ゆうき野菜は難しい

ガーデニングから本格農業・家庭菜園など安全な栽培方法について、営農指導員が質問・疑問にお答えするブログ

農業以外のお客様…

2005-10-18 09:08:38 | 安全・安心な消臭剤
最近、通販・オークション共に農業以外のお客様がふえてきています。
それは、空芯菜を通販で購入されるお客様でもなく、ガーデニングのお客様でもありません。(もちろん、そういったかたがたがメインのお客様なんですけど)

「○○工務店」とか「○○オート」といった企業様からご注文いただくんです。

ご注文いただくものは、「微生物消臭剤(粉末タイプ)」。

みなさん、会社や現場などの簡易トイレにご利用になられるようです。

以前、ブログの中でも説明しましたが、当社で取り扱っている微生物「バチラス菌」は消臭機能にも優れていて、豚や鶏などの家畜舎などで消臭材としても用いられています。

その効果について簡単にふれてみましょう。

バチラス菌の消臭効果で特に優れているのは、糞尿の臭いであるアンモニアと魚が腐った時に出るトリメチルアミンです。
この二つの臭いに対しては、かなり効果を発揮します。
実際に、研究所等で幾度も実験をした結果、かなり高い効果を得ることができました。

ただ、欠点も当然あります。
バチラス菌は臭いの元であるアンモニアやトリメチルアミンを自分のエサにして分解するため、その臭いを消す効果があるのですが、そこは微生物ですので、科学的な消臭に比べて時間がかかってしまいます。

ですので、簡易トイレや汲み取り式トイレの場合、はじめのうちは臭いが消えないような感じがしてしまうのですが、バチラス菌が付着することによってだんだんと臭いが消え始めます。

そのかわり、臭いの元を分解するため、長い目で見れば効果は高くなります。

もちろん自然分解ですので、環境的には微生物が上になりますね。


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100円で何が出来るか?

2005-10-15 21:30:57 | ひとり言…(日記)
今日は農業とはちょっと離れてしまうのですが、テレビでちょっと考えさせられたことがあったので、それについて書いてみます。

「世界一受けたい授業」という番組で、環境アナリストの筑紫みずえさんが"世界を変える100円の使い方"について話しておられました。
その中で、タイの東北部の地区では100円で7人分の給食費が払えるという話題を取り上げており、貧困地区では生徒の3分の2が給食費が払えないといった現状を説明していました。

タイに観光で訪れたことのある方々は、そのほとんどがバンコク・チェンマイといった観光地を訪れているため、実際にそれほど貧困しているとは考えにくいかもしれません。

以前、ブログの中で書いたことがありましたが、私は5年ほどタイで農業指導の仕事をしていた関係から、特に東北地方の農村にはよく出入りしており、この厳しい現状を目の当たりにしてきています。

はっきりいえば、タイの田舎では給食費を払えないなどというのは当たり前のことで、実際には子供を養うことが出来ずに、子供をお寺などに預けて口減らしをしてしまうことも多々あります。

タイは信仰心の厚い国ですので、お寺でも快く子供を預かってくれるのですが、貧困地区ではそのお寺に集まるお布施も少なく、子供達全員の食事代もまかなえないケースも少なくないようです。

こういった地区では、幹線道路などで子供達が旗を振りながらバンコクナンバー(首都ナンバー)の車を止めてタンブン(お布施)をお願いすることもあるようで、わたしも何度も車を止められたことがあります。

私は田舎に行くとその地区のお寺にいって、お坊さんの説教を聞くことが多かったのですが、貧困地区のお寺には必ずたくさんの小僧がいたことをおぼえています。

もちろん、そういった地区の人たちから見れば私はかなり裕福なレベルにいましたので、タイの習慣に従ってお布施はしていました。
でも、子供達にとっては、私が持っていった安いお菓子を食べながらバンコクや日本の話を聞いている時が一番楽しいようでした。

彼らにとっては、日本やバンコクはお金を稼げる夢のような場所だったんだと思います。

こんな現状について、自分が今何が出来るかといわれると答えにつまりますが、実際に日本ではこういった現状を知ることも難しいと思い書き込んでみました。

ちょっとこのブログのテーマからは離れてしまいましたね。

でも、「100円で何が出来るか?」私達も本気で考える必要があるかもしれません。


クララ(苦参)の花

2005-10-14 21:48:47 | ニームで安全な害虫対策
やらなきゃいけないことがありすぎる時は現実逃避して畑や山に散歩に行くことが多い私ですが、先日、近所の公園でクララ(苦参)の花を見つけました。

クララといえば、害虫忌避剤「アクトプラス」の主成分で、安全な害虫対策にはかかせませんが、実は日本ではエンジュとよばれ公園などの街路樹などによく利用されているようです。

せっかくなので、クララについてネットで調べてみると、解説してるページが結構ありました。

知らなかったんですけど、神農本草経という本にクララは載っていたそうです。これは中国で最も古い本草書といわれ、本草綱目をはじめ、すべての本草書・漢方薬の原点といえる書籍ということです。

うーん、調べてみると、まだまだ奥が深そう…。

まだまだ勉強が必要ですね。


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ダイコン萎黄病(いおうびょう)

2005-10-13 11:39:09 | TB21で安全な病気対策
大根の病気について質問がありましたので、こちらにも転記したいと思います。
写真は携帯でとったんでちょっとぼけてます。ごめんなさい。

【質問内容】
初めて投稿します。北海道で家庭菜園を3年くらいやっています。去年上手にできた大根が今年はうまくできません。細めで切ると中が黒ずんでいます。皮の内側にそってぐるりと黒ずみがある感じです。春大根がたまたま失敗だったのかと思い、秋大根も作りましたが、同じような状況でした。病気でしょうか?皮を厚くむくなどすれば食べられますか?なにかアドバイスいただければありがたいです。

【回答】
ダイコン萎黄病(いおうびょう)

質問についてお答えいたします。

結論から言えば病気です。

たぶん、『ダイコン萎黄病』ではないでしょうか。
この病気は切断すると皮層下の部分が黒もしくは茶色に変色します。たいていの場合症状は半身的に発生することが多いですが、症状が進むと株全体が枯死します。普通は乾腐して悪臭はしません。

もし悪臭が出ている場合には、他の病気も併発している可能性があります。

食べられるかどうかはなんともいえないのですが、あまりお勧めはしません。

対処方法としては、今回はもう出来上がってしまっているでしょうから来年以降、病原菌をなくす努力をしたほうが良いです。
この病気は「糸状菌」と呼ばれるカビ菌の一種が原因です。
農薬を利用するのであれば「殺菌剤」を利用します。
農薬を利用しないのであれば、当社の「TB21エース」のようなカビ菌を抑制する資材を畝を作る段階で投入してあげてください。
場所があるようでしたら、違う場所に栽培するのも一案です。(連作障害のひとつですから)ただし、カブなどのアブラナ科の野菜は同じ病気が伝染する可能性もあるので、ダイコンを植えていた場所にはアブラナ科以外の野菜を植えてください。

なによりも土壌を改良するのが重要です。


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10月10日は『トマトの日』

2005-10-10 16:37:45 | ひとり言…(日記)
今日(10/10)は体育の日ですが、今年から『トマトの日』に認定されたそうです。

全国トマト工業会が日本記念日協会(そんなものがあったんだ…)に申請し認定されたそうで、トマトを使ったメニューの普及と国民の健康増進に貢献することを目的としているそうです。

それを知ってるかどうかは分かりませんが、今日は直売所のトマトが良く売れました(笑)

しかし、語呂合わせで10月10日に決めたのは分かるんですが、シーズン的にはもうトマトは終わりなんですよねぇ(汗)
トマト工業会はトマトの加工製造会社などで組織されているらしいんで、まあ生のトマトの時期は関係ないかもしれないですけど、うーん??って感じです。

余談ですが、トマトといえば2-3年前に台湾で仕事をしていたときに、台湾ではトマトの加工食品が大ブームになっていました。
なんでも、テレビでトマトが健康に良いと取り上げられたらしく・・・
(日本でいえば「みのもんた」さんの番組みたいなものでしょうか)

とりあえず、コンビニの飲料コーナーの一角がトマトジュースで埋められていたのは驚きました。
中には砂糖を加えたトマトジュースなんかもあったりして、健康に良いのかどうかは別にしてなかなか美味しかったです。(笑)

ちなみに、一番売れていたトマトジュースの製造会社は株価が急上し、ボーナスが前年度の倍になったとか(汗)

トマトといえば、うちのお客様の中にも「特別ミネラル栽培」でトマトを生産している方がたくさんいます。
例えば、群馬県の加藤ファームさんでは、「ぶんぶんトマト」の名前で生トマトから加工食品まで各種商品を販売されています。テレビなどでもよく取り上げられており、いまのところは商品が品切れ状態のようです。

ちなみに、僕もトマトは大好きなので毎日5-6個は食べています。
塩をかけたりマヨネーズをかけたりして食べる人も多いようですが、やっぱり何もつけずに丸かじりが一番ですね!

大根の肌がきれいになる!

2005-10-07 11:46:38 | ニームで安全な害虫対策
今日から直売所に大根が並び始めました。
秋から冬にかけて、自宅で大根を作る方も多いかと思いますが、自宅で作ると大根の肌に穴が開いて売っているものと比べると見た目が良くないといったことはありませんか?

この肌を汚くする原因は、土壌センチュウの場合が多いです。
病気のように見えるのですが実は虫なのです。
ネコブセンチュウともよばれ、大根だけでなく、他の作物(トマト・ナス・ほうれん草などいろいろ)にも多大なる被害を与える害虫です。
肉眼でも見えないほど小さい虫ですし、根っこにコブが出来るため「ネコブ病」と勘違いするケースが多く、なかなか厄介です。

このセンチュウに対抗するためには、農薬(ネマトリン等)を使用するのが一般的ですが、当社ではニーム顆粒の使用を推奨しています。

やはり安全というのが一番の理由ですが、ニームは農薬と異なり抵抗性(虫が農薬に慣れてしまいだんだん効かなくなってくること)がつかないというのも重要なポイントです。

もちろん、他の土壌害虫にも効果があり、効果も2ヶ月程度続きますので大根には最適だと思います。

使用方法は、大根を植えつけた畝の上からパラパラと撒くだけ。土の中にすきこまなくてもOKです。
センチュウは空気を求めて地表に上がってきますので撒くだけで効果があります。

使用量的には、10坪でニーム顆粒(1.2kg)一袋位を目安にしてください。

芽が出てから撒きますので、今からでも間に合うとおもいます。
ぜひお試しください!!

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