がんのリンクからこちらを見てくださっている人もいるので
書き辛さも感じつつ・・・
このところ母は急速に食欲が落ち、ほとんど食事らしい食事ができない。
腹部が臨月のようであるのに、上半身はがりがりに痩せてしまった。
去年母と見学しておいたホスピス病棟は満員で
一般病棟で対処せざるを得ないとのことなのでなるべくなら入院させたくないと思っているが、
何より本人の「病院に行くのは嫌だ」という強靭な意志が
足のリンパ浮腫も深刻なのにも関わらず、トイレ往復を可能にしている。
今の私に出来ることは理論で何かするのではなく、
ただただ、肌に手を当てつつ症状が緩和するように祈ることである。
家に行くまでの往復は色々考えたり、
昔の思い出に浸って目が潤んだりもするが
日当たりの良い母の部屋に入ると
それまでの感傷的な気分が吹っ飛んでしまうのが不思議。
いい陽気とはよく言ったものだ。(今日は雨だったけど。)
今日は以前から約束していた母のお友達が二人お見舞いに来てくれた。
何も説明しておかないのも差し障りがあるかと思い、
迎えに行って家に向かう道中に手短に現在の状態を説明したら
片方の彼女の顔がみるみる曇り・・・
彼女は数年前に乳がんの手術でリンパ節も取ったらしく、
ホスピスと聞いて過敏に反応してしまったようだ。
母に「今はがんの治療法も色々あるからきっと治るわよ、ねっ!」
なんて一生懸命話しかけているが、
こういう時にあえてそういう話題はなんだか痛かった。
妙に明るいのも無理してる感じがするときがあるし、
今を一生懸命生きている人を目の前にして悲しがるのも嫌だし、
自分としてもどういう風でいることが良いのかよくわからない。
ただ、今まで母の具合が多少悪くても、なるべくそのことを考えずに
生活するのを心がけてきた。
でもそろそろ無理が出てきて、
色々な人から「お母さんはどう?」と聞かれると答えるのが非常に面倒くさい。
わざわざ電話してきてくださる方もいるが
一通り話したあとで「大変だけど頑張って!」なんて言われると
かえってぐったりしたりする。
誰からも気にかけてもらえなければそれはそれで寂しいし、
何をどういう風に言われれば満足するのか自分でもわからず、ワガママなもんだわ。
昨年お父様が進行した肺がんと判明した方から久しぶりにメールが来た。
放射線の後遺症で大変だが、代替療法や食事療法も活用してなんとか頑張っている、と。
がんのおかげで家族の時間が濃密になったと思って
お互い楽しく看病しましょうね、と返信しながら
自分で自分の打った文字に励まされた。
と書いている間に弟から電話。
母が部屋にいない、という。
どうやら夜のドライブに連れていってもらっているらしい。
素敵なお友達がいて幸せな人である。
書き辛さも感じつつ・・・
このところ母は急速に食欲が落ち、ほとんど食事らしい食事ができない。
腹部が臨月のようであるのに、上半身はがりがりに痩せてしまった。
去年母と見学しておいたホスピス病棟は満員で
一般病棟で対処せざるを得ないとのことなのでなるべくなら入院させたくないと思っているが、
何より本人の「病院に行くのは嫌だ」という強靭な意志が
足のリンパ浮腫も深刻なのにも関わらず、トイレ往復を可能にしている。
今の私に出来ることは理論で何かするのではなく、
ただただ、肌に手を当てつつ症状が緩和するように祈ることである。
家に行くまでの往復は色々考えたり、
昔の思い出に浸って目が潤んだりもするが
日当たりの良い母の部屋に入ると
それまでの感傷的な気分が吹っ飛んでしまうのが不思議。
いい陽気とはよく言ったものだ。(今日は雨だったけど。)
今日は以前から約束していた母のお友達が二人お見舞いに来てくれた。
何も説明しておかないのも差し障りがあるかと思い、
迎えに行って家に向かう道中に手短に現在の状態を説明したら
片方の彼女の顔がみるみる曇り・・・
彼女は数年前に乳がんの手術でリンパ節も取ったらしく、
ホスピスと聞いて過敏に反応してしまったようだ。
母に「今はがんの治療法も色々あるからきっと治るわよ、ねっ!」
なんて一生懸命話しかけているが、
こういう時にあえてそういう話題はなんだか痛かった。
妙に明るいのも無理してる感じがするときがあるし、
今を一生懸命生きている人を目の前にして悲しがるのも嫌だし、
自分としてもどういう風でいることが良いのかよくわからない。
ただ、今まで母の具合が多少悪くても、なるべくそのことを考えずに
生活するのを心がけてきた。
でもそろそろ無理が出てきて、
色々な人から「お母さんはどう?」と聞かれると答えるのが非常に面倒くさい。
わざわざ電話してきてくださる方もいるが
一通り話したあとで「大変だけど頑張って!」なんて言われると
かえってぐったりしたりする。
誰からも気にかけてもらえなければそれはそれで寂しいし、
何をどういう風に言われれば満足するのか自分でもわからず、ワガママなもんだわ。
昨年お父様が進行した肺がんと判明した方から久しぶりにメールが来た。
放射線の後遺症で大変だが、代替療法や食事療法も活用してなんとか頑張っている、と。
がんのおかげで家族の時間が濃密になったと思って
お互い楽しく看病しましょうね、と返信しながら
自分で自分の打った文字に励まされた。
と書いている間に弟から電話。
母が部屋にいない、という。
どうやら夜のドライブに連れていってもらっているらしい。
素敵なお友達がいて幸せな人である。