実家に帰る。
10時30分の高速バスなので、早目におかーさん宅を出た。また、夏休み、皆んなで出かけましょうよ、と声をかけてくださった。元旦那が、新潟の海が良いんじゃないかと提案して、じゃあまたそれを楽しみにして、今年も仕事を頑張ろうと。彼は今年から転身して介護職に就く。おかーさんが、いつまでも安定した仕事につかない彼を心配して、早く落ち着いて安心させて欲しいとこぼしていた。今までずっと土木関係の仕事をしていた彼が、いきなり介護職といい出したので、私はかなり不安なのだが、まぁ、もう私が心配する立場ではないけど、早くおかーさんを安心させてあげて欲しいと切に願う。帰り際、心ばかりの滞在費をポチ袋に忍ばせて、おかーさんの、化粧品カゴのなかに入れて家を出た。別れ際、彼にも仕事頑張れと伝え、高速バスに乗った。
上田駅まではあっという間。ずっと窓の外を眺めてボーッとしてたら、体感30分程だった。上田駅からのバスがなく、そこから3時間待ちは長くて、近隣のアリオでランチして、店を見て、少し買い物して、コーヒー飲んで時間潰し、やっとバスが来る…。
家に着く頃には、日が暮れていた。はあ…終わってしまったな。一通り片付けなどをして落ち着いてから、おかーさんに帰宅した事を電話で告げると、私を高速バスの乗り場まで送った元旦那が、またおかーさん宅に戻ったという話になった。正月中に車でいろんなところに連れて行ってくれたので、私は彼にガソリン代を渡し、おかーさんは、介護職の初任給が出るまで全くお金がないと聞いたので一万円を渡し、頑張りなさいと言ったのだが、それでは足りなかったらしく、戻ってからまたもう少し貸して欲しいって事になったという。聞いていて、うわー…シャレにならんなと思ったが、やはりおかーさんはまた貸してしまったらしい。絶対返してもらえないのに。介護職で本当に生活を立て直して欲しいねと話しをした。まだ私がこっそり置いてきた滞在費に気づいていないようなので、化粧品のところを見てーというと、あら!やだ!ショウちゃん、こんなことしなくていいのに!と叫んで泣き出してしまった。義弟君一家にはいつも、一生懸命ご飯作って食べさせたり、末っ子君のお世話もしたりするのに、ありがとうの一言もないのよ。買い物行けば、私の買い物カゴにどんどん物を入れてくるし、家に常備している薬も黙って持って行く。一言でもいいのに、それが当たり前のように何も言わない。その上私からは、数百円のヤクルト代すら徴収する。もう私は情けなくて哀しくて仕方がないの。と、泣きながらこぼし始めた。そのほか、おかーさんが留守中に家に入り信じ難いことをされたと、許せなくて合鍵は渡さないことにした事件、もはや窃盗ですよね?という酷く哀しい話も聞かされ、やるせない気持ちになってしまった。集まれば皆んなでワイワイ楽しく過ごしているのに、水面下では色々あるんだなと、苦しくなった。でも、おかーさんが泣くほど喜んでくれて良かった。また一生懸命働いて、お金を貯めよう。今年は逆風すら力に変えるような、力強い一年にしたい。気合い入れて頑張る。