ゆうき野菜は難しい

ガーデニングから本格農業・家庭菜園など安全な栽培方法について、営農指導員が質問・疑問にお答えするブログ

速攻でケイ酸を吸収させる液体ケイ酸資材「恵水」

2018-10-06 15:18:52 | ミネラル関連資材

 

ケイ酸というとイネに使用するイメージが強いですが、

最近は水稲以外にも様々な作物でケイ酸の使用が注目されています。

 

ケイ酸含有の資材としては、ゼオライト等の鉱物資材やケイカルなどが有名ですが

今回紹介する「恵水」は液体タイプのケイ酸資材となります。

 

葉面散布・灌水・灌注用ケイ酸資材 恵水

http://shop.ideshokai.com/navi/shop_biryouyoso.html#keisan


ゼオライトなどの粉末・粒状タイプの資材は、

土壌改良資材として土中に投入することで土壌を改良し、同時にケイ酸を補給します。

鉱物ですのでゆっくり長くケイ酸補給が行われるという利点はあるのですが、

すばやく植物に吸収させたい場合などには使いづらい資材となってしまいます。

 

液体タイプの場合、植物への吸収が早く、散布後すぐにケイ酸を効かせることができます。

 

特に「恵水」は通常のケイ酸資材と異なり、

ケイ酸に結合されているアルミナやカルシウム、鉄などを切り離したケイ酸単体

活性ケイ酸(シリカゾル)を使用しているため、

特に葉面散布で使用すると葉面から吸収するため、

さらに吸収速度が速くなります。

 

地元では特に「接ぎ木きゅうり(ブルームレス)」でご利用ただくことが多いのですが、

ブルームレスの場合、ケイ酸吸収の少ない台木用カボチャに接ぎ木して栽培するので、

根からのケイ酸吸収が見込めないため、葉面散布することでケイ酸を葉面から供給します。

 

また、イチゴ農家さんにも好評の商品で、こちらも定期的な葉面散布がおすすめです。

 

ケイ酸を供給することで、植物の葉や茎が固くなり、毛先がとがるため、

病原菌の繁殖や害虫の侵入などの抑制が期待できます。

 

さまざまな作物でご利用いただけるケイ酸資材ですが、

特にイネ科の作物にはおすすめとなりますので、ぜひお試しください。

 

(ラインナップ)

恵水 1キロ(家庭菜園向け)

恵水 5キロ

恵水 20キロ

 


マルチ剥ぎ取り不要の生分解性マルチ

2018-10-05 16:31:14 | 園芸・農業資材 新商品情報

  

雑草対策・地温調整・土中の水分保持などの目的で使用される「マルチ資材」

黒マルチ、グリーンマルチ、透明マルチ、白黒マルチなど、作物や用途によって選択しますが、

今回紹介するのは収穫後に土にすき込むことで土中で分解してしまう生分解性マルチフィルムです。

 

●生分解性マルチフィルム「カエルーチ」

http://shop.ideshokai.com/navi/shop_maruchi.html#seibunkai

 

生分解性マルチは、土中の微生物によって水と炭酸ガスに分解されてしまうということ。

収穫後には、ロータリーなどでそのまますき込んでしまうと消えてなくなってしまいます。

 

こんな感じになります

↓↓↓↓↓↓↓↓

 

生分解性マルチ カエルーチ

 

そのため、通常は収穫後に行わなければならないマルチの剥ぎ取り作業が必要ありません!

剥ぎ取り作業って、地味な作業なんですけど重労働なんですよねぇ(;^ω^)

 

で、当然ですが、使用済みのマルチフィルムの廃棄処理も必要ありません!

なので廃プラの処理費用が不要となります!!

 

土中の微生物によって分解されるので、どうしても土壌条件や天候、地温などにより分解スピードは変わってくるのですが、

すき込みが難しい場合などは上から土をかけておくと早く分解してくれたりします。

 

使用後のマルチフィルム回収に手間がかかるトウモロコシやキャベツ、ブロッコリー、レタス、白菜、カボチャ、大根、タマネギ、イモ類などの栽培に特にお奨めです。

 

ただ、生分解性マルチの場合、ちょっと気になるのがその強度。

特に機械で展張する場合、通常のマルチに比べると強度が心配になるところなのですが、

このカエルーチは機械展張も可能な強度があるため安心です。

どうしても低温時にはマルチが硬化しやすくなってしまいますが、

その時は押さえ部分を緩めにしていただけるとよいかと思います。

 

カエルーチのラインナップは巾サイズで3種類。

巾95センチ x 200m

巾135センチ x 200m

巾150センチ x 200m

現在のところは、すべて穴なしの無孔タイプ、センターライン付きとなっております。

 

最後に注意点として、どうしても生分解性マルチは通常のマルチと比較して劣化が早いため、

保管の際は高温多湿、雨、直射日光を避けてください。

できれば買いだめをせずに、必要なタイミングでご注文いただくのが間違いないかと思います。