英国的読書生活

イギリスつながりの本を紹介していきます

表紙に秘密があるんだよ

2009-02-09 | 日常

三崎亜記「廃墟建築士」


「七階闘争」「廃墟建築士」「図書館」「蔵守」の4篇が収められた作品集。タイトルから分かる通り建物を題材にしたお話になってます。三崎亜記の本を読むのは「となり町戦争」「バスジャック」に続いて3冊目。独特な無国籍的な場面設定と、ご自身の公務員の体験を踏まえてなのか、権力と手続きの狭間で生じる可笑しさ哀しさがこの4つの作品にも引き続き溢れています。でも、どこか物足りなさが・・・。三崎ワールドがそれだけ確固たる結果なのか、ちょっと先読み出来てしまうところがちょっと残念。
「図書館」は「バスジャック」に収められていた「動物園」の続編となっています。

ちなみにこの本は完全に装丁買いでした。



カバーは厚手のトレーシングペーパーで出来ています。
ここまではよくあるカバー。



カバーを広げるとこのような状態。
反対面にもイラストが描かれており、
表紙が奥行きのある世界になるように工夫されています。
右下欄外には実際の設計図を真似て奥付情報も。





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