緩和ケア病棟から
「愛するご家族を当院緩和ケア病棟で看取られてからしばらくの時間がたちました。
その間、私たちも亡くなられた患者様のことを思い出しながら
時には涙したり、時にはよい思い出に励まされたりしています。
(中略)
皆様とお会いして、個人を偲び、思い出を語り合い、共に涙し、
励ましあえる会を催したいと思います。」
というご案内をいただいて
家族会に行ってきました。
実は行くのはちょっと億劫でした。
どういうことをするのか案内文ではよくわからなかったし
泣いていいと言われれば涙が出る、というものでもない。
でも、緩和ケア病棟を出た日から一度も結局病院に足が向かないので
先生にお礼を言う機会だと思って行きました。
場所は病院と同じ敷地内にある看護大学の学生食堂。
新しく出来たばかりらしく大変きれいな建物で、
会場入り口にはお世話になったボランティアさんの姿が。
陽の光の差し込む明るいホールに白い大テーブルとオレンジの椅子が並び、
お花が沢山飾ってあって、ストックの良い香りが漂う素敵な空間。
せいぜい丸テーブルを囲んで談笑する程度の人数を想像していたのですが
それよりずっと沢山の人が集まっていました。
管理局長さんと先生の挨拶の後、
先生が編集作業をしたという、
緩和ケア病棟から旅立った患者さん達のスライド上映。
その中に母の詩集、そしてスタッフの方との笑顔写真もあり、
映し出された数秒の間に
2年前のホスピスでのスタッフの方々の温かさに触れた日々が
走馬灯のように思い出され、ああこの場に来て良かったと思いました。
目の前に座った、旦那様を昨年看取ったというご婦人が、
この場に来たことでホスピスでの日々を思い出されているのでしょう、
終始涙を拭っていらっしゃいました。
代表で患者家族からの挨拶もあり、
皆同じような思いを抱えていることがわかりました。
担当の先生と、母に最後にマッサージをしてくださったボランティアさん
(彼女は10年、ここでのボランティア活動を続けていらっしゃるとのこと。
すごいことです。)に
あらためてお礼を申し上げることができて本当に良かったです。
自分の心を縛っていた鎖がまたひとつ解けた気がしますし、
近いうちにまたボランティアさんに会いに病棟を訪れてみようかなと、
昨日までは思いつかなかった考えが浮かぶようになりました。
こんな気持ちにさせてくれる機会を
病院の方から作ってくれるとは、本当に驚きです。
このような取り組みは最先端と言えるのかも知れませんが
早くもっともっと多くの現場に取り入れられて欲しいです。
「愛するご家族を当院緩和ケア病棟で看取られてからしばらくの時間がたちました。
その間、私たちも亡くなられた患者様のことを思い出しながら
時には涙したり、時にはよい思い出に励まされたりしています。
(中略)
皆様とお会いして、個人を偲び、思い出を語り合い、共に涙し、
励ましあえる会を催したいと思います。」
というご案内をいただいて
家族会に行ってきました。
実は行くのはちょっと億劫でした。
どういうことをするのか案内文ではよくわからなかったし
泣いていいと言われれば涙が出る、というものでもない。
でも、緩和ケア病棟を出た日から一度も結局病院に足が向かないので
先生にお礼を言う機会だと思って行きました。
場所は病院と同じ敷地内にある看護大学の学生食堂。
新しく出来たばかりらしく大変きれいな建物で、
会場入り口にはお世話になったボランティアさんの姿が。
陽の光の差し込む明るいホールに白い大テーブルとオレンジの椅子が並び、
お花が沢山飾ってあって、ストックの良い香りが漂う素敵な空間。
せいぜい丸テーブルを囲んで談笑する程度の人数を想像していたのですが
それよりずっと沢山の人が集まっていました。
管理局長さんと先生の挨拶の後、
先生が編集作業をしたという、
緩和ケア病棟から旅立った患者さん達のスライド上映。
その中に母の詩集、そしてスタッフの方との笑顔写真もあり、
映し出された数秒の間に
2年前のホスピスでのスタッフの方々の温かさに触れた日々が
走馬灯のように思い出され、ああこの場に来て良かったと思いました。
目の前に座った、旦那様を昨年看取ったというご婦人が、
この場に来たことでホスピスでの日々を思い出されているのでしょう、
終始涙を拭っていらっしゃいました。
代表で患者家族からの挨拶もあり、
皆同じような思いを抱えていることがわかりました。
担当の先生と、母に最後にマッサージをしてくださったボランティアさん
(彼女は10年、ここでのボランティア活動を続けていらっしゃるとのこと。
すごいことです。)に
あらためてお礼を申し上げることができて本当に良かったです。
自分の心を縛っていた鎖がまたひとつ解けた気がしますし、
近いうちにまたボランティアさんに会いに病棟を訪れてみようかなと、
昨日までは思いつかなかった考えが浮かぶようになりました。
こんな気持ちにさせてくれる機会を
病院の方から作ってくれるとは、本当に驚きです。
このような取り組みは最先端と言えるのかも知れませんが
早くもっともっと多くの現場に取り入れられて欲しいです。