04-27 | 作文
●ことわざの引用

 自分の意見に合うことわざを引用する練習です。どこに引用してもよいのですが、結びに引用するのが理想です。ことわざの意味を覚えるためには学習マンガが効果的です。

●一般化の主題

 作文の結びに、個人的な感想ではなく、大きくとらえた感想を書く練習です。最初のうちは「人間にとって」「日本人にとって」などという言葉を入れてまとめてあればよしとします。その作文のテーマが友達であれば、「人間にとって友達とは○○○である。」、テーマが自然であれば「人間にとって自然とは○○○である。」という形にします。○○○のところは、先生が例を言って指導します。


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言葉の森作文講師資格講座 項目指導レベル3(1)

2010-04-27 | 作文
 高学年の作文や感想文では、たとえなどの表現に磨きをかけると同時に、個人的な感想だけではなく、体験を通して学んだことや誰にでもあてはまるような結論を導き出す練習をします。

●体験実例

 感想文の勉強で、元になる長文の内容に似た話を自分の体験から見つけて書く練習です。自分の体験を重ね合わせることによって、より説得力のある感想を書くことができます。元の話の内容と少しずれてしまっても、少しでも似た話が書けていればOKです。
 要約の後、段落をかえて、「私にも似た話がある。」という書き出しで書いていくとよいでしょう。体験実例の部分は、普通の作文と同じような感覚で、たとえ、会話、思ったことなどを入れながら出来事を書いていきます。

●わかったこと

 作文の場合は自分が体験したことから、感想文の場合は長文を読んで学んだこと、悟ったこと、気づいたことを「わかった」という言葉を使ってまとめます。単なる感想ではなく、自分の成長に結びつくような気づきや学びを書きます。最初は、「わかった」という言葉を使ってまとめられればOKです。

●ユーモア表現

 作文の途中にくすっと笑えるような表現を入れる練習です。ダジャレでもよいのですが、自分の失敗談を書いたり、大袈裟な表現をすることによって、読む人の心を和ませるように工夫します。


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言葉の森作文講師資格講座 表記指導レベル2

2010-04-26 | 作文
●漢字を使う、ていねいに書く

 習った漢字を使い、字をていねいに書くよう指導します。
 特に男の子の場合、面倒くさがって漢字を使わずにひらがなで書いてしまう子供も少なくないので、漢字を使うように指導します。

●段落三文

 低学年のうちは、段落はつけず、文をつなげて書いていく練習をしましたが、小3か小4になったら、子供の様子を見ながら段落指導をしていきます。最初のうちは、句点三つで一つの段落というように形式的に段落をつける練習をし、慣れてきたら意味の変わるところで段落を変えるように指導します。形式的な段落の練習をしなくても自然に意味段落をつけられるようなら、句点三つで一段落にこだわる必要はありません。


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言葉の森作文講師資格講座 項目指導レベル2(4)

2010-04-26 | 作文
●三文ぬきがき

 「三文ぬきがき」とは聞き慣れない名前だと思いますが、要約の前段階として、文章全体から三文を選んで抜き書きするということです。重要なところを選んで抜き書きするように指導することは4年生では難しいので、文章の「始め」「中」「終わり」から一文ずつで合計三文の抜き書きをするように指導します。
 長文全体を三つのかたまりに分け、それぞれから一文ずつ文を選び、選んだ文に線を引きます。最初のうちは、大事な文ということにこだわる必要はありません。また、三つの文がうまくつながらなくても気にする必要はありません。どこでも好きな文に線を引けばOKです。また、最初の数回は、生徒に選ばせるのではなく、先生の方で見本を示します。全体の感覚をつかみ、抵抗なく三文抜き書きができるようになってから、徐々に大事なところに線を引くように指導を発展させていきます。場合によっては、四つ以上の文を抜き出しても構いませんが、基本は三文ということで指導した方が生徒も混乱しないと思います。


●心の中で思ったこと

 口には出さなかったけれど(出せなかったけれど)、心の中で思ったことを書きます。作文に書かなければ誰にも言うことのなかったはずの感想なので、かなり個人的、個性的な内容になるはずです。心の中のひとりごと、心の中だけのつぶやきのようなものですが、指導するときは、「心」という言葉を入れて思ったことを書けばよしとします。初期段階では、「心の中で思いました」「心の中でつぶやきました」など、内容はともかく、形ができていればOKです。


●動作情景の結び/作文

 これまでは、作文の最後を感想でしめくくってきましたが、感想の後に、さらに動作や情景を表す一文を入れて結ぶ練習です。感想以上に、書き手の思いが伝わるような余韻のある結びを工夫します。あえて感想は入れずに、誰かの動作やその場の情景だけをさらりと書くのがポイントです。色や音などを入れて印象的な結びを工夫します。慣れるまではむずかしいので、最初のうちは先生が具体的な文を示します。


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言葉の森作文講師資格講座 項目指導レベル2(3)

2010-04-16 | 作文
●自分だけがしたこと

 作文の題材には、できるだけ自分のしたことを書くことが大切です。それはその方がその人らしい作文になるからです。
 みんなと同じことを書くのではなく、自分だけがしたこと、初めてしたこと、人一倍がんばったこと、がんばったけれど失敗したことなどを書くように指導します。
 例えば、野球の試合の話を書くときに、「Aくんがヒットを打って、Bくんがバントをして、1点を取った」というような書き方ではなく、「(ほかならぬ)ぼくがホームランを打とうとして空振りした」というようなことを書いていくということです。


●ですます

 事実文は、過去形で書かれる形が自然に多くなります。ここに、現在形を入れて文章の流れに変化を作る練習です。
 「です」は物事を説明をするときに自然に使えますが、「ます」は事実を描写するときに使う書き方なので、説明に工夫が必要です。例えば、「サッカーをしに近くの公園に行きました。今日は日曜日です。空は青く晴れています。」「友達がいました。こちらに向かって手を振っています。ぼくは走り出しました。」のような描写の仕方です。
 作文の中心になるのは、あくまでも「でした、ました」という過去形です。「です、ます」は途中に少しだけ入れていく方が効果的です。指導としては、「です」をどこかに一つ、「ます」をどこかに一つ入れられればよいとします。


●ダジャレ表現

 会話や思ったことなどの中にダジャレを入れる練習です。得意不得意が分かれやすい項目ですが、言葉遊びのつもりで頭を柔軟にして、気楽に取り組むように指導します。どうしても思いつかないという場合は、先生が代わりに考えてあげます。


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言葉の森作文講師資格講座 項目指導レベル2(2)

2010-04-15 | 作文
● 題名の工夫

 作文の内容に合った題名を考えて、さらに、話の中心がわかるように題名を工夫します。指導する際は、単に題名を工夫するように言うのではなく、題名を「○○な○○」「○○の○○」「○○だった○○」という形になるように工夫するようにと説明します。いくつが具体例を挙げるとわかりやすいようです。


● もし…だったら

 「もし私が○○○だったら……。」のように自分になぞらえて書く書き方と「もし月が四角だったら……」のように事実とは異なる展開を想像して書く書き方があります。自由に想像してよいので、子供にとっては使いやすい項目のようです。
 感想文などで似た話が書きにくい場合なども、「もし…だったら」と、想像した話を書いて題材をふくらませます。


● 前の話・聞いた話・調べた話

 作文で話題の転換をする練習です。小学生の子供の書く作文は、事実の経過を時間の順序で書く形になることが多いため、中心を絞って書くように要求すると字数が短くなってしまうという問題が出てきます。話題の転換は、中心を絞りながら話題を広げていく練習です。
 四段落ぐらいの構成で書いているときに、第三段落で、昔の思い出やおうちの人に取材した話、あるいは調べた話などを挿入していきます。聞いた話は、お父さんやお母さんに事前に話しを聞いて準備しておくことが必要です。
 調べた話は、百科事典やインターネットなどであらかじめ調べておくことが必要です。本で読んだ話を入れてもよいでしょう。


● いろいろな言った

 会話を書くときに、「言いました」のかわりに動作や表情で表わす練習です。「私は、『おはよう。』と笑いました。」、「私は『おはよう。』と手をふりました。」など、わかりやすい例を挙げて説明します。「……とほほえみました。」「……とふりかえりました。」「……とくやしがりました。」「……と余裕を見せました。」など話し手の動作や話し手の気持ちがわかるように表現します。


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プレジデントFamily 5月号の開成中学 国語対策

2010-04-06 | コラム
 プレジデントFamily 5月号の特集「家庭で攻略可能! 2大トップ校が求める力」の欄に開成中学の国語対策が載っています。

 http://www.mori7.com/pr/index.html#pr20100318a

 開成中学のみならず、記述問題の多い中学を受験される方には参考にしていただきたいと思います。記述対策の決定版と言っても過言ではありません。特に、読書は好きだけれど、記述問題が苦手という子供には非常に役に立つはずです。


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