作文小論文講座

苦手な作文を得意に。小学生から受験生まで、文章上達のコツを項目別に解説。作文検定試験にも対応。

今日の日記からすぐに活用できるワンポイントアドバイス(28)

2011-06-23 | 日記
◆名言の引用

 今日のポイントは、自分の意見に合う名言を引用するということです。結びに引用するのが理想です。
 名言については、このページを参考にしてください。
 名言の木

【例1】
「脱皮できない蛇は滅びる」という名言があるように、我々は、従来のやり方を受け継ぐだけではなく、よりよい方法を模索していくべきだ。

【例2】
「自分が考えるとおりに生きなければならない。そうでないと、ついには自分が生きたとおりに考えるようになってしまう。」という名言があるように、周囲に流されずに、自分の信念を貫き通す方が後悔しない、自分らしい人生を送ることができるはずだ。

【例3】
「他人から尊重されるためには、まず自分で自分を尊重できなければならない。」という名言があるように、私たちは、自分に自信を持ち、信念を持った生き方をすることで、よい人間関係を築いていけると思う。

 名言を引用した例については、こちらも参考になさってください。ことわざの引用のときと同様、教室のアイドル犬ゆめが日記を書いています。「名言の引用はむずかしかったわん。」と言っていました(笑)。

 教室のアイドル犬ゆめの日記


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今日の日記からすぐに活用できるワンポイントアドバイス(27)

2011-06-22 | 日記
◆反対意見に対する理解を示す

 今日のポイントは、結びの段落で、自分の意見とは反対の考えに対する理解を示すということです。
 意見は一方的に書けば書くほど説得力を失う面があります。自分がどれほど正しいと思った意見でも、結びの段階で反対意見への理解に言及すると、かえって説得力が増します。
 ただし、反対意見に対する理解をじっくり書きすぎると、意見が分裂したような印象になってしまうので、この部分は、必要最小限にとどめてさらりと書くようにしましょう。
 「確かに」「もちろん」などといった言葉を使って、反対意見に対する理解を示し、逆説の接続詞でつないで、自分の意見を書くとよいでしょう。

【例1】
確かに、物事を一つの方向から深く見ていくこともときには必要である。しかし、物事を多角的に見なければ見えてこない部分も多いものだ。

【例2】
確かに、物の価値をお金に換算して考えるとわかりやすい。しかし、お金に換算できない物の価値というものも大事にするべきだ。


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今日の日記からすぐに活用できるワンポイントアドバイス(26)

2011-06-21 | 日記
◆ユーモア表現

 今日のポイントは、作文の中にくすっと笑えるような表現を入れるということです。
 ダジャレでもよいのですが、自分の失敗談を書いたり、大袈裟な表現をすることによって、読む人の心を和ませるように工夫します。
 面白いことを書くというよりも、自分を笑うように書くのがコツです。

【例1】
昨夜、たっぷり勉強したかいがあり、テストの問題はすらすら解けた。あまりにも簡単で、時間が余ってしまった。「はい、やめ。」と言われてから、裏にも問題があったことに気づいた。

【例2】
私は、毎朝、母に起こされます。朝は、もっと気持ちよく目覚めたいのに、目の前に鬼のような母の顔が現れると、もう一度夢の中に戻りたくなります。


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今日の日記からすぐに活用できるワンポイントアドバイス(25)

2011-06-17 | 日記
◆これからの結び

 今日のポイントは、作文の結びに、これからの自分の希望を書くということです。
 作文のまとめとして、感想や、わかったことなどを書いた後、それを前提にして今後の自分の抱負を書きます。
 作文の場合、最終段落は短くなってしまうことが多いのですが、「これから、自分がどうしていきたいかを書くといいよ」とアドバイスをすると、最終段落が一行で終わってしまうというようなことがなくなります。

【例1】
ぼくは、徒競走で一位になれなくて、とても残念でした。これから、たくさん練習をして、来年の運動会では絶対に一位になりたいです。

【例2】
みんなで力を合わせると、何事も早く終わるということがわかった。これからも、チームワークを大切にして、いろいろなことに取り組んでいきたい。

【例2】
人間にとって、目標とは、自分自身を向上させるために必要なものである。私も、目標を定め、その目標を達成できるように一歩一歩がんばっていきたい。


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今日の日記からすぐに活用できるワンポイントアドバイス(24)

2011-06-15 | 日記
◆ことわざの引用

 今日のポイントは、自分の意見に合うことわざを引用するということです。どこに引用してもよいのですが、結びに引用するのが理想です。

【例1】「案ずるより産むが易し」ということわざがあるように、あれこれ心配するよりも、まずは行動してみることが大切だと思う。

【例2】「急がば回れ」ということわざのとおり、急いでいるときほど、あせらずに一呼吸置いて考えてみることが大切だとわかった。

 ことわざを引用した例については、こちらも参考になさってください。教室のアイドル犬ゆめの日記です(笑)。

 教室のアイドル犬ゆめの日記


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今日の日記からすぐに活用できるワンポイントアドバイス(23)

2011-06-14 | 日記
◆人間にとって……

 今日のポイントは、「人間にとって、○○○とは□□□である。」というようにテーマを大きくとらえて結ぶということです。
 これは、昨日の「分かったこと」に引き続き、個人的な感想ではなく、誰にでもあてはまるような結論を導き出す練習です。かなり高度なので、小学校高学年以上の人でないとむずかしいと思います。慣れるまでは、大人の人が一緒に考えてあげるとよいでしょう。最初は、「人間にとって」や「日本人にとって」などの言葉が入っていればOKです。

【例1】人間にとって、家族とは、心のよりどころとなる存在である。
【例2】人間にとって、読書とは、人生の幅を何倍にも広げてくれるものだ。
【例3】日本人にとって、昔話とは、生き方を教えてくれる教科書のようなものである。


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今日の日記からすぐに活用できるワンポイントアドバイス(22)

2011-06-13 | 日記
◆分かったこと

 今日のポイントは、結びに分かったことを書くということです。
 出来事自体の描写だけではなく、その出来事を通して自分なりに何を学んだか、また、自分にどんな変化があったのかを考えて書いてみましょう。単なる感想ではなく、自分の成長に結びつくような気づきや学びを書きます。最初は、「分かった」という言葉を使ってまとめられればOKです。

【例1】結果はどうであれ、最後まで一生懸命がんばることが大切だと分かった。
【例2】一人の力ではできないことも、みんなで力を合わせれば達成できると分かった。
【例3】心をこめて話せば、相手に理解してもらえるということが分かった。


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言葉の森作文ネットワークのグループ「読書の好きな子になる庭」

2011-06-12 | フェイスブック
 facebookページ「言葉の森作文ネットワーク」では、さまざまなグループを運営していますが、今日は、その中から「読書の好きな子になる庭」をご紹介します。

 このグループは、子供を読書好きにさせるにはどうするか、また、読書の好きな子にはそのあとどう対応していくか、ということを話し合うグループで、具体的な本の紹介などもしています。もちろん、みなさまからの相談も随時受け付けています。

 子育て中のお父さん、お母さんはもちろん、子育てを卒業された方、本の読み聞かせのボランティアをなさっている方などが参加されています。興味のある方は、お気軽にご参加ください。

 読書の好きな子になる庭

 言葉の森作文ネットワークのグループはこちらからご覧いただけます。

 言葉の森作文ネットワーク



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今日の日記からすぐに活用できるワンポイントアドバイス(21)

2011-06-11 | 日記
◆「思いました」を別の言葉で

 今日のポイントは、思ったことを「思います」(「思う」)、「思いました」(「思った」)という言葉を使わずに別の言葉で書くということです。
 自分の感想や考えを書くとき、単調にならないように変化を持たせて表現してみましょう。
 「…でしょう。(だろう。)」「……かもしれません。(かもしれない。)」「……ではないでしょうか。(ないだろうか。)」「……にちがいありません。(ちがいない。)」など、いろいろな表現ができそうです。

【例1】お父さんは、子供のころのことを思い出していたのかもしれません。
【例2】おいしそうなケーキを目の前にして、妹は我慢ができなかったのでしょう。
【例3】みんなで力を合わせれば、優勝できるはずです。


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今日の日記からすぐに活用できるワンポイントアドバイス(20)

2011-06-10 | 日記
◆前の話・聞いた話・調べた話

 今日のポイントは、作文の途中に、前の話や聞いた話や調べた話を入れるということです。
 これは、話題の転換をする練習です。子供の書く作文は、事実の経過を時間の順序で書く形になることが多いため、中心を絞って書くように要求すると字数が短くなってしまうという問題が出てくるのですが、前の話や聞いた話などを入れると、中心を絞りながらも話題を広げていくことができます。
 四段落ぐらいの構成で書いているときに、第三段落で、昔の思い出や家族に取材した話、あるいは図鑑などで調べた話を挿入していきます。
 たとえば、休み時間について書く場合は、お父さんやお母さんが子供のころはどんな遊びをしていたかを取材して書きます。このとき、お父さん、お母さんは、自分の自慢話だけでなく、失敗談を話してあげると子供が喜ぶようです(笑)。


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今日の日記からすぐに活用できるワンポイントアドバイス(19)

2011-06-09 | 日記
◆書き出しで結ぶ

 今日のポイントは、書き出しをうまく使って結ぶということです。まず、書き出しの工夫をしておきます。「音」「会話」「情景」のいずれかで書き始めてください。そして、結びは、書き出しで使った、「音」「会話」「情景」と呼応させます。

【例1】
(書き出し)「いただきます。」今日のおかずは、ぼくの大好きなハンバーグです。
(結び)  「ごちそうさまでした。」ぼくは、空っぽになったお皿を台所に運びました。

【例2】
(書き出し)キンコンカンコーン。休み時間が始まりました。
(結び)  キンコンカンコーン。ぼくたちは、急いで教室へと向かいました。

【例2】
(書き出し)真っ白なゲレンデが目の前に広がっている。スキー合宿のスタートだ。
(結び)  真っ白なゲレンデは夕陽に染まり、赤く輝いていた。

 これは、かなり高度な技ですが、それだけに使ってみる価値があります。最初のうちは、形だけでもできていればOKです。


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今日の日記からすぐに活用できるワンポイントアドバイス(18)

2011-06-08 | 日記
◆情景での書き出し

 今日のポイントは、情景で書き始めるということです。このとき、色を表す言葉を入れると印象的な書き出しになります。

【例1】窓を開けると、雲ひとつない青空が見えました。私は、元気よく階段をかけ下り、母に「おはよう。」とあいさつをしました。
【例2】真っ白なゲレンデが目の前に広がっている。スキー合宿のスタートだ。
【例3】遠い山の向こうに、真っ赤な夕日が沈もうとしている。今日も、部活でたっぷり汗を流した。

 前に勉強した、音や会話の書き出しに比べると少し難易度が高いのですが、書き出しが決まると続きもすらすら書けます。是非、挑戦してみてください。


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今日の日記からすぐに活用できるワンポイントアドバイス(17)

2011-06-07 | 日記
◆ダジャレ

 今日のポイントは、会話や思ったことなどの中にダジャレを入れるということです。言葉遊びのつもりで頭を柔軟にして、気楽に取り組んでください。
 ダジャレは、考えている過程に意味があります。結果を気にしてはいけません。受けないダジャレにも、それなりのおもしろさがあります(笑)。あれこれ考えているとき、脳が活性化し、言葉に対する感覚が磨かれるのです。

 ダジャレ作りのヒントは、このページをご覧ください。
 究極のダジャレ講座


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今日の日記からすぐに活用できるワンポイントアドバイス(16)

2011-06-06 | 日記
◆~くらい

 今日のポイントは、「~くらい」という言葉を使って、大きさや程度を表すということです。「5センチメートルくらい」「10キログラムくらい」といったように数字を使うのではなく、ほかのものと比較した形で表現するのがポイントです。
 「ゴルフボールくらいのどろだんご」「米粒くらいのアリ」など大きさを表したり、「アインシュタインでも頭を抱えてしまうくらいむずかしい問題」「大きな石を10個集めたくらい重い荷物」など程度を表したりしてみましょう。


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今日の日記からすぐに活用できるワンポイントアドバイス(15)

2011-06-04 | 日記
◆動作か情景で結ぶ

 今日のポイントは、作文の最後を動作、または情景でしめくくるということです。
 これまでは、感想を書いて結ぶことが多かったと思いますが、今日は、誰かの動作やそのときの情景を書いて結んでみましょう。直接感想を書くよりも、書き手の思いが深く伝わるような余韻のある文を工夫します。
 「ぼくは、古いアルバムをそっと閉じました。」「誰もいない校庭にボールが一つ転がっていました。」など、動作か情景だけをさらりと書くのがポイントです。最初のうちは、大人の人が例を言ってあげるとよいと思います。


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