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予定されていた新島ロングクルージングが、台風10号のために中止となり、デイクルージングもままならない
満を持して休暇をとったこの一週間。ウダウダと罰当たりなすごし方は避けよう...と、休み明けまで毎朝、師岡熊野神社に詣でることに決めた。

この神社は、奈良朝の始まりで1280有余年の歴史をもつ、由緒正しい神社なのだ。
御祭神は、伊邪那美命(イザナミノミコト)・速玉之男命(ハヤタマノオノミコト=伊邪那岐命)・事解之男命(コトサカノオノミコト)で、和歌山県熊野三社の祭神と同じらしい。
関東地方における熊野信仰の根拠地で、横浜北部の総鎮護の宮だそうだ。


師岡熊野神社の社紋は、「三つ足烏」。この鳥は、熊野大神のお使いで、初代神武天皇が熊野の山中で道に迷われた時、天皇をお導きするために使わされたのがこの鳥だったそうだ。ようは八咫烏(ヤタガラス)。人生導きの神であり、足の守護神。
すなわち、日本代表のイレブンの胸に刻まれているエンブレムと同じ
協会公認のお守りもあるぞ

師岡熊野神社の境内(参道の道向こう)には、「いの池」と「のの池」がある。近年まで「ちの池」もあり、三つ揃って「いのち池」だった。「い」の池の岸辺には、弁天様の祠がひっそりと祀られている。

弁天様=弁才天・弁財天は、夷(えびす)様や大黒様などの七福神で唯一の女神様でもある。音楽や弁説(知恵)を司る神様として信仰され、もともとはヒンドゥー教の女神であるサラスヴァティー(Sarasvatī)が、仏教あるいは神道に取り込まれたものだ。それにしても、ヒンドゥーの女神様はグッときますなー

神道では市杵島姫命(イチキシマヒメノミコト)と習合している。市杵島姫命は、天照大神と須佐之男神(スサノオノミコト)が安河原で誓約をした時に、天照大神の息から生まれた神で、田心姫命(タゴリヒメノミコト)、湍津姫命(タギツヒメノミコト)とともに、宗像三女神と呼ばれ、古くから航海安全の神として信仰された。「宗像(ムナカタ)」とは玄界灘の海人豪族の宗像氏である。宗像三女神を祀っているのが、あの有名な厳島神社。イチキシマ⇒イツクシマ、わかるね?

はなしは思わずディープな方向に行ってしまったが、師岡熊野神社は実に趣のある神社だと思う。急な階段を上って、森に囲まれた高台のこじんまりとした本殿で、祓い給え清め給えと拍手を打つと心が落ち着くです。




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