もう最後の声は聴けなくて...

韓国と韓国語についての色々。
コンサート目的の訪韓を記録した旅行記がメイン♪

甘い私の都市 - まとめ。その1

2010-03-25 00:27:14 | 映画・ドラマ・小説
달콤한 나이 도시、レビューやっと始めます。
まとめるのに意外と時間かかりまして。
でも、そのおかげで、もう一度読んでいるかのような達成感が(笑)。



まとめに出てくるかはともかく、主な人物だけは説明しときますね。

ウンス      とにかく普通、どこにでもいる三十路女子。
          広告・デザイン系の会社に勤めている。
ヨンス      ウンスが会社の上司に紹介してもらった見合い相手。
テオ       幼さの残るかわいい青年。映画の仕事をするために頑張っている。
ユヒ、ジェイン  ウンスの学生の時からの親友。いつも3人でつるんでいる。
ユジュン     ユヒのいとこで、ウンスの「性別の違うだけのソウルメイト」。


登場人物は、ドラマと同じなんですが、
設定とか、話の流れが結構違うので、私はどっちもすこしずつ同時進行しました。
同じシーンでも言いたいことや持って行き方が違ったりして、なかなか素敵です。

これから小説読みます、またはドラマを新鮮に見たいです、って方はスルーしてね。



+++



お見合いにいく途中でウンスが考えたこと。

김영수는 게으른 사람일까, 무심한 사람일까, 소심한 사람일까.
キム・ヨンスは無精な人だろうか、思いやりのない人だろうか、臆病な人だろうか。

게으르다は、ダラダラしてて、マメじゃない感じ。
무심と소심はそのまんま、無心と小心。
どれも、日本語では説明し難いにおいがしますね。いっぱいある「優しい」みたいに。

ところで、무심,소심,ときたらもう一つも~심としてほしかった、と思うのはもの書き病ですかね?


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ヨンスとのお見合いの席で、平凡な会話を交わしたウンス。
ヨンスと共通していると感じた部分と言えば、毎日それとなく、平凡にすごすのが一番だという姿勢だけ。
そんな男と、果たして自分は恋愛できるのだろうか?と悩み、
過去の自分の恋愛、特に、若かりし頃の情熱的な恋愛や、刺激的な感情のやりとりを振り返ります。
だけど、そんな理想とも思われた恋を繰り返した結果が今、この自分じゃないか。
だったら、自分がヨンスと会おうとする理由は、一体なんなんだろう??


단지 첫인상이 강렬하지 못했다는 이유만으로 놓쳐버린 인연의 숫자가 그 얼마이겠는가.
単に第一印象が強烈でなかったという理由だけで逃してしまった縁の数がそのどれほどになるのだろう。

그것만 생각하면 탄식이 절로 나왔다.
そんなふうに考えるとため息がひとりでに出た。

시간이 많지 않았다. 다시는 그런 우를 되풀이하고 싶지 않았다.
時間は多くなかった。二度とそんな間違いを繰り返したくなかった。



誰でも考えたことがあるだろう感情を、スマートにまとめてあるなぁと思いました。

ただ、この時のウンスのように、目の前に現れた男に対して、縁があるのかどうか見極めるまでは会い続けてみる! という積極性は、私にはないなぁ。
まだ恋愛のきっかけはそこにたくさんあるということなんだろうか。
それとも、出会いが少なくなってやっと気づくものなのかなぁ。
若い考え方しすぎかな~自分。


그런 우の 우 は「愚」なんだそうです。
「間違い」って訳すとちょっと違うものも含まれているようにも見えるけど、
この漢字ひとつでなんだかイメージつきますね。



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とっくに地に足がついて、埋まってしまいそうなアラサーウンス。
映画の仕事を夢見て、実家の仕事を手伝ったり、アルバイトをしているテオとは、
一緒にいて楽しいけどだんだん物足りなくなり、将来や結婚のことを考えると憂鬱。
そんな気持ちはだんだん態度にもあらわれて行きます。

テオは一緒にいたい気持ちだけでやってきて住み込んでいたウンスの家に、帰ってこなくなりました。
テオと連絡が取れなくなってしばらくたった日。
ウンスはテオの実家である、スーパーをのぞきに行きます。


부여슈퍼는 1층에 문방구와 분식집,약국이 있는 건물의 반지하에 위치하고 있었다.
ブヨスーパーは一階に文房具店と粉料理屋、薬局がある建物の半地下に位置していた。

천천히 계단을 내려가면서 만약 태오가 거기 있다면 뭐라고 말할 것인가를 생각해보았다.
ゆっくりと階段を下りながら、もしテオがそこにいたらなんて言おうか考えてみた。

"어머, 여기서 만나네? 근처에 왔다가 우연히 들렀는데." 아니다.
「あら、こんなとこで会うなんて。近くに来たから、偶然入ったんだけど。」…違う。

"그렇게 나가니까 좋니? 우리집에 있는 네 짐, 얼른 가져가." 이것도 아니다.
「こうしてやって来たから嬉しい? 家にある荷物、早く持って行ってよ~」…これも違う。

"미안해. 내가 다 잘못했어." 모르겠다.
「ごめん。全部私が悪かったわ。」…もうわからん!!

나는 그를 놓고 싶은가, 놓고 싶지 않은가.
私は彼を引き留めたいんだろうか、引き留めたくないんだろうか。


何の目的もなく行くと、こういことになるんだろうなぁっていう図。
なんかすごくリアルで、うんうんと唸ってしまいましたよ。

분식집は、粉モン屋って訳すと「お好み焼き?やきそば?」って想像してしまいますが。
うどんとかチヂミとかホットクとか売ってるらしいですね。
ちなみにヒヨルさんの好きな食べ物は、밀가루 음식(小麦粉の食べ物)だそうですが、
これは粉モンとは違うわけー? 謎多き食べ物事情。