作文小論文講座

苦手な作文を得意に。小学生から受験生まで、文章上達のコツを項目別に解説。作文検定試験にも対応。

作文コーチング ~ライブ指導でやる気を~

2009-07-12 | 作文
 作文は、いつでもどこでも気軽に書けるというものではありません。作文を書き始めるためには、きっかけが必要です。

 言葉の森の通信コースには、電話指導があり、その指導を受けた後にすぐに作文を書き始めることを勧めています。通信教育の場合、教材をいつどのように使って勉強するかは本人に任されていることがほとんどで、本人のやる気が出ない状態が続くと、課題がどんどんたまっていくというお決まりのパターンに陥ります。

 しかし、毎週決まった時間に電話指導があると、それをきっかけに作文を書くことができます。生徒が漠然と作文に書こうと思っていたことを具体的に引き出していくのが先生の仕事です。生徒が意識していることは、ほんの一部かもしれません。その裏側に隠れた意識していない事柄を引き出してあげることが作文を書こうという前向きな気持ちにつながるのだと思います。

 言葉の森のホームページでは、毎週の課題を授業形式で説明したビデオを見ることができます。こちらも大いに活用してほしいのですが、録画されたビデオとライブの電話指導とでは、やはり違いがあるのでしょう。電話での授業を欠席してしまった生徒たちのほとんどは、振替の電話指導を受けることを希望します。

 CDやDVD、活字化された教材など、過去のものを再生するということにも意味はあると思います。教育の現場でも、そのようなツールはたびたび使われています。しかし、特に小学生にとって、一番効果があるのは、ライブ教育です。先生の指導を直接聞いて作文を書くということが自宅にいながらにしてできるという点は、通信教育を越えたライブ教育だと思います。

 顔が見えない状態で、声をたよりに、リアルタイムで生徒の気持ちをつかみ、生徒のニーズに応えなくてはならない電話指導は、決して簡単なものではありません。しかし、先生にとっても、直接生徒と話をし、生徒のやる気を高めることができたとき、それは大きな喜びとなるのです。言葉の森では、担任制をとっているので、生徒の成長をじっくりと見ていくことができるという点も、生徒と先生両者にとってプラスになっています。

 家庭で、保護者の方が作文を指導する場合も、前向きに子供のやる気をうまく引き出す言葉がけをしていただきたいと思います。そのためには、否定語を使わず、子供の発言から多くのものを引き出していくことが大切です。「否定はせず、認めて伸ばす」を心がけてください。

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