代休．．．かつて住んでいた逗子を歩く。

久々の更新である。

ナイトシーバスに出てからこの方、大きな仕事が連発して、北だ西だ東だとバタバタ出張。休日出勤でえるそろにも乗れず、渓流は遠く、悶々としているうちに送別芝刈りなんぞが入り、オリンピックとウマでチップは稼いだものの、当然スコアは不本意で、総じて極めて不本意な春浅い週末。
だが、オリンピックで稼いだのは、祖父形見、４０年以上前のウィルソンのパターが、金銀鉄を連発してくれたからで、これで銅がついたらグランドスラム、倍付けの大勝なんだけどね。
ケネススミスを手にする、亡き祖父の背中が見えた高麗芝であった。

３月１８日、代休を取った。逗子に行った。
所用の合間に、かつて住んでいた新宿７丁目から逗子海岸に出て、海を眺めつつ波打ち際を田越川のホースケアまで歩き、
俺もこうして過ごした。
川沿いを遡って住宅街の入り久木川を渡ってＪＲ逗子駅に戻った。
街の佇まいは、瀟洒な高級住宅がドッと増え、いささか趣が変わってはいるが、息子や娘と遊んだ場所は其処ここに今もあり、そういう場所には目には見えないお地蔵様が静かに坐すのであった。



昼飯時。ひょんなことから駅前でお袋に会ってしまい、ランチした。
逗子駅前で飯なんか食ったことのないお袋は、鎌倉のアスターに行くかなどど抜かすもんだから、チャイハナに引っ張って行った。
お袋、ワンタン麺＋餃子。俺、麻婆豆腐かけご飯＋水餃子スープ。８８０円ランチセット。
血は争えん。
俺の早食いはこのお袋のＤＮＡである。
とてもババア７２歳の飯食い速度ではない。会社の５０代のおっさんたちより早い。さすがに餃子２個は俺によこしたものの、ワンタン麺と餃子４個、杏仁豆腐をうまいウマいと綺麗に平らげた。
こんだ親父を連れてくる．．．一人でも来れる．．．お袋は地元の名店を知って、たいそう機嫌がよく、店の姑娘にしっかり印象付けていた。

お茶が飲みたいというので茶店に行き、俺、アイスカフェオレ。お袋はアイスクリームや果物がどっさりのってるプリンアラモードを頼みやがった。

あら、こんなにいっぱいのってるとは思わなかった．．．恥ずかしい．．．って、頼んだのはテメェじゃねぇか
たまに胃が痛ェとかほざいてんのは、きったねぇ口を通っていろんなものが落っこちてくるもんだから、胃が悲鳴上げてんじゃねぇのかい

ウッって全部出してお前にくれてやる．．．。

うーむ。一家揃って話題が下衆なのもこのババアのＤＮＡだったか
プリンアラモードも全部食いやがった。

駅前であばよっと別れた。
年末にマイボーム腺がんの手術をした親父も、幸い転移もなく美味いモン食ってるようだし、まあ、俺の親父とお袋は早食いしつつ長生きすんだろう。安心して逗子を後にした。

しようとしたことができた。素敵な、良い、一日だった。

空から松ぼっくりが降ってきた。持って帰った。