ぽんちゃんの買ってし魔王な日々

ことあるごとに「買ってし魔王」が降臨する、ぽんちゃん(観音旭光の両刀使い)の物欲の日々を、周囲にばれない程度に語ります。

オールドズームの名玉

2008-11-09 20:25:25 | 銀塩カメラ
福岡・天神にあるアクロス福岡と言うイベントホールがあるビルがあります。仕事でも、それなりに訪れることがあるのですが、今日は、ソニーがα900の体験会があるという情報をデジカメWatchで入手したので行ってきました。

で、体験会へ行ってみたら、予想以上にこぢんまりとはしていましたが、レンズ一式は揃っているし、Carl Zeiss Planar T* 85mm F1.4 ZA/135mm F1.8 ZAが使えるようになっていて結構面白かったです。135mm F1.8 ZAなんて、カミソリピントとその前後のボケは凄いなあと感心してました。APS-Cのボディから入った人たちなのだろうか、AFエリアが狭いなんて言う人もいるけど、EOS-3位のエリアは確保していて、要は昔に戻っただけ。まあ、α100からα700とステップアップしてきたとは言え、良く2年でここまで持っていったと思います。

それはそうと、アクロス福岡に折角来たのだからと、ちょっと歩いて中洲川端の裏にある某中古カメラ屋を覗いてみたら、以前から気になっていたFD 35-70mm F2.8-3.5 S.S.C.があったので見せてもらいました。そしたら、後玉から見て、ちょっとヒビっぽいのが2~3見受けられたけれども、35年前に登場したレンズにしてはかなり綺麗だったので、ついつい魔王が降臨して手を出してしまいました。


2008/11/9, Panasonic DMC-FX500, プログラムモード(1/4sec., F2.8), ISO400, F=4.40mm, フラッシュ発光禁止

この、FD 35-70mm F2.8-3.5 S.S.C.は、Zoom Nikkor 43-86mmと言う名玉に対抗するため、キヤノンが10年間試行錯誤して1973に登場したズームレンズです。Nikkorの方はズームレンズの初期に多用された光学補正式で、その後、機械補正系を使った4群ズームが主流になるのですが、FD35-70mmは、NC加工の精度が上がってカムの精度が良くなったのと、苦心の上見つけ出した2群ズームの光学系を持つ機械補正系ズームレンズとして、遂にNikkor 43-86mmを追い抜いたレンズ、そして50mmの単焦点レンズを主流から追いやったレンズとして知られています。その解像力は、私のバイブルでもある「カメラと戦争 光学技術者たちの挑戦」(朝日文庫、著者:小倉磐夫、ISBN4-02-261309-2)によると、アサヒカメラのニューフェース診断室のズームレンズの解像力トップのタイトルを20年間保持したまま、とまでされているものです。

デジタル時代の最近は流石に抜かれたとは思いますが、35年前に出た名玉として今回コレクションに加えてしまったというわけです。しかし、何だかんだで、オールドキヤノン=FDもラインナップが揃ってしまったなぁ。と言っても、キヤノン純正レンズは今回の35-70mmが初めてだったりするのですが。
↓(参考)レンズのスペックデータ
http://www.canon.co.jp/Camera-muse/camera/lens/fd/data/zoom/fd_35~70_28.html

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 騒動の種 | トップ | トンでもない誤植(苦笑) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

銀塩カメラ」カテゴリの最新記事