大阪発達支援センターぽぽろブログ ぽぽろ番

ぽぽろはNPO大阪障害者センターの子育て・教育支援部門です。
大阪市鶴見区今津北にあります。

自分を出せた!(継続は力なり)

2010年02月24日 | 児童デイサービス
先日の
とても嬉しかった出来事meromero2


療育教室が終わり、大好きな絵本を積んで、至福のひとときを過ごす、Yちゃん。


16時になると、学童のお兄ちゃん、お姉ちゃんたちがやって来ます。
この日も、中学生のMちゃんがやって来ました。
Mちゃん、スタッフを独占したくて、かまってほしくて、でも言えない・・・
Yちゃんの積んでいた絵本を1冊取ってしまいました。

Mちゃんの傍に行って、必死で取り返そうとするYちゃん。
引くにひけなくなったMちゃん。
(Mちゃんは、Yちゃんのことを以前から、かわいいなあsymbol4かわいいなあ、妹にしたいexclamation2と言ってました。本当は、絵本なんて取るつもりなかったのだと思います)
取り返そうとする、サッとかわす・・・が
何度か繰り返されました。


そうしているうちに、Yちゃんが、お母さんに助けを求めに行きました。
お母さんの手を引っ張って、Mちゃんのところへ連れて行きます。
お母さんもやさしく
「お姉ちゃんに貸してって言おうか?」
と声を鰍ッてくれますが、Mちゃんは無言のまま絵本を返しません。
お母さんがうまくなだめてくれたようで、Yちゃんはあきらめて、また絵本を積み始めました。


(その後、Mちゃんは、気持ちを立て直してYちゃんへ絵本を返しましたよ。)




1週間後、Yちゃんのお母さんの方から、この話題を持ちかけてくれました。
「Yが自分から返して!!と主張したり私に助けを求めにきたりしてくれて嬉しかったです」
「ぽぽろでだからこそ、Yが、あんな風に自分を出すことが出来たんだと思います。」
と。

普通なら、Yが読んでた本をMちゃんが取っちゃってsymbol5となりそうな所ですが、そんなことは一言も言わず、Mちゃんの思いもしっかりと理解してくれたうえで、Yちゃんの成長の喜びも語ってくれましたsmile



Yちゃん親子、ぽぽろに通いだしてくれて1年近くなります。
わが子のことだけでなく、子どもたちの様子を一緒に見守り、思いを受け止め、成長や喜びを共感できた瞬間kirakira
なんとも嬉しい、ほんわかする出来事でした。


ぽぽろでの療育(学童も含め)は、先の長~い(すぐに結果の出ない)ものかもしれません。
でも、だからこそ、小さい小さい成長を発見できた時に喜びを感じ、楽しくておもしろいのだと思います。
この喜びをたくさんの方と共感しあえたらいいなーと思います。

継続は力なり。
そういえば、Dくんのお母さんも「人間ですもんね。そんなにすぐ、結果なんて出ませんよね」って言ってたなー。


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