貧乏なくらし

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お人好しな人間をカモにして生きたひとのメモ

2021-07-21 01:01:01 | 実家
※昨日、本来UPしないつもりだった記事がUPされてしまいました...

このまえの続きですが、祖父のノートには父のこと以外の悩みも綴られていた。
お人好しゆえ、祖父は他人(貧乏な人)に騙されたり、ナメられたりしていたようです。
この中に出てくるAさんは最後、家が火事になって焼け死んだようです。
因果応報でしょうか。









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平成2年9月3日 法律相談(於○○)

1. A氏が家を建てるのに敷地が無くて困っているので、地区にたった1人の同級生なので同情心から敷地を貸してやる。敷地代は初回に一回くれただけで、あとは滞り勝ちなので更新時を機に立ち退いて貰おうと思ひ話したら(61年4月25日)立ち退き先を見つけてくれ、そして、立ち退き料を出してくれ、と云はれる。こんなことがあるでせうか。

2. A君が家を建てたのを届け出に行ったら、原野ではいけないので宅地になほ(直)してくれ、と言はれたので宅地になほす。然し、私名義だったので税金はずっと私の方に来ていたのですが、その請求はどうなるのでせうか。

3. (昭和)61年5月8日 A君がB氏を連れて宅地を売ってくれと来る。坪1万5千円也で40坪売る話成立。5月16日60万円入金

4. 5月17日再び来たり。残りの宅地も売ってくれ、代金33万円也は63年年末までに必ず間違ひなく支払ふからとの約束で登記してくれと云はれる。そして、残っている樹木は全部切り取ってくれとの申し出で切り取り、全部A君へあたへる。5月20日登記所行
63年々末が来たのに入金がないので督促に行くと、みんなが高いと云ふので買ひもどしてくれと云ふ。そして、買ひもどした宅地には樹木は絶対に植えないでくれと云はれる。
樹木を植えられない土地を買ひもどしても仕様がないので、「もう完全にA君の土地になっているのだから他の人にでも売ってくれ」と云って、その日は別れる。そして、其の儘(そのまま)今日まで来る。
もし私が買ひもどした場合、切られた樹木の補償はどうなるのでせうか。そして又、登記費用はどうなるのでせうか。

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田舎の同じ地区の昔からの知り合いで、祖父はどうしたものかと相当悩んだと思います。
額も小さいし、書面があったのか、口約束だけだったのかもわからない。
このA氏、立ち退き料を払えなんて、よくもまあ言えますね。
きっと誰かに入れ知恵されたんだと思う。
祖父が法律相談に行ってみようと、経緯を書き出していた姿を想像し、かわいそうになってきた。

父のこと、母のこと、家のこと、お金のこと...
加えて、妻は早死にしているし、4人の子供のうち2人は幼い内に死んでるし、
戦争にも行き、祖父の人生は悩みや苦労の連続だったと思うのに、
よくあんな風に(穏やかで他人の悪口を言わなかった)最後まで生きたな、と思います。
地位や名誉はない人でしたが、尊敬しています。
ノートに書かれた心の内をいまようやく知ることができる(一部だろうけど)。
書き残しておいてくれてありがとう。
私が高校生くらいの時にわかってあげれていたらよかったのに!!

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