マイ・ライフ・レッスン

母のがんのケアをするなかで感じたことなどを書いていた記録です。

ビンテージデニムの作り方

2005-06-27 18:09:31 | 日々のあれこれ
 車でユニクロを通りがかったので、久しぶりに入ってみた。
何も買わないで帰るのも寂しいので、初めてユニクロのGパンを買ってみた。
やっすー!なんなんだこれは。
これ縫った工場の人、ちゃんと給料もらってんだろうか、
と昔Gパン関係の小さな商社に勤めていた頃をしばし思い出す。

 6年位前だったか、徳島県の小さな縫製工場に
Gパンが出来上がる過程を見学させてもらいに行った事がある。
そこではタイから来ている女の子達が住み込みで働いていた。
電光掲示板に1時間の仕上がり枚数が表示されてて、
能率が一目でわかってしまう仕組みになっていた。
もっと早く上げろと社長からはせかされるし、
かといって急ぐあまりに雑にやったら商品にならない。
地道で大変な仕事だなあ、と思った覚えがある。
ユニクロが日本製のわけはなく、タグを見たらベトナム製だった。
 
 さて、帰った途端、旦那が「さっきのGパン貸して」。
何をするのかと思ったら、イキナリGパンにヤスリがけ。
ちょっとー やめてよー。
旦那は「新品」のGパンが嫌いだ。
愛用のGパンはすべてどこかしらに穴が開き、擦り切れ、
洗濯しても落ちない汚れがついている。
しかし、ヤツの持っている数あるボロGパンの中でも一番ぼろっちく見えるペンキがついているやつが実は一番高くて某ブランドで3万もしたやつだ。
ばかばかしい。私は下ろしたての真っ青なGパンも嫌いじゃない。
履いてりゃそのうちぼろくなるじゃんか。(穴が開くまで履いてみたことはないが・・・)
 あんまり抗議すると逆切れされるのであきらめて放っておく。
ま、いいか。どうせ三千円しなかったんだし。
程なく「履いてみろ」というので履いたら、今度は漂白剤を出せと。
えー、やだなあ。そういうの好きじゃないんですけど、
とぶつぶつ言いつつもキッチンハイターを渡す。
履いたまま、履き皺の山部分に割り箸でキッチンハイターを塗り塗り。
すぐに脱いですすがないと、いつの間にか脱色されすぎちゃうので注意注意!
真っ白に抜けちゃうとバランスがおかしくなるんで慌てて洗った。
 乾くと濡れてる時にはわからなかった「ヒゲ」がくっきり。
ちょっとくっきりしすぎてるんじゃないかと思ったが履いてみるとそうでもない。
ポケットや裾にもヤスリがけしたほころびがあって、なかなか小汚い感じ。

 ちなみに、その工場でも1本何万円かするビンテージ風ジーンズを作っていて、
作業は地道に1本ずつ、手作業で泥につけたり、砂を吹き付けたりしていました。
 さてユニクロGパン、我が家にて工賃上乗せ、5千円くらいに見えるかな?