作文小論文講座

苦手な作文を得意に。小学生から受験生まで、文章上達のコツを項目別に解説。作文検定試験にも対応。

子供の字が変わるとき

2017-10-26 | 筆跡リーディング
 毎週、生徒の作文を読んでいると、ときどき、「あれっ?」と思うことがあります。それは、生徒の書く字が変わったときです。

 よくあるのは、筆圧が弱くなり、字が薄く読みにくくなるというパターン。

 これまでは普通に書いていたのに急に筆圧が弱くなる原因としては、自信を失くして、今ひとつやる気が出なくなっていることが考えられます。

 学校で何かトラブルがあったり、勉強量の多さに辟易としていたり、精神的に疲れているときに多いです。

 こういうときは特に、お子さんの話をじっくり聞いたり、温かく見守ったりしてあげる必要があります。

 子供の心が字に表れることは少なくありません。

 每日でなくても、ときどきは、お子さんの字に注意を向けてみてください。


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自信は文字に表れる

2012-01-31 | 筆跡リーディング
 これまで、程よい筆圧のはっきりした文字を書いていたのに、急に筆圧の弱い、薄い文字になったり、大きく堂々とした文字を書いていたのに、虫眼鏡で見ないとわからないような(というのは少々大袈裟ですが)小さな文字になったりしたときは、その子供の中で何かがうまくいっていないときだと思います。そんなときは、文字について注意をする前に、子供の話をゆっくり聞いてあげることが必要でしょう。

 手書きの文字には、書き手の状態が表れます。背筋が伸びていない姿勢のままで書いた文字は、姿勢と同じようにふにゃふにゃとした頼りない文字になってしまいます。また、緊張して、浅い呼吸のまま書いた文字は、気持ちと同じようにおさまりが悪く、地に足がついていないような(?)文字になってしまいます。

 言うまでもなく、特に作文の試験では、読みやすい文字を書くことはとても大事です。程よい筆圧、程よい大きさで書くことはもちろん、止め、ハネにも気を配りたいものです。それだけでも文字の印象はかなり違ってきます。極端に傾いた文字も要注意です。少し右上がりの文字は問題ないのですが、左上がりの文字は筆跡的にはあまりよくありません。普段から、印象のよい文字を書く癖をつけておくことが大切です。


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大文字・小文字・マス目文字

2010-02-24 | 筆跡リーディング
 原稿用紙のマス目いっぱいに、ときにははみ出すくらいに大きな文字を書く子供、虫眼鏡でのぞきこみたくなるくらい小さな文字を書く子供、そうかと思えばマス目の中にきちんと大きさのそろった文字を書く子供。文字の大きさは、その子供の行動力を表します。

 大きな文字を書く子供は、のびのびとしていて行動力があります。積極的で、遠慮せずに堂々と行動する子供が多いようです。

 小さな文字を書く子供は、控え目な性格で、目立つ行動はしません。大きな声ではしゃいだりせず、おとなしいタイプが多いようです。

 マス目文字を書く子供は、気分に左右されることが少なく、コツコツと我が道を進んでいくタイプです。冷静で羽目を外すことも少ないようです。

 中には、大文字と小文字が混在している場合もあります。大文字と小文字をまぜて書く子供は、変化を好み、平凡では満足できない大物性を秘めています。

 実際の筆跡鑑定では、文字の大きさだけではなく、他のさまざまな特徴とあわせて判断するので、字の大きさだけでその人の行動力を決め付けるわけにはいきませんが、当たっていると思う方も多いのではないでしょうか。


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筆跡リーディング

2010-02-18 | 筆跡リーディング
 「筆跡リーディング」とは、筆跡からその人の性格や現在の状態を読み取ることです。
 たとえば、最後のハネがわずかしかなかったり、全くなかったりする文字を書く子供は、物事を最後までやり遂げるのが苦手な場合が多いようです。しかし、それは欠点とは言い切れません。気持ちの切り替えが早く、新しいものに対する適応力があるとも言えるからです。
 このような子供に、ハネをきちんと書くようにと指導すると、新しいことに臨機応変に対応できる力を保持しながら(これはもともと持っている性格なので簡単には変わりません。)、必要なことは最後までじっくり取り組む力も育ってくるらしいのです。
 アメリカの哲学者ウィリアム・ジェイムズは「人は悲しいから泣くのではない。泣くから悲しくなるのだ。」と言っています。人の行動は、心に影響を及ぼすのです。つまり、ハネをきちんと書くくせをつけると、いつの間にか、物事を最後までやり遂げようという気持ちが芽生えてきます。
 ほんの少し筆跡を変えるだけで、子供にプラスの変化が現れると考えると、子供の筆跡に目を向けないわけにはいきません(笑)。子供の文字を見たら、まずは、ハネがきちんと書けているかどうかチェックしてみてください。ただし、「きちんとはねなければダメ!」と叱るのは厳禁です。子供の持ち味を認め、活かしつつ新たなプラス面を加えていくという発想が大切です。

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