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28日金曜日の夜に来たつっちーを、新地の鮨屋、そして女性ボーカルがお酌してくれ、ピアノが超絶のジャズバーへ
風海庵のワンルームに泊まりたいとぴうので、ゴザと座布団で寝かせてやった。

翌日。奈良に行ってそれから京都に行きたい・・・というつっちーに、奈良のどこに行きたいのだ!と聞くと、むにゃむにゃと地理さえ判っていないことを言うので、奈良は却下して京都の鞍馬へ連れて行った。

鞍馬の地へ降り立ったのは23年ぶりである。
当時、学生時代の西表で知り合った通称『まんも』といいうおっさんがノリちゃんというええ子と結婚して、彼の地に木彫りの土産物屋をかまえているというので、友人のバカノウチと大阪にいた西表流れ者のおっさん二人と冬の鞍馬に参内し、窓開け放しの鍋大会。飲めや食えや暴れろやで収拾がつかなくなり、次の朝、まんも家で目が覚めたら顔が倍に膨らんでいた

そして今日。まんものおっさんの土産物屋の場所はまったく記憶に無く、わかるはずもなかった。軟弱な二人は山門直後のケーブルカーで奥の院へ向かう。

鞍馬寺の鐘をつくつっちー。

楽器うめえのに、鐘撞はいまひとつへなちょこである。
北山の山塊は以外に深い。

与謝野寛・晶子の碑。左が夫、右が妻。それぞれ歌が刻まれている。

 なんとなく君にまたるるここちして
 いでし花野の夕月かな 晶子

 遮那王が背くらべ石を山に見て
 わが心なほ明日を待つかな 寛

遮那王とは義経の幼名。背くらべ石も現存し、其処此処に義経の薫りあり。

木の根道・・・という。杉の巨木の根がつくる山道。奥の院を越え、貴船近くまでこのような道が続く。


長いくだりの末、貴船神社にたどり着く。その奥の院に坐す、船形石。

神武天皇の母・玉依姫が大阪湾から乗ってきた船が、この内部に埋められているという。

鴨川の源流・貴船川名物『川床』。

実によき風物詩。観光客と宿の商売根性はすごいけど。
この渓流上のお座敷で、一杯やって、ひねもすまったりとする誘惑を断つのに結構苦労した。

伐採間近の北山杉。
ひたすらまっすぐ天に向かう。
伝統が培う高品質。

貴船口駅。貴船川沿いの緑の中にこじんまりとある。だけど駅員2名・自動改札の高品質。まあ観光客多いからねー。


京阪三条駅にもどって、三条名店街から烏丸六角通へ。
ラコ姫おすすめの『んまい』が開くまで、六角寺で時をうっちゃる。

街中にあるのだが不思議と落ち着く。風海庵の生まれ故郷にある深川不動を思わせる佇まい。お線香の香り。
六角寺の名前の源『六角石』。聖徳太子縁の礎石らしい。

ちなみにこのお寺の裏手は華道本家池坊の本部。表には御用達の打刃物屋さんがある。店主考案のいい物おいてあるから、好きな人は覗くべし。
 手水の瞬間を狙い、吐口の龍にカメラを向ける異国の人。長い間しゃがんでた。
山門の千社札。

はるか昔からの祈りの時間、祈りの密度が、心休まる寺を醸成するのかもしれない。

1700時。『んまい』に入り、ラコ姫ご推奨の『心残り』なる鶏の部位を頼むと、これが食べたことない絶品。肉のような筋のような皮のような、なんともいえない味わい。心臓の下から始まる部位を『心残り』とは、実に憎いネーミングですなー。
さすがプロのアーティストは伊達に京の町をうろつかないのだ。

このあと白河通りまで歩き、Barクーゲルで15年ぶりに西田氏に会ったら、風海庵を憶えていてくれた。続いてセントジェームズクラブでラフロイグを飲み、ちっちゃいJAZZBarに入りギネス飲んで、高原川沿いの鴨川ラーメン(旨い!)を食って、やっと帰る気になった頃。さえ。

鴨川の川床は、宴酣(えんたけなわ)でございました。

みなさん。夏は夜
京の町でお待ちしております




コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
やっぱりいいですね~ (鵜殿です)
2009-07-13 20:15:04
お疲れです!
やっぱりいいですね~京都。
都の歴史がそのまま奥の深さとして出てますね~いや、いい。
今年の東京の梅雨は近年稀に見るジメジメな梅雨でございました(と言ってもまだ梅雨明けしておりませんが)。僕らが子供の頃はこんな梅雨だったな~と思うくらいにシットリと雨が降り、ちょっと動けば汗が噴出す、そんな梅雨です。

京の夏はどんなでしょうね~夏は夜♪ですかね(笑)

 
 
 
祇園祭 (風海庵)
2009-07-14 05:14:37
今週あたりから、祇園祭の最盛期でございます。
京都行きの算段はまだできてないっす!

夏は夜♪...でございましょうなあ~。
 
 
 
shit jap (jason holys)
2012-06-10 05:16:22
    _
  ィ:::::::::::::ヽ The.Democratic.Party.of.Japan
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  、::::::::::::::ノ  ├─┬┘ .─┬─. |. ̄ ̄ ̄.|
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 .ゝ:::::::::::::ノ
     ̄定岡正二死ね
 
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