大阪発達支援センターぽぽろブログ ぽぽろ番

ぽぽろはNPO大阪障害者センターの子育て・教育支援部門です。
大阪市鶴見区今津北にあります。

ぽぽスク体験会&エコールKOBE見学会

2011年05月15日 | 専攻科・学ぶ作業所
 先日は箕面市にある明光ワークスの自立訓練事業見学会お疲れさまでした。

 「学ぶ作業所」・福祉事業型「専攻科」=「ぽぽろスクエア」の最近の動きと「体験会」「見学会」「つどい」などの案内を以下の「ぽぽろスクエア」ブログにアップしています。いよいよ本格始動です。興味のある方はご覧ください。

 ぽぽろスクエアのブログ「ぽぽスク」はこちら。


事件は現場で起きている!

2011年05月14日 | 児童デイサービス
 “事件は現場で起きているんだ!”
 どこかで聞いたセリフです。私の長男が昔あこがれてよく口にしていました。そうです、『踊る大捜査線』。レインボーブリッジの上で橋を封鎖する場面、官僚的で優柔不断な警察上層部に対して織田裕二が言い放ったセリフです。

 昨日のこと、この写真は公園で起きた“事件”の後で、何事もなかったかのようにシャボン玉を飛ばすHiちゃんの後姿です。(8年ぶりくらいでしょうか?やっと壊れた携帯を変えました。カメラもバッチリです)


 「構造化」とは程遠いぽぽろのプレールームをご存じの方は笑われるかもしれませんが、「構造化」や「視覚支援」「ロールプレイ」などがなかなか通用しないのが「現場」でしょう。
 予測や見通しがつかない突発的なことが最も起こりやすいのが公園あそびです。日頃から口にする「折り合い」をつけるのが難しいのも公園、小さい子から大きい子まであちこちから子どもから大人まで集まってくるのですから…。雨があがり、“花金”で次の土日が休みというこの日は特に人手が多く、いつになく高い人口密度でした。

 何故私が公園あそびにつき合うことになったのかはあとで触れることにします。
 孫の手でも引いて行くかのようにToくんと公園にたどりつくと、シャボン玉と砂場セットを抱えて真っ先に公園についたHiちゃんがジャングルジムの上に立っています。私はHiちゃんとのシャボン玉で遊ぶという約束を果たすためにルンルン気分で近づいて行くと、何やら険悪なムードでHiちゃんが4人の女の子らの前に立ちはだかっています。

 「そこ早くどきなさいよ!Hiちゃんが遊ぶんだから。どいて!!どろぼう。はやくどいて…」
 4人の女の子たちは唖然としながらも「どろぼうなんかしてないよ、なにもとってないよ」と全く動く気配はありません。
 もう少し見ていたらよかったかなって思うのですが、Hiちゃんが座っている4人の女の子らの真ん中に足を入れようとしたので、ちょっと待った!とばかりに止めに入りました。手が出そうになったので止めると「やめて!じじい!手を離せ!」と言いながら腕をギュッとつねられてしまいました。公園の大人の視線が私のところに集まります。
 「Hiちゃん、お姉ちゃんたちに「かわってちょうだい」って頼んでみようよ。」と言うと一応「どいてちょうだい」と頼みます。
 「お姉ちゃんて…何年生なん?」と聞いてくるのでHiちゃんは「Hiちゃん4年生」と返すと「いっしょやんかぁ!」と返ってきます。どうも知らないということはこの校区の子どもたちではなさそうです。
 「Hiちゃん、順番やて。もうちょっと待たれへん?」と頼むと、少し折り合うようにシャボン玉液を手前の円柱の上に載せようとしますが、どうも勝手が違うようで、また子どもたちの真ん中に足を踏み出そうとします。
 「ごめんな。この子 その場所が好きやねん。代わってやってくれへん?」と頼んでいるはたから、Hiちゃんがすぐに「はやく!どいてよ!ドロボー!どいて」とやるもんだから、なかなか折り合いがつきません。
 Hiちゃんにとっては「ドロボー」というのは何かを盗んだからというのではなく「そこは自分がシャボン玉をやる場所に決まっている。自分の場所だ。そこに勝手に座っているのは君たちが悪いのだ。場所ドロボーだ」というわけでしょう。
 「ごめんな。勝手やけどそこが自分のシャボン玉の場所と決めてるみたいやねん。順番がなかなか待たれへんねん。かわってやって?」と頼むと、とうとう女の子たちが根負けしてどいてくれました。
 「ありがとう。Hiちゃん、変わってくれるって。ありがとう言おうね。」と言うと「ありがと」と定位置にさっさと移動しました。

 かくして、定位置を確保すると何事もなかったかのようにシャボン玉をやり出しました。でも、横で女の子たちと私のやり取りは聞いていたはずだし、「場所をかわってくれてよかったね、嬉しいね。」と繰り返しお話しする中で、気持ちも落ち着き、いつものにこにこ顔にかえって「おじいちゃんせんせい」と呼びかけてくれるようになりました。
 見ていると、シャボン玉液を柱の上に載せ、小道具は横にずらっと並べていました。ちょっとした「こだわり」の位置と場所だったんですね。
 その内に女の子たちが引き返して来て、「ここに座っていい?」と言っても怒らないHiちゃんでした。スペースさえ確保できれば、それでよかったんですよね。

 この積み重ねが大事だなって思ったわけです。つくずくHiちゃんが学童に来れるようになってよかったなって思ったのと、理屈がすぐには役に立たない「現場」は難しい、鍛えられ試される「現場」はやはり面白いと思ったわけです。

 その内にToくんが仲間に加わり、ちっちゃいYuくんもシャボン玉手でパチンあそびをやりだしました。



 シャボン玉液が無くなると、次は砂場です。そう言えば、両手にそれぞれシャボン玉セットと砂場セットを持って肩に担ぎながら公園に来たんだった。彼女の中ではしっかりとした目標があったのですね。
 砂山に葉っぱをちぎって載せているのは「何?」と聞くと「アリさんのえさ」と言っていました。



 実を言うとプレールームを覗いた(多動なあそび虫がムズムズしだして)ときに、このToくんの顔が見えたので「Toくん、久しぶり!どうしてたの?」と聞くと「今日は遠足やってん。キッズプラザ行ってん。」と話しだしました。ずっと話が止まらず、連休に「ラーメン記念館」に行ってラーメンをつくる体験をした話までしてくれました。
 そこへ来たのがHiちゃんで「おじいちゃんせんせいと公園、シャボン玉するひと?」と聞くもんだからあそび虫は全開。慌ててあそび着に着替えてToくんに手をつながれて行くことになったのです。

 Toくんは何度も「うんてい」を見てくれと言いましたのでパチリ。すると、Moちゃんや大きいYuくんも来ました。Moちゃんもしたそうでしたが、背が高すぎてぶら下がるのは無理のようでした。

 周りから慕われる人気者のYuくんで、彼へのあこがれも芽生えたり、あそびのリーダーを期待されたりするこの頃です。
 しかし、彼もHiちゃんのことばの裏までは見抜けません。というか、Yuくんの苦手とするところです。お互い苦手同士がガッチンコ。Hiちゃんにしたら私に「おじいちゃんせんせい」と言うのと同じくらい軽い気持ちでYuくんの名前を「○○○○Yu くん」とわざと間違えて言ったもんだから、Yuくんがプツンと切れて「お前なぁ!調子に乗るなよ。いい加減にしろ!」と今にも手が出そうなくらい怒ってくってかかりました。相手の気持ちを思いやるのが苦手なHiちゃんと、ことば通り受け止めてしまい受け流すのが苦手なYuくんとのガチンコ勝負でした。それでも頭を冷やしたら2人は仲良しです。

 さて、これはHiちゃんが私にくれた特大メダルです。これですっかり「おじいちゃんせんせい」はHiちゃんが孫のように可愛くなっちゃいました。

 若手の男性スタッフ諸君がとても羨ましそうに見ていました。何故なら
 「おじいちゃんせんせい にんきもの」「せかいで にっぽんいち」「うんちのおじいちゃんせんせい ちからもち」などとほめ殺しのようなことばが並んでいます。だから今日は公園にホイホイとついて行ったのです。


 ところで、スタッフの皆さん。今日の“事件”はこれで終わりではありません。また起こるでしょう。一度私たちが経験したわけですが、今度からどのように対応しますか?出たとこ勝負でいいですか?
 例えば、場所や順番とか時間とかで融通が利かないHiちゃんにどう働きかけたらいいのでしょうか?他の場所で例えばすべり台の上からシャボン玉を楽しむとか、ジャングルジムに先客がいたら先に砂場遊びをやってからシャボン玉をするとか…多分それが難しいとは思うけど、5回に一回でも折り合いをつけられたらすばらしいと思います。また、あらかじめ公園に出発する前にジャングルジムの上に先客がいたらどうするかを話しかけて事前に相談しておくなども考えられますね。今日Hiちゃんと付き合ってみて、「ありがとう・うれしい」という気持ちは確かにあるけど“事件”の最中は全く引っこんでいて、それは少し遅れて肩の力を抜いたときに「よかったね」に対して笑顔を返してくれたように、確かに持てているように感じることができました。そういう意味では出たとこ勝負も大切なんでしょうね。
 昨日の“事件”から深く考えることはたくさんあるように思いました。


ハム太郎

2011年05月10日 | 児童デイサービス
子供も学生のバイトさんが多い土曜日は、少し、時間をかけて朝のミーティングとなります。どうしても安全第一なので、体制的なことになりやすいのですが、今は、一人一人の子供が満足してかえれるように、遊びがなんとか広がらないかという話が聞かれるようになりました。

この日も、バイトスタッフのUさんが、Moくんとの関わりとなり、「Moくん楽しめることってなんなんでしょうね。」と一日のMoくんとの関わりを考えているようでした。今日は朝から、とてもいい笑顔を見せてくれていたMoくんですが、今日のカート滑り、(今までもやってはきていたのですが、ほとんどスタッフの働きかけでありました。)この日一度滑ると、次は自分から滑り台へ歩いて登っていくMoくんの姿があり、バイトUさんと顔を見合わせ、「楽しんでるよ~」と思わず、微笑みあってしまいました。





Uくんは、この日タンクトップ一枚になり、テーブルホッケーに「おれ、すごいで」と言葉どうり、君はつよかった!!

Uさんのサプライズ! この日は、公園でぽぽろのバルーンが空を舞っていました。   


風船大好き、わるのは苦手?のGeちゃんですが、この日は、水風船を「さん、にい、いち」と投げる楽しそうな声が、公園中に響きわたっていました。最近は、ヤンボラのNaさんが、来る日は、「あんぱんまん」の曲をピアノで弾いてもらおうと、毎回呼びに行き、弾いてもらっては、笑顔を振りまきピョンピョンと曲に合わせ跳ねている姿が、プレイルームで見られるようになりました。


最近、いただいた「ハム太郎」子供たちの大人気となっています。これは、「コンサート」
と、Riちゃんが、並べたものです。本当にハムちゃんのコンサートが開かれているようですね。すごいなあ。



かなり個人的な意見ですみません…Maくんのことです。

2011年05月07日 | 児童デイサービス
 バイトのOくん、またの名・Taくんからの下書き投稿です。アップします。

 5月5日の子どもの日のひとコマです。

 Maくんの恒例…マンションのエレベーターを見に行くことです。

 午前中、予想通り一件目のマンションに向かいました。今回は『マンションのエレベーターは見ないでねー』と言う思いを表に出して、「Maくん、ダメ」と言うとMaくんが「あかんあかん」といい強い力でエレベーターの前に行きました。でも以外なことに、もう一度「おしまい」と言うと…Maくんが「おしまい」といいマンションから出ていきました。それもそのはず。二件目のマンションがあるからです。結局、午前中はお昼ご飯ギリギリまでマンションでエレベーターを見ていました。

 社会的に見れば『エレベーターで楽しむはダメ』になるけど…。
 個人的な話をすると…『やっぱりエレベーターのワイヤーが動いているのを見てるの楽しいよなぁ。』
といった感じで、午前中はすごく複雑な思いでした。


 午後はMaくんに今日は公園にいってほしいと思い、おんぶをして公園に連れていきました。
 初めはマンションに向かうような素振りを見せました。でも、Maくんの好きな「泥団子爆弾」や「水風船爆弾」で遊んでいるうちに、マンションを忘れていたのかな?

 すると自転車を唐オて楽しんでるのをみたUさんが、「乗るか?」と言いましたが、はじめは躊躇したようす。でもKoちゃんが乗っているのをみたMaくんは、乗りたいとUさんのところに行き、ついに自転車に乗りました。

 公園で遊んでいるMaくんは久しぶりでした。

(はじめは足が届かないMaくんは必死に私・Uにしがみつき、私も自転車をこぐので精いっぱい。
 そのうちに、2人とも余裕が出てきてMaくんは「ガハァー!ガハハハ」と大笑いし出しました。
 ホントは一人で乗れるようになりたいMaくんです。今までにも何度も挑戦しています。嬉しいことだけど、乗りだしたらビューンと自転車を走らせたりしてお母さんしばらくは困るだろうな…。
 実はこの二人乗りは4日の緑地公園からの帰りにもバス停までの途中でやっています。靴を履かないMaくんに「Maくん、自転車乗る?靴はいて座りや」と誘いかけると乗ってきて、大喜びでした。公園で2人乗りできるように後ろに荷台をつけようかな? ぽぽろ番)




 追伸:「5月5日のUさんとKoちゃんのブランコの様子です。」というOくんからの下書き投稿もありました。アップしますね。

(最近Koちゃんは私・Uのことを「お父さん」と呼びます。毎回「お父さんごっこ」に誘ってくれる中で私もすっかり自分のことを「お父さんはお風呂に入りますよ」などと言うもんだから、Koちゃんもこう呼ぶようになりました。この日は彼のほ方から手をつなぎに来て「公園散歩」に出かけました。ブランコに乗るとKoちゃんは「大きくおおきく!」と「命令」するように言います。私の方も「大きく押して!」と言い返すと、何度かに一度は「大きく…(しばらくして)押して」と一応二語文で返してきます。180度ブランコをOくんが撮ってくれましたが、シャッターチャンスは難しい…。

 今日・7日にはまたしても携帯カメラが真っ黒になって写りませんでした。誰か写真を撮っていたスタッフさん、下書き投稿してね。  ぽぽろ番)



4日 鶴見緑地へ出発!!

2011年05月05日 | 児童デイサービス
本当にいいお天気で、お出かけしなければ、もったいない一日でした。
前回、スタッフUと、Ba先生に車で送迎してもらい、鶴見緑地に行ったのが、夏休みの終わりでした。もう随分経つのですね。今回は、交通機関を使ってということもあり、Moちゃんにはまるで学校の先生みたいと言われましたが、赤バスにのり、バッチリ とまではいきませんでしたが、下見に行って参りました。なんと、バスの時刻や、バス停までの変更が5月1日からあり、子供たちが歩く距離が延び、少し心配でしたが・・
 予想どおりです。Maちゃんは、バスの時間が迫る中「行かない」で始まり、スーツケースに荷物を入れていくということでお出かけモードになり、いざ、出発となりました。





赤バスにも余裕で、乗ることができ、まずはホッ。としたスタッフたち。


終点に着き、ここから、緑地公園の入り口まで10分くらいです。Kaちゃんは、少し歩いて、コープのお店がみえると、そちらの方へ行こうとし、止めると、道路にへたりこんでしまいました。知らない場所、Keちゃんにとっては、不安でたまらないようす。Yoさんも、そんなKeちゃんに寄り添いながら、途中、目的地の写真を見せながら、Keちゃんのペースにあわせて、何度も何度も、声をかけながら歩いていました。




目的地は、せせらぎの川でしたが、木陰のある近場の芝生でみんなでお弁当を広げました。
moちゃんは、おねえさんとお母さんがつくってくれたのだと、おいしそうなお弁当をみんなに見せてくれました。Maくんは、お出かけだから?スプーンを使って食べていましたね。




ちよっと、リサーチ不足だったのが、Maちゃんが、売店が好きだったこと。ず~っと離れられなくて、みんなのいる「せせらぎ」には行けませんでした。本人は、緑地公園でのお弁当と、おやつで満喫していたかもしれませんが。



Maちゃんはバスにのるやいなや、爆睡でした。そのかわいい寝顔に、スタッフ爆笑です。



子供たちを、無事見送った後のスタッフ。みんな放心状態?でした。子供たち同様、本当にお疲れ様でした。今度は、「一泊がいいな、ぽぽろのみんなで行きたいな」とMoちゃんが言っておりました。(笑)
 反省点もありますが、今回のお出かけは、スタッフにとっても有意義な一日でした。次回も、計画したいですね。