マイ・ライフ・レッスン

母のがんのケアをするなかで感じたことなどを書いていた記録です。

秋の行楽シーズン

2006-10-19 23:50:36 | はりきゅうやツボの話
秋は毎年山梨県大月市にある扇山(1137.8m)にハイキングに行きます。
晴れていると山頂から富士山がくっきりと見え、他に人もあまりいないことが多いのでのんびりと昼寝ができます。
しかし、今年は息子が重かった!
昨年も背負子で連れて行きましたが、昨年より3キロ増の負担は予想外に大きく、
しかも去年は往復寝ていたのに、今年はぱっちりと目を開けていて、
途中で足を止めると退屈してブーブー言うので休憩できない!
下りきるまえに腿がぷるぷるしてきてしまい、夫と交代。
その日の夜から翌々日まで、歩き方がぎこちなくなるほどのひどい筋肉痛に悩まされました。

運動後の筋肉痛も根本的には内出血と同じで血液循環を良くすれば早く改善しますが、
運動前に前もって鍼灸をしておくと筋肉痛が少なくて済むとも聞いたような・・・準備運動するに越したことはありませんが。
わかっちゃいるけど自分自身にやったことはあまりないです。
身体が痛いときはなにはともあれ早く寝たいもので・・・
でもいまだに痛くて今日は治療院も暇だったので足に自分でいっぱいお灸しときました。
これで明日には治るかな。

内出血を早く治すには

2006-10-13 23:26:13 | はりきゅうやツボの話
実は鍼灸が打撲にも絶大な効果があると知っている人はあまりいないようです。
骨折にも手術後の傷にも打撲の内出血にも、
早く治すには鍼灸がいいですよ~。
要するに、血行を改善するので回復が早まるのです。
鍼でもお灸でもいいですが、私のおすすめはお灸です!

先日、はなぶさにいつもご来院いただいている方が
なかなかお目にかかれないほど見事な内出血(失礼、でも本当に大きい・・・)を肩に作ってきてくださいました。
(私も経験ありますが、お風呂場は本当に要注意です!)
治療前と治療後の写真を撮らせてくださったので経過を公開させていただきます。



初回。前日の夜にお風呂場で転倒して強打したそうで・・・痛そう・・・


お灸して一週間後。前回施術した場所がすっぽりと抜けたようにアザの色がうすくなっているのがはっきりとわかります。
しかし前回来院時は皮下でまだじわじわと内出血が継続していた途中だったようで、上部に新しいアザが出現しています。
この日は新しいアザと残っているアザ部分にお灸しました。


翌週、上も下もほとんど目立たなくなっていました。

目立つ場所にアザが出来てお困りの方、
是非鍼灸をお試しあれ。
早く治りますよ。


安産のツボ 三陰交

2006-10-12 12:57:40 | はりきゅうやツボの話
鍼灸は副作用のないケアとして妊娠中の強い味方、
「女性としてこの分野には強くならなければ!」なんぞと張り切っていたのですが、
実際には普段鍼灸院にいらっしゃるのは子育てを終えた中年以降の方が中心です。
そんな折の自分の妊娠。
色々自分で実践しようと思っていたのは妊娠前だけで
実際には体がだるくて自分で自分に何かしようなどという気が起きず、
ほとんど何もしませんでした。
妊娠中の鍼灸治療というと「逆子治療」がメジャーなんですが、
一度逆子にもなりましたが、医者からの指示通り
右側を下にして寝ていたら、逆子のツボを試す前にあっさり直ってしまいました。

そんな私でも、三陰交というツボは使いました。

臨月を迎えた昨年3月。
子宮口が開き気味なんてことを言われていたわりには、
予定日すぎても一向に出てくる様子がない。
3日過ぎ4日過ぎ・・・
このまま生まれなかったら入院してひまし油
それでも生まれなかったら促進剤ね、と言い渡されて
(今時ひまし油使うところなんかあるのね、と友人の助産師が妙に感心)
突然あせる。
鍼灸師が妊産婦にはこんなツボがいいですよ云々、
とか言っておきながら自分があっさり促進剤のお世話になるっていうのも
抵抗があるので、まずは努力しなくちゃ!
で、日曜日が入院日と決まったのでその前に産気づくべく、
動くのが一番!と、とにかく歩くことに。
友人の方がギブアップするまで新宿、表参道、渋谷、原宿、と
服や雑貨を延々と見てまわりました。
(ただし腹が出ているので普通の店で買える服はない)
妊娠前だってそんなに歩かなかっただろー、というくらい2日間歩き回ったのに、
ついに土曜日になってしまい、生まれる気配なし。
夜11時、夕食の鍋の準備も終わってしまい、あー明日は入院かあ。
ひまし油ってどんな味するんだろうな。
久しぶりに(本当に久しぶり)お灸するかな。
と、突然思い立ち胡坐を組んで三陰交に施灸開始。
我ながら久しぶりすぎて手つきもややぎこちなく、
とりあえず15壮と思っていたら途中で祖母が部屋に乱入。
話しかけられたので何壮やったかわからなくなってしまった・・・ま、いいか。
多分15壮。(お灸をするときの数は奇数が良いといわれています)
そこへ旦那が帰宅して、
じゃあ食べよう、とコンロをセットして鍋をふたりでつつき始めたら、
あれ?なんか痛い。
わお、来た!

施灸後15分の出来事です。
で、その半日後に無事出産したわけですが、
三陰交が後押ししてくれたことは間違いないと自分では確信を持っております。
「鍼灸って素晴らしい」を身をもって体験したエピソードです。
ただ、食事中に産気づいちゃったので、
せっかくの鍋が放置されて台無しになりました。
旦那も空腹のまま立ち会うことになって疲労困憊。
とりあえず食べ終わってから施灸するべきだったと今でもちょっと後悔してます。

ちなみに三陰交は三つの陰の経絡、すなわち厥陰肝経・少陰腎経・太陰脾経
が交わるツボなのでその名があります。
つまりひとつのツボで3つの経絡を調整できるすごいツボ。
安産のツボや婦人科系疾患にとどまらず、いろんな症状に使えるツボです。