マイ・ライフ・レッスン

母のがんのケアをするなかで感じたことなどを書いていた記録です。

ニンジンリンゴジュース

2007-09-21 15:33:06 | 母との日々~がん患者の家族として~
「ガンが逃げ出す生き方」の本について書きましたが、
その中に石原結實先生推奨「ニンジンリンゴジュース」というのが出てきます。
ニンジンジュースというのはなんとなく良さそうだな、という思いと
フレッシュジュースが飲みたい!という自分のストレートな欲望が重なり、
細かい効能はおいといてまずは作ってみようじゃないか、ということで
早速ジューサーを買いました。
うちにはミキサーしかなかったのですが、
他の人の体験ブログなどを読むと、ミキサーだと水を加えないとジュースにならず、
搾ってもちょっぴりにしかならないと書いてある。
石原式でもミキサーよりもジューサーを勧めている、ということなので
どうせならいいものを買っちゃえ!ということで「ベジフル」という
少々お高い機種を購入しました。
私のような短絡的な人間は他にもいっぱいいるはずなので、
最近の販売台数は飛躍的に伸びているはず。
メーカーとしては石原先生様様でしょうなあ・・・

さて、使い心地ですが、
投入する前に切っておかなくてはならないので
それなりに準備が要りますが、楽しいです。
切ったニンジンを入れるとすぐ、チョロチョロ・・・と
奥の口からジュースが、手前の口から搾りかすが出てきます。
見ていて飽きません。
投入後に付属の棒で押し込まなくてはいけないので
力がないと結構大変ですが、子供も自分でやりたがります。
できたジュースはもちろん美味しい。
ニンジンリンゴジュースはちょっと「健康的」な味ですが
グレープフルーツとかオレンジでやると、
皮をちゃんと剥いてから搾るためか、苦味も少なくて
本当に美味しいです。
ただし食べるよりも量を消費するので材料費が・・・
うちのエンゲル係数が今月一気に上昇中。
そして搾りかすの量もすごい。
料理に使えないものかと考えましたが、
カレーに入れるにしてもちょっと無理がある量で・・・
このまま続けるならコンポストも買ったほうがいいかも。
洗浄にも結構水を使うので、
ヒカリの有機アップルキャロットジュースを買ったほうが
安かったりします。
リンゴが大量に出回る季節が待ち遠しいです。

ガンが逃げ出す生き方

2007-09-07 15:55:42 | 母との日々~がん患者の家族として~
唐突な書き方で恐縮ですが、
この夏、母にかなり進行した状態のがんが見つかりました。

19年前に父をがんで亡くしましたが、
当時は本人に告知するのが今のように当たり前ではなかったし
医者も患者も常時死を意識しながら対応するような状況で
闘病生活は周囲も本人も辛くて、いい思い出が全くありません。
それ以来がんという疾患自体に関しては
あまり考えないようにしてきたのですが、
そうも言っていられなくなりました。
さて、自分は何を基準にしてどう母に寄り添っていくか、
と考えていたときに早速夫が買ってきたのが
「ガンが逃げ出す生き方」
代替療法や健康的と言われる粗食系にまったく興味のない人ですが、
過去に一度、安保先生の講演に連れて行ったのが功を奏したのか
「成程と思う内容だよ」とコメント。
安保先生は過去に「暮らしの手帖」というメジャーな雑誌で
「私たちはこの本に反対です」という特集が組まれるほど
バッシングされていていましたが(今も反対する人は多いだろうなと思われる)
最近その知名度はますます上がっているようで、
どこの書店でも著書が平積み。
ストレスを避け、人生や人間関係を肯定して
平穏無事な生活を送るのがガンになりにくい性格、
という主張は一貫しています。
ただ、生き方や考え方というのはそうそう簡単に変えられないところがあり、
病気の仕組みを知ったところで
その人によってベストと思われる解決法が本に書いてあるわけではないので
最近の著書は読んでいませんでした。
久しぶりに読んだ感想は・・・
読んでよかった。
米国のガン患者が減少している話などは知らなかったし、
腸内細菌からタンパク質が取れるというくだりも興味深い。
特に今回は食事療法を実践している石原先生との対談形式なので
「これを試せばガンが治るんじゃないか」と思えてきます。
人のことは一生懸命励ますのですが身内のこととなると
最近終末期医療に関わっている友人と頻繁にメールしていたせいか
なかなか「そうかー、ガンかー、よし、頑張ろう!」
という前向きな気持ちになれなかった。
これを読んだからといって
「単純明快で明るく朗らか、些細なことにこだわらない」
という、病が寄り付かない人間になる実践的な方法は見えてこないし
食事療法にしても自分自身のことではないので完全には切り替えられない。
でも、自分に出来ることはなんだろうと悩んだとき
「生き方や食生活を変えれば薬がなくてもガンが治る」という、
治癒の鍵を医師や薬以外に求めることが可能な考え方を
意識に入れておくことが
本人にも家族にも大きな救いになると思うのです。
もちろん今回、入院して西洋医学的処置はある程度きっちり受けるので
私が母にできることというのは限定されます。
限定とはいえ、温湿布やマッサージというのは手間隙かかるし
特に病室というなんとなく“どよん”とした場で明るく楽しく実践していくには
希望ややりがいを感じなくては続かないわけで、
私自身のテンションを上げておくことがものすごく重要。
どちらかというと毎日を信念というよりは
その日の気分で過ごしている私にとって、
この手の本は手放せなくなりそうです。

そんなわけで当分の間、はなぶさ勤務は金曜のみとさせていただくことに
なりました。
誰も来なくなるんじゃないかと思いましたが
早速今日もご来院いただき、感謝の念が絶えません。
どんな経験も今後の自分に活かせるよう、毎日を大事に過ごしたいと思います。

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